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海老蔵、顔面骨折！ボコられて病院搬送 (2/2ページ)
次代の歌舞伎界を担うプリンスに何があったのか。
警視庁目黒署によると、２５日午前７時２０分ごろ、東京・目黒区の自宅にいた麻央から「（夫が）けがをして帰ってきた」と１１０番通報があった。署員が自宅に駆けつけると、海老蔵は鼻が腫れ、左目が内出血し、一部の前歯が欠けていた。側頭部など全身を打撲し、顔や背中には少量の出血もみられたという。意識ははっきりし、話ができる状態で「六本木で酒を飲んでいて殴られた」などと話した。
麻央からの電話で、若夫婦の新居に駆けつけた團十郎が見たのは「Ｔシャツ、ズボンが血まみれ」の息子の姿。その姿は、麻央が取り乱し、思わず「生きてて良かった」と泣くほどの変わりようだった。
事情を聴く團十郎に、海老蔵は「具合が悪くなった人を介抱していたら、いきなり殴られた」と説明したという。
その後、海老蔵は署員が呼んだ救急車で、母親の希実子さんに付き添われ東京・港区の病院に搬送された。團十郎によると、左ほお骨を陥没骨折する重傷だが、命に別条はなく、ＣＴスキャンの異常もない。２５日は入院し、２６日に医師の判断を仰ぐ。
捜査関係者によると、海老蔵は２４日午後１１時半ごろから東京・港区西麻布のバーで仲間数人と飲酒。同じビル内の別の店に移動して飲んだ後、仲間と別れ、１人で六本木の店へ向かった。その店で４、５人の男性グループと知り合い、一緒に飲むために別の店に移動したところ、店内でグループの１人に殴られたという。その後、１人でタクシーに乗って帰宅した。
病院で署員の事情を聴かれた海老蔵は「原因は分からない」と話しており、同署は傷害事件とみて、さらに詳しく調べる方針だ。
あまりにもタイミングが悪すぎた。２４日午後、海老蔵は映画の撮影で腰を痛めたため「体調不良」を理由に、２５日に予定していた舞台「初春花形歌舞伎」の製作発表の中止を決め、マスコミ各社にファクスで連絡。飲酒、流血事件はその後、起こった。さらに、２７日から、３０日開幕の舞台「吉例顔見世興行」（京都・南座）のけいこが始まる予定で、体調を整えていなければならないはずだった。
團十郎は会見で、「治療したら良好だったようで、２４日の午後１１時頃に出かけてしまったようだ。人間修行が足りない。本人の責任は重大だと思います」と厳しい口調で息子を叱責した。代役などを含め、真夜中の“泥酔流血事件”は歌舞伎界に大きな波紋を呼びそうだ。