２５日午前７時２０分ごろ、東京都目黒区の歌舞伎俳優市川海老蔵（３２）の自宅から「（海老蔵が）けがをして帰ってきた」と妻でタレントの小林麻央（２８）が１１０番した。海老蔵は左ほお骨にひびが入る大けがを負ったほか、前歯が欠損し、衣服には血が付着。搬送された病院で意識ははっきりしていたが、かなり酒に酔っていたという。駆け付けた警官には、知り合ったばかりの数人のグループと港区内で一緒に酒を飲み、「トラブルになり殴られた」と話したという。警視庁目黒署は傷害事件とみて、詳しく調べている。
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目黒署によると、海老蔵は２４日午後１１時半ごろから、歌舞伎関係者ら数人と港区西麻布の飲食店で飲酒。その後、六本木に向かい、何軒かハシゴするうちに数人のグループと知り合い、海老蔵だけがグループに合流した。海老蔵は「そのグループと一緒に別の店で酒を飲み、トラブルになり男に殴られた」と話しているという。
目黒署は傷害事件とみて調べているが、事件当時、海老蔵はかなり泥酔していたようだ。聴取に対しては、事件の起きた店がどこだったのかは「分からない」と述べ、トラブルになった相手のグループについては「全くの初対面」と説明しているという。
事件が起きたのは、港区六本木付近とみられる。目黒区の海老蔵の自宅までは約７キロあり、血まみれの服で海老蔵はタクシーに乗り、“朝帰り”した。顔を腫らした海老蔵の姿に驚いた新妻の麻央はまず１１０番通報し、その後に１１９番。海老蔵は港区内の病院に緊急搬送され、入院した。
デイリースポーツの取材では、海老蔵は明け方、グループと一緒に六本木のレストランにいた。店内は３０席ほどの広さ。店員の男性は、取材に「うちは乱闘事件とは関係ありません」と困惑した様子で答えた。事件が起きたのはこの店の外か、別の店だった可能性もある。
海老蔵は２５日に予定されていた舞台の記者会見を、２４日に「体調不良」を理由にキャンセル。その夜に飲みに出掛けていたことになり、今後、批判は免れないだろう。
父の團十郎（６４）、麻央夫人らは２５日夜、都内で成田屋（團十郎一家の歌舞伎の屋号）のパーティーに出席。７月２９日の海老蔵・麻央夫妻の披露宴に出席できなかった後援者に、夫婦をお披露目する予定だった。薄紅色の着物姿の麻央夫人は、夫が出席できなかったことをわびるように、出席者に頭を下げた。麻央夫人はパーティー後に病院に向かい、海老蔵とともに病室で一夜を過ごすという。