米海兵隊岩国基地(岩国市)での民間空港の2012年度早期再開に向け、第3セクターの岩国空港ビルは8日、旅客ターミナルビルなどの基本設計の概要を発表した。送迎デッキを設け、見学者も楽しめる「空の駅」を目指すとしている。
旅客用は鉄骨一部2階建て延べ約3700平方メートル。1階に搭乗手続きカウンター、待合室、売店、事務室を配し、正面ガラス越しに駐機した航空機が見える。2階はボーディングブリッジ(搭乗橋)で機内と結び、北東側の屋外に送迎デッキを設ける。フロアなどの段差は極力なくし、らせん状の屋根の中央に採光用の窓を付ける。
北側の貨物用は鉄骨平屋約420平方メートル。整備費は旅客用約15億円、貨物用約1億5千万円を見込む。
柏原伸二社長たちが同市内で会見し、500分の1模型や完成予想図を示した。柏原社長は自衛隊や米軍の航空機の屋外展示も検討しているとした上で「空港の愛称も募集しており、より関心が深まれば。遊び心で寄っていただく空港にしたい」と述べた。
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