関西テレビ放送株式会社

警察官をかたり振り込め詐欺をしたとして３８歳の男が逮捕されました。男は捜査員から逃げようとマンションに立てこもっていました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは東京都羽村市の自称建設会社社員、澤口雅史容疑者（３８）です。澤口容疑者はことし８月、すでに逮捕されている共犯の男らとともに奈良県大和郡山市の８５歳の女性に警察官と偽って電話をかけ、キャッシュカード１枚を騙し取った疑いがもたれています。澤口容疑者は２４日、警察に自宅マンションに乗り込まれた際に別の部屋へ逃げ込んで立てこもったとして現行犯逮捕されていました。澤口容疑者は容疑を否認していますが、共犯の男らの供述から警察は余罪があるものとみて調べています。

大阪大学病院で妊娠中に子宮頸がんの手術を受けた女性が２５日、無事に女の子を出産しました。
出産したのは大阪市内に住む２８歳の女性です。
女性はことし５月妊娠８週目で早期の子宮頸がんが見つかりました。
妊娠中に子宮頸がんが見つかった場合、これまでの治療では子宮をすべて摘出する方法が一般的でした。
子宮を残して頸部のみを摘出する手術も報告されていますが、手術をする前にまず胎児を中絶しなければいけませんでした。
しかし今回、女性が出産を強く希望したことから、大阪大学医学部附属病院では、「胎児を残したまま」子宮頸部を摘出する手術をことし６月国内で初めて実施し、成功しました。
女性は「赤ちゃんを残せるって言われて、それにびっくりしてもう堕ろさないといけないと思ってたから、そんなのできるの？って」そして摘出手術から５ヵ月後。
無事女の子を出産しました。
日本では年間１万５０００人が発症するといわれる子宮頸がんですが、担当した医師は今回の成功例が同じ症状に悩む若い女性に希望を与える大きな一例になったと話しています。

百貨店の大丸・梅田店に２６日にオープンする、子どもに人気のキャラクター「ポケットモンスター」とミニカー「トミカ」の専門店の内覧会が行われました。
売り場面積を広げるため改装工事中の大丸・梅田店。
その目玉の一つが「ポケモンセンター」です。
以前は同じ梅田の別のビルにあり、昨年度約７０万人が来店した子どもに大人気のお店です。
全国６店舗のうちで最大の広さで２５００種類以上のグッズが売られています。
また、同じフロアにミニカー「トミカ」の専門店もオープンします。
２店舗とも百貨店に出店するのは初めて。
来年春までにＪＲ大阪駅周辺の百貨店が相次いで新規出店や売り場面積を増やす中、子どもに人気の店を入れることで、３０代のファミリー層を取り込む狙いです。
大丸大阪・梅田店営業推進部の牧田隆行専門部長は「梅田には百貨店が新しくできるところも含めて４つあるので、それぞれの良さ特徴を出さねばならない。ポケモンセンターやトミカショップのように入りやすい店を入れることで、大丸の独自性を出したい」と話していました。
ポケモンセンターとトミカの専門店は２６日、オープンします。

師走を前に信楽焼で知られる滋賀県甲賀市では来年の干支、ウサギの置物づくりがピークを迎えています。

焼き物の里として７５０年以上の歴史を持つ甲賀市信楽町のこちらの窯元では、職人たちが作業に追われています。工房では素焼きされたウサギに、つや出しのための釉薬がまんべんなく吹き付けられ、１２００度の窯で焼き上げられます。ウサギは多産であることから繁栄を象徴する縁起のよい動物として親しまれてきました。荒波を勢いよく飛び越える「波うさぎ」のデザインには防火や豊穣の願いが込められています。こちらでは年の瀬まで作業を続け、およそ２万個を京阪神を中心に全国に発送するということです。

大阪府立上方演芸資料館・ワッハ上方の運営を吉本興業が行うことになりました。

ワッハ上方は、吉本興業が所有するビルに入居していますが橋下知事は、賃料などが高すぎるとし施設を移転する方針を示していました。これに対し、吉本興業が賃料を大幅に下げる案を示したことから現地での存続が認められ来年４月から施設の運営にもかかわることになりました。橋下知事は、２５日「吉本さんが、赤字覚悟でやってくださる。他に手が上がらなかったので吉本さんにお願いする」と話していました。これにあわせて吉本興業は、若手の芸人の劇場「ベース吉本」を来年、ワッハ上方のホールに移転することを発表しました。吉本興業は、「劇場の移転でワッハ上方の集客につながれば」と話していました。

