2001年6月
田中知事 女性ひざに乗せ「広報」
ガラス張りの知事室で、長野県議を父に持つ女性タレントをひざに座らせ、手にはシャンパングラス。「知事は巨乳好きとか」と問われ「ぼくは胸がないほど好きなんです」と答える田中康夫知事――。長野県議会は28日の一般質問で、5月発売の写真週刊誌のこんな対談記事が取り上げられ、田中知事は「県の広報活動の一環だった」との認識を示した。
「知事として使命感を持ってやった行為なのか」との質問に、田中知事は「長野県の現在を全国に発信することが県知事の職務。県のありのままの姿や彼女の素顔を正しくご理解いただくための有意義な対談で、県の広報活動の一環」と答弁した。ある県議は「長野県を発信する広告塔だなんて誇って言えることか。こんな広告塔ならやめてもらいたい」と吐き捨てた。
スポーツニッポン新聞2001/06/29
田中知事、巨乳娘ダッコで怒号のあらし
シェイプ中島史恵の父は大物議員
ガラス張りの知事室で“仇敵”の娘をひざに乗せシャンパンで乾杯−。長野県の田中康夫知事(45)がシェイプUPガールズの中島史恵さん(32)と知事室で酒を飲みながら対談した写真週刊誌の記事が28日、県議会で批判された。田中知事は「ノーギャラで広報活動の一環」と胸を張り答弁したが、議場は怒号のあらし。しかも中島さんの父は大物議員というから−。
問題となっているのは、「FLASH」6月12日号に掲載された田中知事が中島さんをひざに乗せシャンパンを飲んでいるグラビア=写真=と対談記事。バスト90センチの中島さんとの会話は巨乳談義から「脱・ダム宣言」にまでおよび、須坂温泉で一緒にお風呂に入る“約束”も取り付けている。
「品位に欠ける」といった議会側の追及に、知事は「長野県の現在を全国に発信することが県知事の職務」と答弁。「シャンペン」と言った議員に「シャンパーニュ」と“訂正”までしてみせた。
「県のありのままの姿を正しく理解してもらうため」(田中知事)というより、知事自身のありのまま?という感じだが、記事で「(最大野党の)県政会議員の娘と田中が熱愛中なんて最高」と語っている田中知事、これってもしかして“議会対策”?
zakzak2001/06/29
県議から知事への質問
雑誌「フラッシュ」カラースペシャルの記事によると、
「問題発言連発!知事就任6カ月記念対談!!」
との見出しで、
「午後8時半、あのガラス張り知事室でギャラリーの見守るなか始まった対談は、意外やシャンパンでの乾杯から始まった。」。
<N嬢わ〜い、シャンパン!うれし〜い。
<田中知事知事室で飲むとは何事ぞ、ってまた県政会に言われちゃうかな。
これは、記事中、最初の一部です。
私は社県連所属ですが、あえて一言言わせていただきます。
なお、N嬢は実名で出ていますが、あえてN嬢といたします。
シャンパンのアルコール度は12度ぐらいあるそうですが、この記事が事実とすれば、知事は、ある日の午後8時半以降、雑誌の写真から見て、N嬢をひざに抱えてアルコールを飲んでいたことになります。
知事室とは、どのような機能を果たされる場所なのでしょうか。
決して、クラブや料亭、飲み屋ではないはずです。
しかも、時間は午後8時半以降、特定の女性と青山室長らも乱入してグラスを手に、シャンパンでボルテージも上がって和気あいあいのうちに進行していったと。
雑誌記事の対談内容は、ほぼストーリーどおりであることを知事は認めますか。
知事は、提案説明追加分の中で、花田養護学校や稲荷山養護学校を訪問し、深く恥じ入った、歩行に困難を来すほど廊下は薄暗かった、節電と記された紙が壁に張られていた、よしんば節電を励行するならば、県庁舎から、昼休みにとどまらず、徹底すべきだったのですと述べています。
午後8時半以降知事室で、うら若き女性をひざに対談し、シャンパンでボルテージを上げることは職務なのでしょうか。
また、知事の言われる節電徹底励行になるのでしょうか。
知事の行為こそ、深く恥じ入るべき行為ではないでしょうか。
記事の内容から推測すれば、差し迫った県政の重要課題は見当たりません。
知事室における言動の一部を引用してみます。
<田中知事終始一貫、胸のないコが好きなんです。
付き合ってたコもみんなそう。
あなたは大変あられますの?
<N嬢私は普通。巨乳じゃないですよ。
<田中知事巨乳の風船玉系は特にダメ。
仮に巨乳の場合は、硬めの弾力性がないとダメなんです、僕はね。
云々。
<田中知事お父様から県立須坂病院に脳神経外科を新設してほしいとお願いされまして。
あなたのことが脳裏に浮かんで、作ることにしたんです。
云々。
<N嬢じゃあご結婚の予定はない?
<田中知事ないですよ。
いつでもぜひ、デートしてくださいませな。
N嬢と田中が熱愛中なんて最高だよ。県民も喜びますよぉ(笑)。
あとで携帯電話とメールのアドレス聞かなきゃ。
知事は、喜びを県民が共有する県政でなくてはいけませんと説いています。
雑誌の一部を引用いたしましたが、公的施設である知事室でシャンパンを飲みながらのこのような対話や行為が、喜びを県民が共有する県政であり、県民益につながるのか、甚だ疑問であります。
知事は、より一層使命感を抱いて、パブリックサーバントとしての責務を遂行することを改めてお誓い申し上げますとも説明されていますが、今回の知事室での行為は、果たして使命感を抱いて遂行した行為なのでしょうか。
説明願います。
知事は、青山政策秘書室長を指し、
<田中知事「この人が今、長野を一緒に動かしている人です。」
と紹介されていますが、知事とともに県政を動かすのは、同士である県職員であり、そして、我々も含めた、何よりも220万県民各位であります。
秘書室長のみを特別扱いすることはいかがなものでしょうか。見解を伺います。
また知事は、対談の中で、
<N嬢実家は林檎園をやってるんです。
<田中知事それじゃあ、今度どっかの番組で一緒に林檎取りして、信州の林檎を食べましょうと宣伝しなきゃ。
あなたは絣の着物かなんか着て、
云々。
<N嬢出ていただけるんですか!?
<田中知事喜んで出ちゃう。
それで湯田中の温泉で一緒にお風呂に入ってご飯を食べるってのもいかが?
<N嬢いいですねぇ。
<田中知事一緒に長野県の農産物のアピールと温泉ツアーをやりましょ。
とのくだりがあります。
今後、このことは県政の中で実行される意思があるのか、それとも、酒の席でのたわ言、私は知りません、記憶にございませんと言われるのか。
北朝鮮問題では、1回書いたりしゃべったりした言葉を撤回して事足りるとは思っていないと答えています。
今回、雑誌での対談はどう対処されるのか、お答えを願います。
宮沢県議
知事の言い逃れ答弁
田中康夫宮沢議員はN嬢とおっしゃられましたが、恐らくはそれは須坂市御出身の中島史恵さんのことを指し示していらっしゃるのであろうと思われます。私は、長きにわたって芸能界で実名で御活躍なさっている彼女と初めてお目にかかり、まさに長野県の美しい自然の中で、また愛情あふれる御両親のもとで育った彼女の極めて、いわゆる芸能人らしからぬまじめな、そして真摯な考え方に深く感銘を受けたものであります。
長野県出身のタレントであられる中島史恵さんとは、知事室におきまして、約2時間にわたりパブリックな面からプライベートな面に至るまで濶達に話をさせていただきました。4ページの紙面上で2時間の内容はすべては掲載されておりませんので限られた内容でありますが、雑誌に掲載されております内容はすべて実際に会話を交わした内容であります。
私は、長野県の現在を全国に発信することが、よい意味での広報マンとして期待されております県知事の職務であると認識いたしておりまして、これもまた、多くの方々に長野県のありのままの姿を、そして長野県御出身で極めてまじめな、芸能界で活躍なされている彼女の素顔を正しく御理解いただくための有意義な対談及び掲載であったと考えております。
議員はあえては述べられませんでしたが、この雑誌の中におきましては、私が2月に発表いたしました脱ダム宣言の考え方も述べております。そして、無論、ノーギャランティーでの対談であります。
節電の徹底に反していなかったのかという御質問でありますが、私は、既に提案説明の中でも申し上げたように、養護学校等の節電というものは大変に憂うべきことでありまして、これは既に手だてを行っております。
そして、今回の対談は長野県の広報活動の一環であり、この意味での議員の節電に反するとの御批判は門違いであられようかと思っております。
田中康夫・長野県知事
田中康夫「芸能界で極めて真面目にご活躍なされている方」でありまして…
「長野県の現在を全国に発信することが県知事の職務」でありまして…
「県のありのままの姿を正しく理解してもらうため」でありまして…
田中康夫・長野県知事
リンク集
- 田中康夫研究1
- 田中康夫研究2
- 田中知事、巨乳娘ダッコで怒号のあらし
- 写真。
- 長野県知事にまつわる気持ち悪いエピソード@スチュワーデス掲示板
- 史上最低のスチヲタ・田中康夫@スチュワーデス掲示板
- 週刊女性
- 共産党石坂県議の問題発言
- 田中康夫のヌード
- http://www.pref.nagano.jp/gikai/giji/hatu1306/yousi009.htm
* 諸説あった田中知事ネコババ事件。
学内総合誌「一橋マーキュリー」の部費使い込み事件に関して。以下関係者弁。
「……田中君の知人から電話があったんだ。田中君がクラブのことで卒業できなくなるかも知れないから、なんとかしてくれないかって。
どうするかって会合があって、初代の編集長とか顧問の先生なんか集まってね、初代の編集長が中心になって事実関係を調査したんだ。
私の記憶では確か大学祭にカシオペアって音楽グループを呼んだ時、出演料の領収書を水増しして100万円ほど上乗せしたっていうんだ。
それを自分のポケットに入れて、遊興に使ったと。あんまり悪質なんで助けようがなかった」
この遊興費にまた諸説あって、女を囲うためのマンション代に消えたという説もありますね。
