広島市中心部のビル街にタヌキが現れ、南区の会社員藤金恵美子さん(29)がその姿を撮影した。藤金さんは「こんな中心街で出合うとは思わなかった」と驚いている。
7日午後9時ごろ、藤金さんが自転車に乗って中区大手町の広島県銀行協会ビル前を通りかかった際、ビルの庭で動いている物体を見つけた。近づくと、体長約70センチのタヌキで、携帯電話のカメラで撮影した。
約10人の見物人が集まったが、タヌキは警戒する様子を見せなかったという。約10分間、庭の草を食べ、路地に姿を消した。
同協会の佐野孝総務部長は「これまでタヌキを見かけたことはない。餌を求めて迷い込んだのかも」とびっくり。市安佐動物公園(安佐北区)は「ビル街で出没するケースは珍しい。警戒心が薄く、ペットだった可能性もある」としている。
【写真説明】広島県銀行協会ビルの庭に出没したタヌキ(藤金さん撮影)
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