7月の豪雨災害で不通が続いていたJR呉線の竹原(竹原市)―安浦(呉市)間で1日、111日ぶりに運転が再開された。時間のかかる代行バス利用を余儀なくされていた学生たちは歓迎。竹原駅では、JR西日本広島支社(広島市)が再開に伴うセレモニーを開いた。
始発から、被災前と同じダイヤで運行を始めた。不通区間で最初の列車が出る竹原駅には、広島支社の杉木孝行支社長が駆け付け「3カ月以上、乗客に不便をかけたが、今後も利用してほしい」と強調。約20人が乗車した午前5時45分発五日市行きの運転席に、自ら乗り込んだ。
不通の間は代行バスがカバー。延べ約20万人が利用したが、所要時間は2倍近く通学や通院の乗客に負担となっていた。
広島支社は、再開に伴うセレモニーを竹原駅で開いた。市内にある賀茂川保育所の園児20人が、歌や踊りを元気に披露。一日駅長に委嘱された園児が、観光列車マリンビューの出発式をした。
【写真説明】運転再開に伴い、園児の一日駅長たちが合図をした観光列車マリンビューの出発式
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