ま、言ってみれば、業者に水増し請求させた金でパソコンを納入させるようなもんですな。
どっちがより悪質か? そりゃどっちも悪質でしょう。
(とか書くと、パソコン事件の当事者から、懐に入れたわけじゃないぞと抗議が来そうだけど)
学生の分際で100万円の業務上横領もたいしたもんです。普通はせいぜい10万かそこいらの額を長期に渡ってちまちまくすねるもんだけど。
しかし、こんな巨額な横領をもみ消せるというのは、よほど良いコネが大学にあったんでしょうな。
ま、昔のこととは言え、今後県庁で不正事件とかあったら、「ところであんたは身に覚えは無いの?」くらい言って良いかも知れない。
http://www.ne.jp/asahi/eiji/home/main/yasuo-chan_2001_11b.htm
2002年4/27
これでいいのか!田中県政追撃コラム
田中知事の正当性を糾す
選挙によって選ばれた公職者が、選挙の際に有権者に当落にかかわるような重要な判断材料となるようなことを知らせないで当選した場合、その公職者はちゃんと選ばれたことになるんでしょうか。
上記のような質問を、昨年12月28日の表現道場での会見で、私は田中知事にしました。
そのときの様子はここにありますから見てください。後半のほうです。
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20011228n.htm
この質問は、朝日新聞社発行の雑誌アエラ01’11/26号に掲載の記事を見てしたものです。
「現代の肖像」という続きものの人物紹介ドキュメントで、写真を含めて6ページにわたるものです。
中味はどうってことないものなので、いまさら探してまで読むほどのものではないでしょう。
ただしその中に注目すべき記述が二点ありました。ひとつは田中氏が一ツ橋大時代にしたといわれている「部費使い込み問題」。
もうひとつはこれと関連しているのですが、「文芸賞受賞辞退問題」です。
まずひとつ目。
部費使い込み問題というのは、田中氏の母校、一ツ橋大学の学内総合雑誌「
一橋 マーキュリー」の部費を田中氏が約百万円使い込み、停学処分を受け、日本興業銀行の就職内定が取り消されたーというものです。びっくりする話です。田中康夫がそんなことしていたなんて、信じられませんでした。
実は私この話、田中氏が長野県知事への立候補を取り沙汰されたころに、インターネット上で見ておりました。
その時は、何しろインターネット上の匿名のものでしたので半信半疑でした。
しかし、記述内容には相当程度の真実味が感じられました。
そのうち表に出てくるだろうーと思っていたのですが、どういうわけか出てきません。
これが本当なら、いや、ちょっとぐらい怪しくても週刊誌ダネには充分なる話です。それがぜんぜんなりません。
変だなーと思っていたところにアエラの記事です。
もうひとつの文芸賞受賞辞退問題はまったくの初耳です。
この時点でアエラ以外が活字にしたのを私は知りませんでした。
使い込みがバレ、ぶらぶらしていた時代に書いた小説「なんとなくクリスタル」が文芸賞を受賞するのですが、受賞を知った田中氏は喜ぶどころか受賞辞退を申し出ていたーというのです。
いゃー、驚くじゃぁーありませんか。宝くじに当たったのに、いらないって言ってるようなものですよ。田中さんて欲がないーなんて思ったら大間違い。
田中氏は、
文芸賞受賞→マスコミに名前が出る→部費使い込みがバレる→困る
と、こう考えたのでしょう
私の質問に、田中知事、大変に泡を食っておりました。
いまさらこんなこと質問してくる奴なんてここにはいまいーと高をくくっていたのですから。
アエラの発売と私の質問との間にはおよそ二週間のタイムラグがあります。
アエラが発売されてすぐ冒頭の質問してもよかったのですが、私は二週間様子を見ました。
誰か他の表現者の方が、私がしたような質問するかどうか確かめたかったのです。この間二回の会見がありました。
「脱・記者クラブ宣言」によって記者クラブ室から追い出された皆さん、田中知事の弱み見つけ何か言うかもしれないーと思ったのです。
が、完全に肩透かし。あんまり期待もしていなかったのですが、根性ないですね。いや、ないのは根性だけじゃなくて脳ミソかも。
田中知事は二回の会見を無事にやり過ごし、この質問が出るのを予期していなかったのでしょう。
アエラのインタビュー二度も断わっておきながら
<「私にインタビューもなく、インタビューが行われたかのようにお書きになる…」
と、やり始めました。
私はすかさず、
<「インタビュー断ったんじゃないんですか」
と、突っ込みました。
これへの返答はありません。
自分で断わっておきながら「インタビューもなく」はないでしょう。
突っ込まれて田中知事大慌て。何の脈絡もなく、ただ言葉だけぽんぽんと口から出てきます。
ただもう間が空くのが怖い。どんな突っ込み飛んで来るか分からないから間を空けない作戦のなのでしょう。
ついにはまったく関係ないウンコとオシッコの話まで飛び出してくる始末。
私はもう、唖然、呆然です。これが市民派名乗る正義の味方の田中康夫かーという思いです。がっかりしました。欺かれたという思いでした。
この問題、田中康夫の知事としての正当性に関わる大問題。もし、選挙前に世間に広く知られていたら、田中康夫、長野県知事になっていたでしょうか。
とくに文芸賞辞退は重大です。田中康夫が今日あるは文芸賞のおかげ。これなくして作家・田中康夫はありえません。
それを辞退していたというのですから事は重大です。己が社会人として依って立つ基盤である文芸賞を、自ら辞退していたということは、自己の否定でもあります。
人生の初っ端に己の人生否定して、あまつさえそれを隠していた人物。こんな人間どう信じられましょう。
それがいま、220万県民の暮らしと命をあずかる長野県知事です。
「文芸賞作家」この看板がなければ恐らく田中康夫の所に長野県知事のお鉢は回ってこなかったでしょう。立候補云々なんて話もなかったでしょう。
さらに言えば、テレビにもマスコミにも出ていなかったでしょう。誰ぁーれもしらない、ただの田中康夫だったのです。
2004年8月
知事、議会開会中のご乱行
※ 康夫ちゃん、議会開催中にオイタ
http://www.campuspark.net/hikaeshitsu/party040623/
まずは上のURLを見て頂くとして、個人的には、立教大学の松尾みさきちゃんがイチオシですかねぇ。
↓ここにもっと大きな写真もあるんだが3サイズが無い。
http://www.campuspark.net/commit/pick_matsumura.html
↑やはり、一つ魅力が抜きんでていますよね(なぜか同一人物のはずなのに名字が一字違いだったりするんだが)。
他はどうもいまいちな感じですが。ミス東大の小正ゆかこは、磨けばものになるかも。
いや、まそれはよしとして、なんかギョロ目の、昔に比べれば随分と痩せた親父が写っているむさい写真がこんな所に一枚あるのはなんでだ?
康夫ちゃんが、昔から、この手の学生イベントに異様な執着心を燃やす男だということは良く知られています。
何せ、女子穴と知り合うたびに、
<「君とは学生時代にどこそこで出会っているよね?
実は僕はあの頃からね……」
と口説くのが癖のお人ですから。根は、スーフリの和田さんとたいして変わりません。
要は、スーフリの和田さんは、酒で煽ってブイブイ言わせていたけれど、康夫ちゃんは口八丁手八丁で拝み倒してブイブイ言わせていたという程度の違いです。
このイベントのバックには、れいの康夫ちゃんのバイトを仕切る怪しげなプロモーターの影があったりするらしいんだが、問題は、日付です。
私は、この手の情報をゲットすると、まずは、田中康夫がその日その時、公式の日程やペログリ日記ではどう行動したかを調べることにしています。
この6月23日は、実はなんと、長野県議会が開催中でした。そして不思議なことに、ペログリ日記には、この日上京したという記述すら一切無い。
私は知らなかったのですが、議会開催中は議長に報告しないと、知事は県外には出られないというルールがあるらしい。
たぶん報告は無いんでしょうね。だから、ペログリ日記にも書けなかった。
絶対おかしいのは、ミスキャンパスに囲まれてウハウハなんてのは、まさしくペログリ日記の理念を具現化する大変立派な行為であって、普段の彼の性格に照らせば、自慢こそすれ、隠す理由は全くないわけです。
それを隠さなきゃならないというのは、やっぱり彼の頭の中で、これ表に出たらやばいぞ……、という自覚があったということですよね。
スポンサーが付いたパーティらしいから、たぶん、彼が顔出してくっちゃべるためのギャラは20万円くらいでしょう。
さすがに旅費が県費から出たとは思えないけれど、たぶん、今頃、在京の学者先生に電話を掛けまくって、実はその日、都内で打ち合わせがあったということにでもするんでしょうね。
これはどういう時期かと言えば、泰阜村の選挙人登録で、地裁決定で負けた時です。翌日に、長野地裁の決定が出る。23日には、長野市の提訴もあった。
議会は、あれやこれや大荒れだけど、23日だけは、シンパの県議のヨイショもあって気分良く過ごしたらしい。
前日には、県庁幹部の答弁の不手際で、議会が止まったりしている。
議会開会中の県庁と言えば、遅くまで灯りが点って、中堅幹部以上が質問取りに追われ(長野県議会でもこの議会から事前の質問取りが復活している)、その議会対策で、下手すりゃ徹夜という、予算編成時と並んで、年に4度もはない忙しい時期ですよ。
そんな時に、おらが知事さんは、多忙な部下を尻目に議会には黙って、ほいほい新幹線に乗って、いくら貰ったか知らないが、女子大生と酒飲むために上京しているわけだぁ。
いや全く、議会も舐められたもんで、あんたらの相手は、女子大生との宴会の片手間で全然間に合うんだよって、ことですよね。
県庁の職員に至っては、あんたらバカじゃないの?
