海老蔵大けが　団十郎が謝罪

　団十郎宅には２５日午前７時すぎ、海老蔵の妻・小林麻央（２８）から「海老蔵が暴漢に襲われた」と動転した様子で電話があったという。けがをした経緯を、海老蔵は「飲んでいて、具合が悪くなった人を介抱していたら、いきなり知らない人に殴られた」と説明したという。

　海老蔵は今月、映画撮影中に腰を強打し、２５日に予定されていた来年１月の舞台の製作発表を２４日に急きょキャンセルしていた。団十郎は「その後、治療すると良好だったようで、夜１１時ごろ出掛けてしまったようだ」と話し、海老蔵の責任について「お前は（外に）出てはいけない日に出たんだ、これはどうするんだ、と。これだけは怒りたい」と語気を強めた。

　海老蔵が３０日から京都・南座で出演予定の「吉例顔見世興行」については、「けいこには入れないんじゃないかと思う。松竹さんと協議している。結論は明日か明後日にお知らせすることになると思います」とした。

　被害届を提出するかについては「まだ判断材料がないので、なんとも申し上げられません」と話すにとどめた。

　泥酔してトラブルに巻き込まれた海老蔵だが、その酒癖はいわくつきだったという。ある飲食店関係者は「２０代のころ複数の店で出入り禁止になっていたのは、中目黒、代官山近辺の飲食店の間では有名です。一般の女性客にいきなり失礼な言葉を投げかけたり、トラブルになることが多かった」とした上で、「最近は飲み方も大人になったと聞いていたので、事件は意外です」と話していた。

　団十郎によると、海老蔵は「酔うとごきげんになっちゃうタイプ」。ただ、けんかについては「洋服がびりびりになって帰ってきたことはあった」と話した。

　海老蔵と麻央にとっては、この日は記念すべき夫婦お披露目の日となるはずだった。会見で団十郎は「７月の披露宴にお呼びできなかった後援会の方々に、あらためて夫婦の紹介をしようという催しがあった。海老蔵がこういう事態になったが、やりましょうということで、帝国ホテルで後援会の集いを催しました」と説明。麻央も参加し、団十郎はこの会を終えて、同ホテルで会見した。

　海老蔵が救急搬送されるのを見た近隣住民の男性によると、「朝８時ごろ救急車が来て、８時半ごろに海老蔵さんとお母さんが乗っていった。そのしばらく後で、麻央さんと団十郎さんが実家（団十郎宅）に歩いていったようだった」という。

　海老蔵の様子については「白いＴシャツ姿で、肩と背中に血痕があった。そこから血が出たというより、血が流れたところに横たわって血がついた感じ。頭をケガしたのかな、と思った。ちなみに海老蔵さんは寒くてもこのへんを白Ｔシャツ姿で歩いていることが多いですね」と話していた。