中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索

平和賞サミット開幕 広島 '10/11/13

 ノーベル平和賞受賞者世界サミットが12日、広島市南区のグランドプリンスホテル広島で開幕した。ローマのサミット事務局が主催し、日本での開催は初めて。歴代受賞者や受賞団体の代表者たちが被爆地に結集し「ヒロシマの遺産―核兵器のない世界」をテーマに議論。14日に平和記念公園(中区)で最終宣言を発表する。

 開会式で、元原爆資料館長で被爆者の高橋昭博さん(79)が壮絶な被爆体験を語り、核兵器廃絶へのリーダーシップを発揮するよう、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世たち受賞者に訴えた。

 三つのセッションで議論した。「ヒロシマの遺産」では、南アフリカのデクラーク元大統領が自ら核兵器の放棄を決断した経験から「他の国でも可能」と強調した。別のセッションでは、米国の地雷禁止運動家のジョディ・ウィリアムズ氏が「市民が動かなければ核兵器廃絶は実現しない」と呼び掛けた。

 今年受賞する中国の民主活動家劉暁波氏=服役中=の代理として、天安門事件での元学生運動指導者ウアルカイシ氏が出席し、釈放を求めた。自宅軟禁が続くミャンマーの民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チー氏の代理人も、解放を求める声明を読んだ。

 サミット2日目の13日も「核兵器のない世界に向けての進展」など三つセッションで議論を続ける。

 歴代受賞者の出席は、ダライ・ラマ氏、デクラーク氏、ウィリアムズ氏のほか、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ前事務局長▽イランの人権活動家シリン・エバディ氏▽北アイルランドの平和運動家メイリード・マグアイア氏―の計6人。ワレサ元ポーランド大統領は健康上の理由で欠席した。参加した受賞団体は国境なき医師団など13団体。

【写真説明】歴代受賞者6人が出席し、広島市で開幕したノーベル平和賞受賞者世界サミット(撮影・福井宏史)


  1. 「核兵器ない世界」涙で訴え
  2. 悲惨さ伝え続ける声相次ぐ
  3. 市民ら1200人がサミット傍聴
  4. 平和アピールをネット中継へ
  5. 石見川本駅に商工会移転検討
  6. ナイトクルーズ始まる 広島<動画あり>
  7. 高齢者らの買い物支援 東城
  8. 路上生活経験者の孤立防ごう
  9. 竹原市議選、14日に投開票
  10. 思軒墓碑銘下書きの書寄贈
  11. 冬に備え 雪氷作業車出動式<動画あり>
  12. 福娘3人が胡子大祭PR<動画あり>
  13. 太巻きずし 湯来の名物に
  14. 気軽に尾道バイク旅を!
  15. 明石のタイで芋煮会 津和野
  16. 児童が岩国レンコン収穫体験
  17. 高層マンションで防火訓練
  18. カープ選手が児童指導 防府
  19. 耕三寺で13日から紅葉行事
  20. 「月の桂の庭」13、14日公開
  21. 高齢者施設で京舞披露 周南


MenuNextLast
安全安心