その日知事が何処で何やっていたか知らんわけじゃあるまい。
ちゃんとしかるべき筋にリークしなさいよ。
でも不思議ですよね。あんな時期の議会開会中に知事が鼻の下長くして新幹線に乗れば、誰か県政関係者の一人くらい目撃するでしょうに。
それともいつものことなので、気にも留めなかったんだろうか。
しかし、男の
日時:Mon Aug 30 06:08:52 JST 2004性 、つうのも悲しいですよね。もう性欲も無いのに、この人、こういうこと、止められないんだろうか?
2004年9月
検証田中改革・20・第3部手法のきしみ「庁内に不信息苦しさ」
知事に批判的な意見が集まるインターネットの掲示板。
女子大生に囲まれる知事の写真を掲載したホームページのアドレスが8月末、この掲示板に載った。
6月23日、東京・南青山で、「ミスキャンパス」ら女子大生が集まったパーティに知事が招かれた際の写真。
庁内でこれが話題になっているのは、その日が6月県会中だったからだ。
本会議後、青山篤出納長ら幹部は、県会各会派を回り、知事が重視する政策条例の一つ、森林づくり条例案の修正案が可決される可能性を探っていた。
「修正案で行けるかも」との感触を報告するために知事室へ。
だが、知事は不在。
夕方の新幹線で上京していた。
<「本当か」。
後に行き先を知った青山出納長は絶句した。
9月7日信毎、3面
6月県会中 知事が女子大生パーティー出席 総務委質問
田中知事が六月県会一般質問二日目の本会議が終わった後の六月二十三日夜、東京都内で女子大学生らが集まったパーティーに出席していた問題が十六日、県会総務委員会で取り上げられた。
小林実氏(自民党)が、会期中の執務時間内に知事が公務で県庁を離れる場合、議長に連絡するよう二〇〇〇年六月の議会運営委員会で決めたことを指摘し、その関連で質問。
県経営戦略局は知事がパーティーに出席した事実を認めた上で
<「私用での上京だったので議長に連絡しなかった」
(藤森靖夫・秘書広報チームリーダー)と説明した。
六月二十三日は県が森林づくり条例の修正案の提出をめぐり最終判断を迫られていた。
このため小林氏は知事の姿勢を疑問視し、
<「自粛するよう周囲が知事に声を掛けてほしい」
と要望。
松林憲治・経営戦略局長は
<「公務で離れる場合、議長に連絡するという解釈が適切か、私も考える」
と答弁するにとどまった。
9月17日(金) 信濃毎日新聞
パーティー出席「議会中」と苦言 知事行動に出納長
田中知事が六月県会一般質問二日目(六月二十三日)の本会議終了後、都内で女子大学生らが集まったパーティーに出席していた問題で、青山篤司出納長は二十九日の県会一般質問で
<「議会中ですから(知事として)ふさわしくないと思う」
と苦言を呈した。
清水洋氏(志昂会、上伊那郡)の質問に答えた。
本会議後、出納長ら県幹部は各会派を回り、森林づくり条例の修正案をめぐって協議していたため、清水氏は
<「知事の行動を知った際の感想は」
と質問。
出納長は
<「そういう行動は想定外だったので、話を聞いた時は言葉が出なかった」
と述べた。
知事に注意したかどうかとの質問には
<「過ぎたことなので、話はしていない」
とし、
<「(パーティーへの)出席によって知事の判断が遅れ、何か手遅れになったわけではない」
とも述べた。
9月30日(木)信濃毎日新聞県会本会議の答弁で田中知事(手前)に苦言を呈した青山出納長
知事の議会中パーティー出席 「ふさわしくない」−−県出納長が苦言 /長野
青山篤司・県出納長は29日、9月県議会の一般質問で、田中康夫知事が6月議会中に東京でのパーティーに出席したことについて
<「議会中にそういう行動はふさわしくない」
と、知事に苦言を呈した。清水洋県議(志昂会)の質問に答えた。
毎日新聞これは昨日の出来事なんだが、肝心の知事は何と答えたんだろう?
知事には答えさせなかったんだろうか。
しかしまあ、茅野さんもアリバイ作りに必死ですね。
529
名前:大石 ◆rWiRYuenSI投稿日:2004年9月30日 20:01:36
知事の議会中パーティー出席 「ふさわしくない」−−県出納長が苦言 /長野
青山篤司・県出納長は29日、9月県議会の一般質問で、田中康夫知事が6月議会中に東京でのパーティーに出席したことについて
「議会中にそういう行動はふさわしくない」
と、知事に苦言を呈した。清水洋県議(志昂会)の質問に答えた。
田中知事は6月23日夕方に「森林づくり条例案」など議会対策をしていた青山出納長には何も伝えずに女子大生が集うパーティーに出席した。
女子大生と撮った写真が流出したことで発覚していた。
青山出納長は
「そんな行動は想定外で、しばらく言葉が出なかった」
と述べた。
【中山裕司】毎日新聞2004年9月30日 http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagano/news/20040930ddlk20010139000c.html
http://blog.goo.ne.jp/tuigeki/e/87eb09ab87587e13e13f0763d300f9d2
議会そっちのけ、女子大生に囲まれ、ニンマリの田中知事
2004年8月31日
☆彡 非常識、発覚!
● 田中知事、6月議会開会中に、新幹線飛び乗り都内の女子大生パーティーにこっそり駆け付ける!!
”馬鹿につける薬なし”
▽ 女子大生パーティーに駆け付ける!!
田中知事が6月議会開会中の6月23日、東京都内で行われた女子大生のミスキャンパス・パーティーなるものに駆け付けていたことが明らかになった。
ここの画面を下にちょっとスクロールすると、女子大生に囲まれている田中知事の写真が出てくる。
http://www.campuspark.net/hikaeshitsu/party040623/
ここの日付でも分かるが、それだけでは不十分なので確認したが、同日、確かに田中知事は議会が終わったあと東京に行っている。
どういうパーティーなのか詳細は不明だが、東京の大学の学生サークルが主催したもののようだ。
だが、もし新幹線が止まったら、とは考えなかったのだろうか?
可能性は低いだろうがあり得ないことではなく、長野県知事たる重責はその辺にまで目配りするのが当然だと思うのだが、コイツ、あ、いや田中知事はそういったことにまでは考え及ばないらしい。
考えるより先に本能で行動してしまったのか?
これでは生みの親の茅野実82銀行元頭取も、田中知事に最後通牒のようなものを突き付けなければ世間体が立たなくなるのも分かる気がする。
田中知事は一橋大学時代「一橋マーキュリー」なる学内誌を舞台に、パーティー三昧の日々を送っていたようだが、47歳にもなって、いまだにその時の気分が抜けずに議会をこっそり抜け出すようにして、こんなところにまで出掛けるなどナミの神経ではできないことだ。
これもある意味改革なのかもしれないが、多くの県民が考えているものとは違うだろう。単に変なだけ。
田中知事は学生時代からこういうことを常習的にやっていて、このパーティーは古巣に帰ったというか、知事などやっているよりこっちの方がお似合いの人物ではある。
この日はたまたまバレただけで、田中知事としては、いつもやっていることが何が悪いの?といったことなのだろう。
常識なんて通用しないのである。
"非常識"を"改革"と言いくるめているだけなのだが、マスコミのフィルターを通すと改革者になってしまうのだから、あら不思議。
議会よりこういったパーティーの方が大事ということなのだろうが、ところがそれほど執着するこのパーティーが、あのぺろぐり日記には書かれていないのがミステリー。
同日記は、こういうことをこそ書くべきものだろうが、それが書かれていないということは…
う〜ん、窺い知れない奥深いものがあるのだろうか?
