広島市は31日、外部の視点で市の事業を点検する「事務事業見直し等検討委員会」の判定の第2回会合を市役所で開いた。出席した委員7人が23事業の存廃を判定。4事業を「廃止」とした一方、分科会では委員が「廃止」で一致していた立体遊歩道「比治山スカイウォーク」(南区)は「要改善」で存続となった。
今回判定したのは、環境、経済、都市整備、道路交通などの分野。各委員が分科会で出した評価結果を基に最終判定を決めた。
23事業の判定結果は、「速やかに廃止」2件▽「経過措置期間を設け、廃止」2件▽「速やかに民間企業などへ移管」1件▽「経過措置期間を設け、民間企業などへ移管」1件▽「要改善」10件▽「拡充」2件▽「現行通り」1件―など。
比治山スカイウォーク維持管理(2041万円)は、8月の分科会で全4委員が「廃止」で一致した。比治山公園とふもとの商業施設を結ぶ延長207メートルの施設で、動く歩道や車いすで乗れるエスカレーターを備えるが、利用者が大きく減っているためだ。
しかし、この日は、市が、分科会後に実施したアンケート結果などを基に必要性を強調。委員からも「廃止すればマイナス面も大きい」など存続を支持する意見が相次いだ。
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