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【朝鮮学校無償化】手続き停止の理由は外交 砲弾と拉致問題と… (3/3ページ)

2010.11.25 00:45

高木文科相は、拉致被害者の家族らが面会を求め、「日本当局が《拉致問題》を極大化し、反朝鮮人騒動を大々的に繰り広げ…」などと歪(わい)曲(きょく)している朝鮮学校の教科書の翻訳を示しても、姿勢を改めようとしなかったが、砲撃では百八十度態度を変えた。

 「鳩山内閣時代からの流れで、教育内容不問という省内の流れは変えられなかった。しかし、もともと、それでいいとは思っていなかったのではないか」。文科省幹部は、高木文科相の心理をこう分析した。

 教育内容も外交も不問という大前提が吹き飛び、文科省幹部らの態度も一変。「朝鮮学校ではなく、生徒を支援する」「朝鮮学校だけを外すのは法の下の平等に反する」といった無償化推進のための理想論も鳴りを潜めた。

 無償化には、授業内容や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)との関係をまったく問わないという方針に、そもそも無理があったのではないか。「砲撃と拉致問題とどこが違うのか」。大阪府の橋下徹知事は、朝鮮学校無償化の審査を一時停止するとの政府方針を、こう皮肉ったが、拉致被害者家族をはじめ、同じ思いの国民は少なくないだろう。    (菅原慎太郎)

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