学生サークルというと、早稲田の強姦サークル・スーフリなどが頭に浮かぶのだが、ここは大丈夫?と心配してあげたくなってしまう。
なお、田中知事はこの学内誌「一橋マーキュリー」の経費を数百万円ちょろまかし、一年留年する問題を起こしているが、ひた隠しにしている。
詳しくは当メルマガ過去号で。
http://www.melma.com/mag/68/m00060168/a00000013.html
6月議会は6月17日開会、7月2日閉会で行われた。23日は一般質問の2日目で、議会側にも緊張感がみなぎるところでもある。
田中知事はその日、議会が終わってから新幹線に飛び乗り、このパーティーに参加したことになる。
何人かの議員に感想を求めたが、田中知事の非常識には慣れっこになっている議員も呆れてましたです、はい。
大概、最初絶句してその後
<「あの人ならやりかねない」
<「しょうがない人だ」
<「非常識だ!」
といったような言葉を漏らしていた。
いうまでもないことだが、議会開会中は知事や議員は、議会に専念する義務と責任がある。
県外に出るときは議長に許可を求めて、議会運営委員会の了承を得ることになっている。
ただし、これは公務の場合で、プライベートの場合は特に決まりない。
なんか、逆のような気がするが、これは議会開会中に知事や議員が県外に出て行くなどということは想定していないから。
だから決まりがない。
あくまでも良識に任せられているということなのだが、その良識が田中知事にはなかったということだ。
” 馬 鹿 に つ け る 薬 は な い ”
ということか?
143
名前:名無しさん投稿日:2004年9月7日 06:35
信毎 「手法のきしみ」
この掲示板も扱われているな。
‥県議会中に女子大生に囲まれている写真‥
…知事の不信。職員の不信。その先に改革はあるのか。 → ない さ。
146
名前:大石 ◆rWiRYuenSI投稿日:2004年9月7日 07:33
»‥県議会中に女子大生に囲まれている写真‥
ちょっと確認したいんですが、このネタが信毎に載ったということでしょうか?
147
名前:名無しさん投稿日:2004年9月7日 08:01
フクロウさんとこより
知事と側近幹部だけを結ぶケーリングリスト「密告メール」、疑心暗鬼。庁内に異様な空気が。
知事に批判的な意見が集まるインターネットの掲示板に、女子大生に囲まれる知事の写真を掲載、6月23日、県議会中、東京・南青山「ミスキャンパス」ら女子大生と〜
まだ続きがありますけど、手元にないのですんません。
149
名前:名無しさん投稿日:2004年9月7日 08:13
大石センセ、載りましたよ。そのまんま。
150
名前:大石 ◆rWiRYuenSI投稿日:2004年9月7日 08:25
http://www.campuspark.net/hikaeshitsu/party040623/
↑じゃあ、一応、まだアクセスできるみたいだから、新規にご来場の方にその問題のミスキャンパスと県知事が県議会開催中によろしくやっていたというサイトを覗いてもらいしょう(~_~;)。
ちなみに、もうコピーを取った後なので、削除されてもいつでもミラーサイトを立ち上げられます。
なお、信毎さん。固いことは言いませんが、この次は、ソース元として、「小説も書いているらしい中年@ヲタなちゃねら〜」によって……、とか書いて欲しいです。
てか、このシリーズ、ネット上に上げて貰えないものでしょうかねぇ。
県内ではもうメッキが剥げたけれど、全国区人気はまだまだですから
(でもちらと聞いた所では、日曜のサンプロでは、番組終了後、田原が「なんでこいつ呼んで来たの?」と相当お冠だったらしい。
こういう情報が大っぴらに漏れ始めるのはやばいね)、全国民的にアクセスできる情報発信を心がけて欲しいんですけれど。
152
名前:名無しさん投稿日:2004年9月7日 08:46
<146
名前:大石 ◆rWiRYuenSI投稿日:2004年9月7日 07:33
»‥県議会中に女子大生に囲まれている写真‥
ちょっと確認したいんですが、このネタが信毎に載ったということでしょうか?
9月7日信毎、3面検証田中改革・20・第3部手法のきしみ「庁内に不信息苦しさ」
6月23日、東京・南青山で、「ミスキャンパス」ら女子大生が集まったパーティーに知事が招かれた際の写真。
庁内でこれが話題になっているのは、その日が6月県会中だったからだ。
本会議後、青山篤司出納長ら幹部は、県会各会派を回り、知事が重視する政策条例の一つ、森林つくり条例案の修正案が可決される可能性を探っていた。
「修正案でいけるかも」との感触を報告するために知事室へ。
だが、知事は不在。夕方の新幹線で上京していた。
「本当か」。後に行き先を知った青山出納長は絶句した。
160
名前:名無しさん投稿日:2004年9月7日 15:23
»152
知事に批判的な意見が集まるインターネットの掲示板。
女子大生に囲まれる知事の写真を掲載したホームページのアドレスが8月末、この掲示板に載った。
6月23日、東京・南青山で、「ミスキャンパス」ら女子大生が集まったパーティに知事が招かれた際の写真。
庁内でこれが話題になっているのは、その日が6月県会中だったからだ。
本会議後、青山篤出納長ら幹部は、県会各会派を回り、知事が重視する政策条例の一つ、森林づくり条例案の修正案が可決される可能性を探っていた。
「修正案で行けるかも」との感触を報告するために知事室へ。
だが、知事は不在。夕方の新幹線で上京していた。
「本当か」。
後に行き先を知った青山出納長は絶句した。
161
名前:大石 ◆rWiRYuenSI投稿日:2004年9月7日 16:36
»知事に批判的な意見が集まるインターネットの掲示板。
女子大生に囲まれる知事の写真を掲載したホームページのアドレスが8月末、この掲示板に載った。
せめてこれを、
「知事に批判的な意見が集まるインターネットの掲示板。本業は作家らしい、でもただのヲタ作家だし、ちょっち右な人だし、いつも信毎は生ぬるいと叩かれているから名前は良いよね、っていう川崎市在住自称作家氏によって、女子大生に囲まれる知事の写真を掲載したホームページのアドレスが暴露された」
くらいに書いて欲しかったぞ(~_~;)。
162
名前:大石 ◆rWiRYuenSI投稿日:2004年9月7日 16:40
あと、追撃さんも仰るように、本来なら、ソースの怪しさはあれど、事実は事実として存在するわけですから、これはピンの一本の記事として康夫ちゃんの釈明こみで書かれるべき記事だと思う。
163
名前:名無しさん投稿日:2004年9月7日 17:04
大石センセ、そのあたりは若手県議の力量次第かと。
公開質問状をチョイと書いてつきつければ単独記事ですよ。
ただ、インパクト的には今回みたいなドキュメント風記事はアリではないかと。
青山さんのくだりなどは申し分無い出来ですよ。
203
名前:名無しさん投稿日:2004年9月7日 22:22
議会会期中、議員や職員が働くなか、知事だたひとり新幹線で東京に飛びミスキャンパスとペログリ。
まさに、良い意味での性的解放なのでありまして。。。
http://www.campuspark.net/hikaeshitsu/party040623/images/part_2_06.jpg
それを良くないとおっしゃるのは、あなたのお考えでありまして。。。
まさに、田中康夫の活動を叱咤激励していただくありがたいエールをいただいたのでありまして。。。
2004年10月31日
品性下劣!異常 田中知事が幹部職員に出したメール
- ● 品性下劣! 田中知事が幹部職員に出したメール「オナニー教えたのはボク」
- ● その田中知事に擦り寄り、礼賛放送するSBC
- ● 1000人集会のチラシ完成▽ 田中知事の異常性癖窺わせるメール
スカンクというのは自ら臭い匂いをまき散らして外敵から身を守る。
田中康夫はこれに似ている。あまりにひど過ぎると、それ故に批判するのが難しくなる。
下に掲載した、田中康夫が長野県知事として部下に発したメールがそれだ。
私はタブーレスでやっているが、この情報の扱いには困った。得た情報はそのまま出すーのが身上だが、遅疑逡巡した末に多少の伏字を使い、これを公開することにした。
このメールは田中康夫が4人の県庁幹部職員と1人のマスコミ関係者に対して発したものだ。
4人の県庁職員はその当時田中知事が重用していた職員だ。
だが、現在も田中知事の側にいるのは松林憲治経営戦略局長ただ1人。
出されたのは、2003年の春ごろで、住基ネットのことが問題になっていたころだ。
田中知事からこのようなメールが出されたことは二重に確認してある。
ただし、内容については疑問がある。田中康夫が自分の都合のいいように嘘を書いている可能性は高い。
田中康夫は平気で嘘をつくし、妄想癖もある。そう思って読んで頂きたい。
問題なのは、知事ともあろうものが、こんなことを複数の部下に対して、同時に見える形で出しているということだ。
田中康夫の人格、性癖を読み取る上で大いに価値あるメールだと思う。
========================
<
From: "田中康夫" To: "MIYATSU Masanori" ,田山 重晴 Cc: 岡部 英則 ,松林 憲治 ,宮津 雅則 ,水野 正也 Subject: Re: 今日の動き、様々。 ・・・・・・前段カット・・・・・・・
貴方には審議会での様子が全国に知られる所となり、申し訳ない気持ちでもある、とまで言ったボクちゃん(田中康夫)が性善説の人(詰まりはオバカ)だったのね。
11日の市長会の会合には出席したくない。
何故なら、***(笑)、じゃなかった****(因みに小生の高校時代の同級生。自慰の仕方を知らなかったので教えてあげた想い出が(笑))なる○○○の○○課長が市長会に、ほんの少しの時間でもいいから講演させてくれ、と取り入っている。
彼が出席した後に、後輩の自分が説明に同席するのは辛い、と述べるので、じゃあ、この日は審議会の委員に説明をして貰いましょう、と述べたオイラは、またまた、オバカだったのね。
宮津さん
11日は、全国市長会終了後、最初に清水弁護士らの説明からスタートして貰いましょう。
清水さんは、この日、阿智村に入りますので。
(この車の手配をどうしましょうか? 公用車を用意しますか)
何れにしても、西泉某氏には呆れてしまいますね。
いやはや。
(ホントは、「日刊ゲンダイ」の原稿が有るのにぃ。)
