2010.11.12 11:34
兵庫県明石市と淡路島を結ぶ第三セクター「明石淡路フェリー」(明石市、愛称・たこフェリー)について、同じルートの航路を運航する淡路ジェノバライン(同県淡路市)が筆頭株主として経営参画する方針を固めたことが12日分かった。たこフェリーは利用低迷で16日からの運航休止を発表しているが、ジェノバラインが経営を引き継いだ後、来年3月をめどに運航再開を目指す。
関係者によると、ジェノバラインはたこフェリーの債務問題の解決を条件に、15日の同社の株主総会で筆頭株主となる覚書に調印する方針。たこフェリーの親会社「ツネイシホールディングス」(広島県福山市)から株の譲渡を受けるという。すでに売却が決定している最後のフェリーの代替船を確保したうえで航路を再開する。
たこフェリーの大麻一秀社長は「(航路維持に向け)ようやく少し前向きになったが、船と金がないなかで、どうやって経営を軌道に乗せるのか課題は多い」と話した。