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【格闘技】

飛び級王者へ長谷川挑戦 きょうWBC世界フェザー級戦

2010年11月26日 紙面から

計量を終えてポーズを取る長谷川(左)とブルゴス

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 前WBC世界バンタム級王者長谷川穂積(29)が名古屋で歴史を刻む。2大世界戦の前日計量が25日、名古屋市内であり、出場4選手とも一発でパスした。WBC世界フェザー級王座決定戦に臨む長谷川は「この試合に限ってはだれには負けないくらい、勝ちたい気持ちが強い」と悲壮な決意。試合会場は94年12月、薬師寺保栄−辰吉丈一郎の「世紀の一戦」が行われた伝説の場所だ。長谷川が日本人初の飛び級2階級制覇をめざす。

 「57・5キロ!」

 長谷川がはかりに乗ると、フェザー級リミット(57・1キロ)を上回る数字が読み上げられた。静まり返る会場をよそに、ただ一人、長谷川だけは冷静だった。「言い間違ってるんだろうなと分かりました」。すぐに「57・05キロの間違いです」と訂正され、計量は一発でクリア。フェザー級ボディーが完成した。

 サプライズが待っていた。親交のある音楽グループ、ファンキーモンキーベイビーズから手作りの横断幕が届いた。黄色の布に黒字で「一拳入魂」の文字。長谷川の似顔絵も描かれている。「手作り感があってメチャメチャいい」と大喜び。試合会場に飾る予定だ。

 激動の7カ月だった。4月、バンタム級王座から陥落。観戦した母・裕美子さん(享年55)は「これで終わる穂積じゃない」と漏らした。10月、最愛の母は再起戦を見ずに天国へ旅立った。

 「相手も勝ちたいだろうけど、今回のこの試合に限ってはだれにも負けないくらい勝ちたい気持ちが強いんです」

 人生を懸けた大一番。午後8時2分、ゴングが鳴る。 (森合正範)

 

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