=======================
このメールでたまげるのは、つまりは
「オナニー教えたのはボク」
と知事が県庁の幹部職員に対して言っているということだ。
****の部分には人名が入る。こういうことを部下に対してメールで書く人間を上司に持ったら、貴方はその人間を信頼できるだろうか?
しかも、その上司とは知事である。これは準公文書のようなものでもある。
その中に、「高校時代の同級生」の名を上げて「自慰の仕方を知らなかったので教えてあげた」などと書いているのである。
こんな馬鹿な知事がいるだろうか?そんなものを見せられた部下もどうしていいか分からなかっただろう。
○の部分は役職名だ。
田中康夫については、"人格障害だ"などとよく言われている。
「アイドル政治家症候群」(矢幡洋著)中公新書720円では、臨床心理士の矢幡洋氏が田中康夫について心理分析を行っている。
田中県政追撃コラム 03/3/28号
http://fresheye.oem.melma.com/mag/68/m00060168/a00000057.html
田中康夫がおかしいというのは、たんなる噂やヨタ話の域を超えている。変な話だが、学術的にも裏打ちされているのだ。
田中康夫は狂っているーなどということはうっかり言えない。ヘタをすると言ったものが常識を疑われる。
だが、このメールを見た後では、田中康夫はやはりおかしいーと言わざるを得ない。
田中康夫に人格と呼べるようなものはないーというのは以前田中康夫を支持していた人からよく聞くことだ。
どういうことかよく分からなかったが、こういうことか、とこのメールを見て合点がいった。
酒の席での猥談ーだったとしても著しく品がない。まったく、笑えない。どういうつもりでこういうことを、このメールで書いたのか?理解不能だ。
何人かにこのメールを見せてみたが、みんな引いていた。普段、田中康夫に批判的な人でも呆れていた。それほど酷い。
神戸大震災でボランティアをした時、女性の生理用品を配った話は有名だ。田中康夫本人が自慢げによくしている。
今度の新潟県中越地震でも真っ先に、簡易トイレを送った。
災害時に忘れられがちな、人間の生理的欲求に視線を向けた優れた対応ーと本人も言っているし、世間もそんな捉え方だがこんなメールを見てしまうと、果たしてそうかぁ〜?と思ってしまう。
”性”に対して通常人と違う感覚がそういうことをさせているのではないのか?と思ってしまう。
あきれ果てて言葉もない。レトリックでなく、文字通りあきれ果てる。
非難しようにも、田中康夫のやっていることが下品すぎて、非難することさえできなくなる。まさにスカンクだ。
このメルマガは県庁の中で圧倒的購読率を得ている。田中康夫がこんなメールを出していることを多くの職員が知れば、ただでさえ低い田中知事への求心力はますます低下することだろう。県庁職員の田中知事への信頼感は地に堕ちたも同然だ。
長野県庁は最早田中知事の元で、組織として十全の機能を発揮し得ないのではないか?
▽ 田中知事べったり、礼賛報道するSBC
問題はもうひとつある。メールの受け手の中にマスコミ関係者がいることだ。
知事と県庁職員がやり取りするメールの中にメールアドレスが入っているだけでも問題だ。
「水野正也」というのがそれだ。この名前を「長野県」と一緒に検索すると「SBCの水野記者」の名が一杯出てくる。
この記者は、田中知事から他社に先んじて情報を貰っているのではないか?と疑われている。知事会見の中で他の記者から指摘されてもいる。
知事会見 平成16年2月6日(金)
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20040206n.htm
この後半部分で出てくる民放というのがSBC信越放送のことだと、議会、県庁職員、マスコミ関係者の間では理解されている。
SBC http://sbc21.co.jp/index.html
実際、田中知事にとって都合のいい情報がSBCから他社より先に流されることはしばしばある。
半日から数日早く、県(田中知事)が持っている情報を流して、田中知事有利の流れを作ろうとしているようだ。つまりは"世論誘導"だ。
住基ネット問題の時にこれをやっているように見受けられた。他にもある。
少しでも早く真実に肉薄したいーという高邁な精神からのものとは思えない。安易な功名心からのものだと思える。
この記者はこのメールをやり取りをしていた時点では県政担当のようだったが、現在はSBC本社のデスクのようだ。
ニュースをどのように放送するか決める立場にいる。過去のSBCの田中知事に関する報道振りを思い浮かべるとよい。そして、これからの報道振りも注意深く見ておくといい。
新潟県中越地震の被災地を田中知事が救援物資を持って訪れた際も、他社は殆ど報じなかったのに、SBCだけはこの模様を流していた。
田中知事の訪問は”パフォーマンスだ!”との批判があった。田中知事のカメラマンのごとき高山一郎危機管理室長も一緒に行っていた。
県の危機管理のトップ二人が県庁を留守にして新潟県に行っていたのだ。副知事はいない。
もし、長野県内になにかあったらどうするつもりなのだろう?
こういう批判があるものについては放送を控えるか、批判の声を併せて放送するのが見識だし常道だと思うが、SBCはそうはせず田中知事のPRのような放送をしていた。
そのニュース
『田中知事が新潟県の避難所を訪問』
http://tinyurl.com/3uxzn
この記者の問題はこれだけではない。さらに驚くようなことをしている。
その驚愕の事実は・・・以下次号ー。
▽ 田中知事の『報道2001』生出演は予定されていたもの
前号で、
田中知事が長野放送のスタジオから『報道2001』に生出演した(10月24日放送)件について、
「予定されていたものか、それとも急遽決まったものか」
を、私はメールで長野放送に問い合わせたが、返事がなかったのでそのことを揶揄して書いたが、その後長野放送から
「あれは予定されていたもの」
との回答が27日午前、私の携帯電話にあった。
担当者は
「これ以上の詳しいことは、番組を制作したフジテレビに訊いてほしい」
とのことだった。
詳しくはgooブログ【取材メモ】 でー。
「田中知事の『報道2001』生出演は予定されていたもの」 10月28日
http://blog.goo.ne.jp/tuigeki/
●SMキャスター小谷真生子のお相手に浮上した有名人 すでに細川元首相との特別な関係が取りざたされた小谷。
VIP御用達の秘密SMクラブに登録していたようで、他にも顧客として出入りしていた有名人をめぐり、「もしかしたらお手合わせしたかもしれない」と騒ぎになっている。
顧客のうち、もっとも怪しいとされるのが、番組で共演していた竹中平蔵大臣。
他にも田中長野県知事、楠田枝里子の名前が挙げられている。
郵政改革案が参議院で可決されるかギリギリの状況だけに、スキャンダルが起これば参議院で否決、解散総選挙もあるかもしれない。
水面下で駆け引きが続いているだろうから、今後もどこかで報道があるかもしれないですね。
それにしてもやっぱりあるんですね。芸能人・政治家らVIP専用の秘密クラブ。
誰がどんなプレーをしていることやら。
2005年2月11日
ノゾキ魔!田中知事が職員の辞表日付書き換えさせるワケ
☆彡仰天スクープ
● 高校時代に”ノゾキ”をしていた田中知事!
女子便所を窓から覗いているところを同級生に殴られた!!第二のノックになるのか?
● 女子便所を覗いていた田中知事
田中知事が高校時代、女子便所を覗いて殴らていた。
田中知事は松本深志高校出身だが、高校在学中、女子便所を覗いているところを同級生にみつかり、頭などを殴られていたーという複数の証言を得た。
この話は有名で、当時学校内で多くの人に知られていたという。
田中知事の性癖についてはこのほかにも様々な噂がある。
確認が取れないので書けないものが多いのだが、今回確認が取れたのでこの件については書いた。
ノゾキ事件があったのは、田中知事が二年生の寒い時期のころ。
女子便所を外の窓から覗こうとしている田中康夫少年を、遠くから発見した同級生が駆け寄り
<「おい、なにをやってるダァー」
と一喝し、田中康夫の首根っこを後ろから引っ張り、頭などを殴ったというのだ。
田中康夫少年は
<「エッヘッヘヘヘェー」
などと言いながら逃げていったという。
当時から「変な奴」と見られていて
<「いつも女のけつばっか追い掛け回していた」
などという評判だったという。
「そういう奴」と見られていて、みんなまともに相手にしていなかったーともいわれている。
松本深志高校は男子の進学校で女子は少なく一割程度。
当時は10クラスぐらいあって、ひとクラスに女子は5〜6人。
女子便所も少なく、二カ所ぐらいにしかなかったようだ。
私が話を聞いた複数の深志高校出身者は女子便所に格別の関心がなかったためか、正確には覚えていないー、って当然か。
書いててアホらしくなる。
田中知事の【 性 】に対する感心は常人の感覚を超えるものがある。
阪神淡路大震災時にボランティアに行った時に女性の生理用品をバイクで配った話は有名だ。
忌避されがちな人間の生理的現象に目を向けた美談仕立てに自分で話しているが、高校時代に女子便所を覗いていた人物がしていたこととなると話は別だ。
この前の新潟中越地震でも長野県が送った救援物資の中にも
- 生理用品
- 1704パック 701,765円
http://www.pref.nagano.jp/keiei/kouhout/chuetsuj/gienkin/shito.htm
というのがある。
長野県知事の座を利用して、自分の歪んだ性的欲求を満たしていたーといったら違うのだろうか?
