公取委、エディオン立ち入り検査 納入業者に派遣強要か「デオデオ」や「エイデン」などの家電量販店を展開する業界大手のエディオン(大阪市)が、商品の納入業者に従業員を派遣させ、陳列や店頭販売などの業務を強要していたとして、公正取引委員会は16日、独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで、本社と、名古屋市や広島市、岡山県倉敷市の店舗など計約20カ所を一斉に立ち入り検査した。 関係者によると、同社は2008年から、メーカーや卸業者から従業員を派遣させ、人件費を払わずに新規開店や改装時に商品の陳列を手伝わせたり、他社商品の販売業務に当たらせたりした疑いが持たれている。 セールの際、納入商品の値引きを業者に強要していた疑いもある。 エディオンは02年にデオデオ(広島県廿日市市)とエイデン(名古屋市)が設立した持ち株会社。05年に「ミドリ電化」(兵庫県尼崎市)を子会社化し、その後、「石丸電気」(東京)、北陸を中心に「100満ボルト」を展開する「サンキュー」(福井市)なども子会社化してグループの拡大を図ってきた。 東北地方を除く全国に計約1100店舗を展開。ことし3月期連結決算の売上高は約8200億円で業界2位。 【共同通信】
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