ありがとう、たこフェリー 運航再開に向け覚書締結兵庫県明石市と淡路島を結び、明石海峡大橋を含む高速道路料金の値下げによる経営悪化で運航休止が決まった「たこフェリー」の最終便が15日夕、明石港を出発。多くの市民が集まり「ありがとう」と声を掛けて名残を惜しんだ。 運航会社の第三セクター「明石淡路フェリー」(明石市)は同日、ほぼ全員に当たる従業員約70人を解雇。同じ航路で旅客船を運航する「淡路ジェノバライン」(兵庫県淡路市)と経営引き継ぎの覚書を締結した。ジェノバ社が筆頭株主となり、早ければ来年3月の運航再開を目指す。 記者会見したジェノバ社の吉村静穂社長は従業員について「全員は難しいが、再雇用したい」と話した。 最終便を待っていた神戸市長田区の会社員鈴木康弘さん(46)は家族で釣りをするために何度も利用した。長男の雄大君(12)は「船は楽しいので、なくなっちゃうのは寂しい。(再開したら)また乗りに来たい」と話した。 【共同通信】
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