田中知事の性癖を知った被災地の女性が、抵抗なくこれらの品を使うことができるだろうか。
大災害という非常事態時にこのようなことをするのは、人の弱みに付け込むことであり、言語道断!鬼畜の振る舞い。
噂だが、田中知事はSMビデオに出演していた過去もあるらしい。
最初の知事選出馬時に、それが世間に出るのを抑えるために後援会関係者が百万円単位の金を払って買い取ったーなどの話もある。
この話は関係者の間で根強く語られていて、それなりの傍証もある。私は実在するのではないかと思っている。
だいぶ前から聞いてはいたが、こんな話はうっかり書けないので控えていた。
性癖がもとで知事の座を追われた人というと、大阪府の横山ノック前知事がいるが、田中知事が”第二のノック”になる日はくるのだろうか。
発行人 現代の仕事事情研究家 ”興味津々丸 ” 日々の想い (発行部数12190部)2005年2月16日
田中康夫長野県知事
どうもこんにちは。
しんしんまるです。
今日はちょっとした関係で、田中康夫長野県知事に会いました。
で、感想ですが…
正直、かなり人間的に問題があるのではないだろうかと思いました。
最初の講演会では1時間の予定だったのに、1時間45分も話し、その後の懇親会、1時間30分の予定だったのが、おかげで45分と半分になってしまいました。
しかも、運営の人から再三、
<「そろそろ時間なのですが…」
といわれても、
<「私は別にかまわない」
と答え、さらに運営の人が、
<「会場の都合もありますので…」
と言うと、
<「ずいぶんと官僚的な対応だねぇ」
と言い返してました。
はっきり言って、約束を守っていないのは田中知事のほうなのです。
おかげで、楽しみにしていた懇親会の時間が半減して、大変迷惑しました。
別に田中知事の講演が聞きたくて行った訳ではないし、そういう人はたくさんいたと思います。
全体としても、ものすごく利己主義というか、人の話を聞かないというか身勝手、という印象を受けました。
彼は、
自分が既得権益を破壊しているからいろんな人から恨まれたり悪く言われる、
と言いますが、彼自身の性格的な問題が多分にあるのではないかと私は感じました。
また、その後の懇親会の2次会でも、4人で座る椅子に座ると、おもむろにパソコンを取り出して、ネットでニュースを見ていました。
飲み会の席で、しかも周りに人がいるのに彼らを全く無視してパソコンを開いてニュースを見ているなんて、ちょっと考えられません。
そのせいか、他のテーブルでは話が盛り上がっているのに、そのテーブルだけ誰も話をしていなく、残りの3人が萎縮した雰囲気でした。
小沢一郎や石原都知事にも会ったことがありますが、彼らは「こわもて」と言われていながら、実際にお話をしてみると非常に礼儀をわきまえていて、彼らの政治理念や価値観は別として、紳士と呼ばれるだけの資質をしっかりと持ち合わせています。
石原都知事と田中県知事はまれに「変人」として一くくりにされますが、お二人と直接お話した経験からすると、こういったくくり方では石原都知事が気の毒だと思いました。
ではでは。
しんしんまる Posted by kyoumisinsinmaru at 21:41http://blog.sinsinmaru.com/archives/14597909.html
<この記事へのコメント
検索したらヒットしたのでTBさせてもらいました。
読ませてもらいましたが、へぇーというか、やっぱりぃーといった感じです。
いつごろの、どこのどういう会合か知りたいものです。メールいただけないでしょうか。
>彼は、自分が既得権益を破壊しているからいろんな人から恨まれたり悪く言われる、と言いますが、
みんなこれに騙されますが、
>彼自身の性格的な問題が多分にあるのではないかと私は感じました。
こう見抜く人は少ないようです。私も最初騙されました。
Posted by 田中県政追撃コラム 発行人at 2005年6月28日 20:31
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/26826042.html
田中知事、議会中に一橋大学同窓会 講演45分間オーバーの大顰蹙
2005年7月1日
田中知事、またまた議会中に県外へ
一橋大学同窓会に出席 講演45分間オーバーし、
顰蹙 とめられると、「私はかまわない」「官僚的な対応だ」
県会議員は「あんなのいらないよね」と参加者に
当メルマガ 2004年8月31日号で
<議会そっちのけで女子大生パーティーに出席した田中知事>
http://blog.goo.ne.jp/tuigeki/e/87eb09ab87587e13e13f0763d300f9d2
と報じたが、またまた、田中知事が議会開会中に県外に行っていたことが分かった。
2月議会初日の2月16日夜、田中知事は東京で行われた一橋大学の同窓会「平成卒業生の集い」に行っていた。
ここに、その時の模様が写真つきで載っている。
- 平成17年(2005年)2月16日水曜日 19:00〜
- 講師:田中康夫氏(昭和56法)
http://jfnsites.mercury.ne.jp/class/heisei/Heisei17-Feb/index.html
女子大生パーティーに行った時にも書いたが、知事が議会中に”公務”で県外に出るときは議長に許可を求め、議会運営委員会の了承を得ることになっている。
プライベートで県外に出るときのことについては定めがない。
常識的に考えて、議会開会中に議会を召集する知事がプライベートで県外に出ることなど想定外だからである。
田中知事はこの想定外のことをやっていることになる。
普通は”公務”「ですら」議長の許可が要るのだから”プライベート”では県外に出るべきでないーと考えるものだが、田中知事は違う。
”プライベート”なのだから許可を得る必要はないーと考えるのだ。
こういうのを普通は《常識がない》というのだが、田中知事語だと、《お役所的》ということにでもなるのだろうか。
その同窓会での田中知事の様子だが、県民にはけして見せることのない素顔をさらけ出して顰蹙ものだったらしい。
一時間の持ち時間で講演をするところを予定を大幅にオーバーし、一時間45分も喋ったという。
運営係が
<「そろそろ時間なのですが」
と再三言っても、
<「私は別にかまわない」
と意に介さず
<「会場の都合もあるのでー」
とやめるよう促すと
<「ずいぶんと官僚的な対応だねぇ」
など言い返していたという。
そのためその後に予定されていた懇親会の時間が半分になり、これを楽しみにしていた参加者から
<「別に田中知事の話を聞きたくて行ったわけではないのにー」
と不満が出た。
懇親会の席でも4人がけのテーブルで、同席者を無視して一人でパソコンを取り出し、ネットのニュースなどを見ていたという。
おかげで他のテーブルは盛り上がっているのに、その席だけは気まずい雰囲気に包まれ、会話もできない状態だったという。
ある人が
<「県会議員についてどう思っていますか?」
と丁寧に質問したところ
<「あんなのいらないよね」
とひと言回答が返ってきただけ。
その後はまた周囲を完全に無視してパソコンの画面に戻っていったそうだ。
この態度に参加者もあきれていた。
<「ものすごく利己主義というか、人の話を聞かない身勝手な人という印象を受けました。
田中知事は、自分が既得権益を破壊しているからいろんな人から恨まれたり悪く言われるーと言うが、悪く言われるのは彼自身の性格的な問題が多分にあるのではないかと思う。
慢心ここに極まる、と言う感じです。
勘違いもはなはだしく、彼が権力の座に座っている事は、県民でなくても到底我慢できないことです。
同じ空気を吸ってるだけでも吐き気がします」
前回、田中知事が女子大生パーティーに行ったとき、議会もマスコミもほとんど批判をしなかった。
批判どころか取り上げることすらしなかった。
議会やマスコミにしてみれば大人気ないので取り上げなかったーということなのだろうが、これは田中知事に誤ったメッセージを伝えたことになるのではなかろうか。
田中知事に対して大人の態度で接することは、誤ったメッセージを送ることになる。
北朝鮮に対して譲歩すると、付け上がらせるのと同じだ。
田中知事は「やってもいいんだ」と受け取ったに違いない。
だからまたこのようなことをやっているのだ。
いや、まだ分からないところで、もっといろいろ行っているかもしれない。
そのうち、議会に穴を空けたらどうするのか。議会やマスコミは田中知事を非難できるのか?
田中知事のことだから、
<だってぇ〜、皆さんは僕が議会中に県外に出ているのを黙認なさっていたわけでしょぅ、そんときは黙っていたくせに、たまたま穴を空けたときだけ非難するのはいかがなるアウフヘーベンによるものなのか…ウンタラカンタラー
と訳の分からない言い訳をするに違いない。
そんな変な言い訳を防止するためにも、今度は議会できちんと問題を指摘し、田中知事に他に余罪がないかも確認すべきではないか。
再犯防止のために、田中知事に「議会中はむやみに県外に出ないよう求める決議」なんてのもしておくべきだ。
いま、風は田中知事に逆風だ。百条委設置の追い風に乗って、田中知事を追撃する絶好のチャンスだ。
☆ 百条委、議会側に秘策あり!
