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平岡さんの胴体・脚発見 臥龍山、首絞められた可能性 '09/11/10

 広島県北広島町東八幡原の臥龍山(1223メートル)で島根県立大1年の平岡都さん(19)=浜田市原井町=の頭部遺体が見つかった死体損壊、遺棄事件で、9日までに、新たに大腿(だいたい)骨、胴体部分が見つかった。島根、広島両県警の合同捜査本部は同日、DNA鑑定の結果、平岡さんの遺体の一部と確認した。また、同日午後4時40分ごろ、登山道(林道)入り口から約2・5キロ入った雑木林の中で左足が見つかり、平岡さんの遺体の一部とみられている。

 捜査本部などによると、胴体部分は両腕両脚がなく、着衣も無かった。遺体の状況から、複数の方法で人為的につけられた傷があるという。顔に暴行を受けた形跡や、首を手で絞められた可能性もあるという。大腿骨は一部が欠け長さ約40センチ。左足はくるぶし付近から下で、ほぼ原形が残っているという。

 司法解剖の結果、死亡の時期は頭部と同じく行方不明になった10月26日から31日の間。頭部、胴体は刃物で切断したとみられている。

 頭部と胴体の遺棄現場は登山道入り口から約4・5キロで、登山道をはさみ70〜80メートル離れていた。大腿骨は約1・2キロ、左足は約2・5キロ。捜査本部は犯人が遺体を切断し、広範囲に遺棄した可能性も含め他の部位の捜索を進める。いずれも大量の血痕がなく、捜査本部は別の場所で切断し、車で遺体を運び遺棄したとみている。

 捜査本部はこの日、185人態勢で臥龍山などを捜索。刃物を購入した不審者がいないかどうか、浜田市から北広島町にかけて、量販店などを回るとともに、関係者によると、複数の男の顔写真などを示し聞き込みを続けているという。

【写真説明】捜索を終え引き揚げる広島県警の捜査員(9日午後5時20分、広島県北広島町東八幡原)



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