島根県川本町商工会は、事務局をJR三江線の石見川本駅内に移転する計画を検討している。駅での観光案内も担って町の玄関口の再生を図るほか、平屋の駅舎に移ることでバリアフリーも達成する狙い。今後、町を通じてJRとの交渉を進める。
町商工会は、やや町外れの元中央公民館の建物(1971年築)を町から借りて入居。事務所は2階でエレベーターがなく、町の高齢化が進む中で不便の声も出ていた。立地が良く平屋(一部2階建て)の駅舎に移れば、駅のにぎわい創出にもつながるとして、8日の役員会で全会一致で計画推進を確認した。
構想では、駅舎内の空き部屋を改装するか一部を改築して入居。駅利用者への観光案内や、切符販売の受託も視野に入れる。
費用面やJRとの仲介には町の協力が不可欠で、樋口忠三町長は「正式提案があれば議会も交えて構想を練りたい。活性化拠点になるなら、町としても支援をしたい」と前向きな姿勢を見せている。
【写真説明】川本町商工会が移転先に検討しているJR石見川本駅の駅舎
|