その百条委だが、議会側はいい作戦を思いついたようだ。
つい先ほど入手したばかりの情報だが、これをやられると田中知事サイドとしては非常に痛い。
どんな作戦かはそう遅くない時期に分かると思うが、今は取り合えず ヒ・ミ・ツ だ。(笑)
田中康夫〜過去の犯罪・過去のご乱行
まあ、現在の彼の行為と全く同じですね。私利私欲のために平然と人を傷つけ犯罪を行い、追求されるとウソをついて人を誹謗中傷する。
1981年(昭和56年)1月19日(夕刊)
芥川賞候補の新進作家・田中康夫氏“なんとなく不透明”学生時代
デビュー作「なんとなく、クリスタル」で芥川賞候補にノミネートされている一橋大法学部四年、田中康夫氏(24)に、「なんとなく、クリミナル(犯罪的)」な経歴がー。
サークル活動の資金集めのため、大学内で発行した就職ガイドブックの収入約八百五十万円の一部を個人的に流用したとして、昨年四月、無期停学処分(現在は解除)を受けていたことがわかったもので、流用額は百万円前後という。
田中氏の作品は、有名なブティック、レストランや一流ブランドの装飾品名などをふんだんに盛り込み、「カタログ小説」とも呼ばれている。
文芸賞(河出書房新社)の受賞を機に“クリスタル族”新語を生んだ若き作家は、いくらか屈折した光の中での登場だ
学内活動の資金を個人流用 停学処分受けた
間題の発端となった就職ガイドは「一橋マーキュリー・プレイスメントガイドブック」。
54年9月、学内誌「一橋マーキュリー」を主宰していた田中氏が中心になって作成、4年生を主な対象に、約1300部を無料で配布した。
このガイドブックは、経団連、日本専売公社を含め、銀行、商社など有名企業137社の会祉案内、就職情報を掲載した217ページ。
各企業で活聞する一橋大OBの人脈や体験記なども織りこみ、きめこまかな内容となっている。
関係者の話だと「一橋マーキュリー」では活動資金ねん出のため例年初め、この企画をたて、田中氏らが各企業に呼びかけて、一社当たり5〜10万円を集めた。
総額850万円に達し、一種の“事業”の要素を帯びた。
不透明さが表面化したのは咋年二月。
サークル内では解決出来ず大学当局に通告、学務委員会が調査した結果、経理の責任者だった田中氏が清算書に添付した領収書に、水増しなどが発見された。
同サークルでは、各企業からの注文とりなどのため54年7月から11月まで東京・赤坂の秀和レジデンシャルホテルの一室を月6万5干円で借りて活動拠点とし、九月末には同ガイドブック発行を記念してコンサート(無料)を開くなど、派手な活動が目立った。
大学、クラブ関係者によればこれらの費用の一部や交通費名目のカネなどが、田中氏の個人的流用分に回されていた。
大学当局は、流用額などを明らかにせず、流用分の返還も求めなかったが、100万円前後にのぼり、飲食代などに使われたという。
学務委員会はサークル活動本来のあり方から逸脱していると判断、昨年4月1日付で田中氏を処分。
同時にサークル内で十分チェック機能が働いていなかったことを理由に、部員数人にも口頭で注意し、同サークルは田中氏を除名処分として再出発した。
田中氏の個人流用について、関係者は企業から注文をとり、原稿作成、印刷の手配など田中氏がほとんど一人で進めたため、報酬として当然のものという意識あって、公私混同したのかもしれない、との見方もある。
本来なら昨年春卒業予定だった田中氏は、この処分で内定していた就職先もフイになり、自分一人に重い責任を負わされたことに対し一時、不満をもらしていたという。
しかし、五月以降は処分は解除され、今春には卒業の見通しで就職先も内定している。
咋年10月、文芸賞を受けた「なんとなく、クリスタル」は、いわば“失意”の時期に執筆されだもので、処分がなければ生まれなかったかもしれない作品。
若者の風俗、世界の一流ブランド品、高級レストランなどが次々に登場し、それに274の「注」がつけられた特異な小説。
サークル活動における人的流用と作品の内容を結びつける見方に対し、部員の一人は『田中さんは一、二年当時からファッション雑誌などをよく読んだりしており、今度のことは直接関係がない」とかばう。
今夜、選考結果発表 十九H日、芥川賞の選考結果が発表される。
田中氏はノーコメント
田中氏は、東京・国分寺市にあるアパートの自室で毎日新聞の記者に対し「何もお話しすることはない」とノーコメントを繰り返した。
ドア越しに「次作を執筆中で忙しく、疲れてもいるので、取材には応じられない」と語った。
学内では決着
杉原泰雄・一橋大学生部長の話
1981年(昭和56年)1月19日(夕刊)学生にとって不利益なことは外部にお話し出来ない。大学としでは対社会的な問題も考慮して処分した。本人も反省し学内では決着がついた問題と考えている。
ここで田中康夫の犯罪行為を擁護している「杉原泰雄」という学生部長は、当時の一橋大学の教授。マルクス主義憲法学者として有名。
この杉原教授は、のちに田中知事の住民票虚偽移転問題が批判された時に田中康夫を擁護する「お手盛り検討委員」に就任している。
土屋公献 | 元日弁連会長・朝鮮総連 |
上野千鶴子 | マルクス主義フェミニスト |
杉原泰雄 | マルクス主義憲法学者 |
田中知事が「自分の住所」を決定するために「選任」した「第三者委員会」の名簿です。
どこが「第三者」なのか全くわからない、結果ありきのお手盛り委員会です。
反日左翼のコアな面々です。もちろん、田中知事の意向に沿った答申を出しています。
『週刊新潮』昭和57年4月29日号
「なんとなく、クリスタル」と離婚して
手記 斉藤恵子私は見た、一番新しいといわれた青年の不気味な金銭感覚と性行動
学生時代に初めて書いた小説が百万部を超すベストセラーとなって、一躍、有各人になったシンデレラボーイー田中康夫さん(26)。
実生活では外資系の石油会社に就職し、「無名時代に知り合った」斎藤恵子さん(25)と結婚して、堅実な人生を歩み始めたかに見えた。
ところが、就職先はわずか二ヵ月足らずで辞めてしまったし、かと思えば、今度は一年もたたないうちに、離婚。
いったい、このクリスタル作家に何が起きたのか?
―以下は、「虚名に溺れてヒトが変ってしまった」と、彼のもとを去った恵子さんが告白する結婚生活の内幕。
<田中が14日に行なった離婚発表の新聞報道を読んだ時、私は込み上げてくる怒りをどうしても抑えることができませんでした。
なぜあんなに嘘を並べていいつくろわなければならないのか、私にはとても理解できません。
彼はいっています。
―離婚の原因は、私が彼の原稿に無断で手を入れて仕事の邪魔をしたり、外で遊び回って朝帰りするすることがあったからだ。
自分は他の女性と関係したことなどないのに、何だかんだといって責めたてた。
その上、財産を全部持って家を出ていってしまったので、別れる気になった、と。
しかし、そんなことみんなデタラメです。
確かに私は財産を持って家を出ました。でも、それは私たちの仲がどうしようもなくなって、離婚を決意した結果としてやったこと。
そのことが離婚の原因なんかでないことは、彼だって十分承知しているはずです。
私は朝帰りしたことなど一度もありませんし、彼の作品を無断で書き換えたこともありません。
二人の生活がダメになってしまった原因は、彼が『クリスタル』で得たお金と名声に溺れて、信じられないくらい人間が変ってしまった、そのことに尽きるのです。
二人の仲がおかしくなったのは、昨年の十月ごろからですが、その兆しは結婚した当初からすでに起きていました。
私たちが式を挙げたのは咋年の5月3日、一橋大学を卒業した田中がモービル石油に入社して、まだ研修期問中のこと。
また、1月に『なんとなく、クリスタル』の単行本が出て(文芸賞受賞は55年の秋)、ちょうどクリスタル・ブームが真っ盛りのころでした。
作家とサラリーマン生活を両立させようとして、いつたん勤めを始めた田中は、5月下旬に辞めてしまうのですが、そのこと自体は、二人の仲にそう影響はありませんでした。
二足のワラジをはくと決めた以上は、せめて一年か二年は勤めを続けたほうがよいのではと私は思い、いいもしましたけど、現実問題としては、取材や注文原稿が殺到して両立は難かしい状態でした。
結局は、彼の意思にまかせました。
私が不安を感じたのは、そんなことではなかった。
田中が結婚した直後から不貞行為を始めたためなのです。
5月中旬に私は茨城の実家(新治郡出島村。土浦からクルマで3、40分のところ)に一晩、里帰りしたんですが、その時からもう始まったのです。
実家へは二人で行き、父は彼に泊って行くように勧めましたが、田中は仕事があるからと泊らずに帰りました。
ところが、その夜、私の親しい女友達を誘っているのです。
彼女の勤め先に電話をして、食事をしようとホテルに誘い出したのです。食事が終ったら、
<「上に行って、ボクと寝よう」
と、ズバリいっています。
友達は怒って帰るといい出す。
<「それじゃ送っていく」
といって、エレベーターの中でイヤラシイことをして、タクシーの中でもしきりに手を出したそうです。
何かというと電話をかけてくる彼女が、バッタリとよこさなくなったので、訳を聞いてみたら、そういうことでした。
田中本人に聞いてもぜんぜん隠さないのです。
<「ボクの誘いを断わるなんてバカな女だよ。
ボクと寝れぱ楽しめたのに::」
などと、ケロッとしていうのです。
絶えなかった”不貞行為”
<この時は失敗に終っていますが、とにかく不貞行為は絶えませんでした。
毎月二、三人ずつの女性と関係を持っています。
相手は女子大生や、スタイリスト、独身OL。