２４日夜、和歌山市で住宅３軒が燃える火事があり、焼け跡からこの家に住む９２歳の女性とみられる遺体が見つかりました。

２４日午後１０時ごろ、和歌山市東高松１丁目に住む男性から「帰宅したら火事です、自宅から火が出ています」と、消防に通報がありました。すぐに消防車１２台が駆けつけ、火はおよそ１時間後にほぼ消し止められましたが、この火事で、通報した男性の木造２階建ての家と、隣接する木造平屋建ての家・あわせておよそ１５０平方メートルが全焼し、さらに隣りの住宅の一部も焼けました。隣接する平屋建ての住宅の焼け跡からは、この家で１人暮らしをしている濱愛子さん（９２）とみられる女性の遺体が玄関付近で見つかったということです。警察は遺体が濱さんであるとみて身元の確認を急ぐとともに、２５日朝から現場検証を行い、出火原因や火元について詳しく調べています。

元タレントの羽賀研二被告の詐欺事件の裁判で、ウソの証言をしたとされる元歯科医師に対し、大阪地方裁判所は執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。

判決によりますと元・歯科医師の徳永数馬被告（４９）は、未公開株の売買をめぐって詐欺罪などで起訴された羽賀研二被告（４９）の裁判に証人として出廷しました。そして、羽賀被告とは親密な関係だったにも関わらず、「面識がある程度」と偽り、羽賀被告に有利な証言をしたとされます。羽賀被告は一審で無罪判決を受けました。２５日の判決で、大阪地裁（岩倉広修裁判長）は、「親密だった羽賀被告を支援しようと、極めて安易にウソの証言をした」として、懲役１年６ヶ月・執行猶予３年を言い渡しました。この判決は、現在大阪高等裁判所で審理が行われている羽賀被告の控訴審にも影響を及ぼすとみられます。

１３年前に発覚した大阪府能勢町のダイオキシン汚染問題で、汚染源となったごみ焼却施設「豊能郡美化センター」の本格的な解体作業が今朝から始まりました。

「豊能郡美化センター」は１９９７年に高濃度のダイオキシン汚染物が出ていることが発覚し、施設は２００６年までに全て取り壊される計画でした。しかし汚染物の処理や代わりのごみ焼却施設の建設が進まなかったことから「豊能郡美化センター」は去年３月まで使用されていて、２５日、ようやく解体作業が始められました。一方で、能勢町役場の倉庫には現在もダイオキシンの汚染物が入ったドラム缶１４８本が保管されていて、それらの処理が大きな課題です。
【豊能郡環境施設組合　上西典男事務局長】「高濃度のドラム缶については来年３月までに一定の処理をしたい」。
解体作業は計画通り進めば来年８月には全て完了する見込みです。

東西の歌舞伎の名優が競う京都・南座恒例の「吉例顔見世興行」を前に、役者の名前を書いた「まねき」があげられました。

「まねき」は「顔見世興行」の大入りを願い南座の正面にあげられる看板で、芝居を宣伝する手法として江戸時代から受け継がれているものです。ヒノキの板に書かれた丸みのある独特の書体は「勘亭流」と呼ばれ、「隅々まで観客で埋まるように」との縁起を担いで役者の名前が看板の幅一杯に書かれています。ことしの顔見世には人間国宝の坂田藤十郎さんや片岡仁左衛門さん、坂東玉三郎さんら名優が顔を揃え、華やかな舞台が期待されます。６５枚のまねきがあがると関係者と訪れた人たちが塩で清めて興行の無事を祈りました。顔見世興業は今月３０日から始まります。

去年７月、奈良県桜井市の駅、高校の同級生を殺害した少年の裁判員裁判で、奈良地方裁判所は「懲役５年以上、１０年以下」の不定期刑を言い渡しました。この裁判は去年７月、当時、私立高校３年だった少年１９が、奈良県桜井市の駅のホームで、高校の同級生だった濱田知哉さん（当時１８歳）を、包丁で刺し殺害した罪などに問われているものです。これまで少年は罪を認め、弁護側は「少年は広汎性発達障害と診断され、事件当時、心神こう弱の状態だった」として、医療少年院への送致を求めていました。判決で奈良地裁の橋本一裁判長は「犯行は計画的に行われていて、少年が心神こう弱だったとは認められず、犯行は残酷なものというほかない」として求刑通り、懲役５年以上、１０年以下の不定期刑を言い渡しました。