浜田女子学生遺棄事件で、11月末に浜田市内の道路沿いで発見された島根県立大1年平岡都さん(19)=同市原井町=のものとみられる靴について、島根県警が警察庁科学警察研究所(科警研)にDNA鑑定を依頼したことが17日、捜査関係者への取材で分かった。平岡さんの靴かどうか、科警研で確認を急ぐ。
捜査関係者によると、DNA鑑定に必要な検体は同県警科学捜査研究所が採取したとみられるが、特定に至らなかったという。より精度の高い機器を持つ科警研でのDNA鑑定で、平岡さんのものか最終判断する。
島根、広島両県警の合同捜査本部によると、靴は11月30日、平岡さんが住んでいた寮近くの国道9号バイパス側道の側溝で発見された。捜査本部は、靴の形状や通信販売での購入記録などから、平岡さん本人のものとみているが、科学的な裏付けとなる鑑定は難航していた。
捜査本部は、10月下旬から11月上旬の捜索後に何者かが置いた可能性も視野に入れているが、平岡さんが何らかのトラブルに遭遇した際に脱げ落ちたという見方を軸に捜査を進めている。
【写真説明】平岡さんが友人と遊びに行った際に履いていた靴。行方不明になった時も使用していたとみられる(10月4日撮影)
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