彼は水商売の女性や年上の女性は、あまり好きてはなくて、まだセックスのことをよく知らない若い女の子が好みなのです。
なぜそういうことが分るかというと、私や彼の友人が教えてくれることもありますが、田中自身が得意げに話して聞かせるのです。
例えば、モービル石油に一緒に就職したOL、このヒトとは式を挙げる一、二週問前に関係しています。
新入社員の研修中にコンパみたいなことがありました。
それが終ってから、そのヒトと東京フリンスホテルヘ行って、バーで飲み、遅くなったから泊ろうよと持ちかけた。
前もってツインルームを予約していたのです。相手が嫌がると、
<「何もしないから、とにかく泊るだけは泊ろうよ」
と安心せる。
そのヒトが眠り込んでから、無理やりやってしまった。
<「こんなこと知ってたら、お前もお前の両親も式を挙げることは認めなかっただろうな」
などと、平気でいうのです。たいていはその場かぎりの関係のようですが、なかには長く続いているヒトもいます。
私の知っている範囲では二人で、いずれも女子大生。
一人はホテルのロビーでサインを求められたのがキッカケで知り合ったヒト、もう一人は大学のパーティーに招待された時に知り合った山下順子さん(仮名)慶応大学の三年生か四年生で、このヒトとはいちばん長く付き合っていて、おそらく今も関係があると思います。
夏ごろから第二作(『ブリリアントな午後』五月末刊)に取りかかり、毎日、図書館に行くといって出かけるんですけど何だか不安になってきました。
9月半ばのある日、悪いとは思いましたが、彼のバッグの中を覗いてしまったのです。
そうしたら、ホテルの領収書がずいぶんたくさん出てきました。
それまで、ある程度のことは知っていたといっても、その領収書の山を見た時はやはりショックでした。
税金の申告用にと取ってあったんでしょうが、仕事のために使ったのでないことはすぐに分ります。
泊りではなく休憩になっていたり、宿泊者が二名になっていたりする。
下で食事をして、そのまま上に直行したというようなことが手に取るように分ります。
この時は、ずいぶん激しくやり合いました。
作家だからある程度の女性関係はやむを得ないのでしょうが、私はそういうことを許すとは、ひと言もいっていません。
職業柄、そういうことが必要なら、家庭に持ち込まないで欲しいとハッキリいいました。
田中は、
<「それなら、一回やるだけならいいのか」
といったりしてましたが、私は「それはあなたなりの判断にまかせます」といっておきました。
田中は結婚してひと月もたたないころから、
<「ボクはこんなに有名になって、女ならいくらでも自由になるのに、どうして結婚なんかしたんだろう」
といい出すようになりました。
<「みんなボクと結婚したいと憧れているんだから、恵子ちゃんはシンデレラなんだよ」
などともいわれました。
最初は私に気を許しているものだから、そういうことをロ走るのだろうと思っていました。
それが途中から徐々に冗談ではなくなって、話にトゲが含まれてくるようになったのです。
10月には、学校時代からの親友にこんなことをいっています。
<「恵子はボクのことを何でも嗅ぎつけるから、だませないし、つまらない。
女子大生なら何でもいうことを信じるから、楽でいい。
いずれ決着をつけようと思う。
ただ、二作目ができる前に騒がれるとうるさいし、税金の申告のこともある。
それが片づいたら離婚するつもりだ」
「作家的好奇心」の限度
<彼はそのころから、セックスの話しかしなくなりました。朝から晩まで、食事の時でも
<「女とやりたい」
などといい出し、女友達から電話がかかってくるたびに
<「やらせろ」
と迫るんです。
関係した女性のあの時の声をいろいろマネてみたり、下着に異常な関心を示したり、ノゾキをしたり、だんだんおかしくなってきたのです。
あの女は毛深かったとか、この女は体臭がキツかったとかいったり、そのほか口に出せないようなヒワイなこともいう。
パンティーはパイル地だったとか、ナイロン製だったとか、ワコールはいいけど、トリンプはイヤだとか、ほんとに細かいことまでいうのです。
作家的好奇心ということもあるかと思いますが、その限度を超えています。
ノゾキだって、通りすがりのクルマをちょっと覗いてみるくらいなら、ふつうの人でもするかもしれませんが、わざわざ大井埠頭に出かけて行って、クルマから降りて覗いて回るのです。
私はその間、ひとりクルマの中でハラハラしながら待っていなければならない。
それに独身女性のマンションに忍び込んで、ドアについている郵便受けの扉を押し開けてジーッと中を覗き込んだり……。
〈夫の言い分〉
<ボクは結婚してから一度も浮気はしていません。
パンティーの話なんて、みんな違う。
女性誌が下着のアンケートを求めに来た時、上はきれいでも下着のオソマツな女はいやだぐらいはいったけど、ヒトのはいてた下着について話したことないですよ。
力―セックスのノゾキの話だって、ドライブに行って、非常駐車帯に止ってるクルマなんかあると、中でやってんじゃないの"とかいう程度のことしかいってない。
「朝からやりたい」なんて、そりゃ新婚のころはそういう気になるじゃありませんか。仲のいい夫婦なら当り前のことでしょう。
<そういうことが続いて、二人の仲は気まずいことになってきました。
11月末には、一人でないと原稿がはかどらないからということで、私は茨城の実家に帰されました。
その時の私の健康状態はひどいものでした。
不眠と食欲不振で、12月はひと月に8キロやせました。
12月初めのある日、いちど彼と電話で話した時、
<「とにかく女遊びをやめられないから、お前と離婚する」
といわれたことがあります。
それで驚いて翌日の朝7時半ごろ、麻布台の家に飛んで行きました。
もし朝帰りということがあったとしたら、この時のこと以外に考えられません。
しかし、こういうのも朝帰りというのでしょうか?
12月21日に実家から東京に戻りました。
そしたら、その翌日から、今度は彼の方が家を出て、ホテルに泊り込むようになった。
彼は30日までは霞友会館に泊って、それ以後はホテルオークラに移りました。
私はお正月の準備をしていたのですが、彼は家には戻りませんでした。
1日と2日だけは私の方からボテルに行きましたが、もう二人は背中合せの状態で、お正月気分を味わうどころではありませんでした。
1月7日の夕方、私は洗濯物と郵便物を届けるためにホテルに行きました。
その日の午後、私は胃の検査のためにバリウムを飲んでいたので、ホテルに着いてすぐトイレに駆け込んだのです。
すると、タオルに口紅が付いていて、バスキャップが無造作に投げ捨てられている。
櫛にも長い髪の毛がついている。誰か女の人が少し前までいたのです。
すぐその場で問いただすことはしませんでしたが、しばらくしてから、
<「女性が来ていたんですか」
と聞いたのです。
彼は、
<「そうだよ。女が来て何が悪い。オレはもうお前と一緒に暮す気はない」
と答えました。そういうことなら、うちの父に話してほしいと頼みました。
その場から実家に電話をかけたんですが、田中は
<「恵子に女性とのことが見つかった。もう離婚したい」
といっていました。
父はその女性が慶応の順子さんであることを確認してから(彼女のことは父に話してありました)はっきりとした結論を出すようにといいました。
私はもうこれでおしまいだなと思いながら、ホテルを出ました……。
「着服事件」から生れた第一作
<私の実家は古くからの造り酒屋でしたが、父は現在、スーバーを経営するかたわら村議を務めています。
二つ上の姉との二人姉妹で、私は地元の高校を出てから上京。
文化女子短大の服装学科を52年に卒業後、さらに共立女子短大の専修科(一年制)を出ました。
それから3年問は行政管理庁と環境庁に臨時職員として勤めました。
田中と初めて会ったのは文化女子短大の2年生の時。
彼が私の叔母の家で家庭教師をしていたことがきっかけで知り合うようになりました。
最初の印象は、個性的な人だなと思いました。
女性的な繊細さと、ものすごく男っぽいところの両方を備えており、ふつうの学生にはない異質な魅力を感じました。
当時、私は東郷女子学生会館に住んでいました。
門限は11時で女子寮としては自由な方でしたが、ディスコなんて卒業間近に一度行ったことがあるきり、それも音がうるさくて一人で帰ってきたほどで、ぜんぜんクリスタルじゃなかった。
彼と会っても、ただひたすら、歩き回っていました。
それも原宿なんかではなくて、『クリスタル』に出てくるとおり、駒込の六義園とか、向島の百花園とか、谷中、日暮里あたり。
恋人として意識し合うなんてことは、あまりなかったけど、知り合って二年後、彼の就職が興銀に内定した時、「もう二、三年待ってよ」といわれました。
それもごく自然に受け止めていたんですが、そんな時、あの”事件”が起きたのです。
田中は”一橋マーキュリー”という文芸クラブに入っていたんですが、そこの部費を使い込んだということで停学処分を受けたのです。
興銀の内定はむろん取消し。
彼にとっては生れて初めての挫折でした。
ずいぶん精神的にもまいっていましたが、一方で挫折を肥やしにしてしまうような面もありました。
単位を落しての留年ではないから、自由な時問は十分にあったので、私は今までとは違ったことをしてみたらと彼に勧めました。
それで、あの小説を書き始めたのです。
十枚、二十枚書き上げるたびに、彼は私のところにその原稿を持ってきて見せてくれました。
私たちは登場人物のように同棲したりはしなかったけど、あの小説の中の会話の部分は、たいてい私たちが交わした会話をそのまま引用していました。
それに、ヒロインの部屋に置いてあるオレンジ色のデジタル時計は、私がもっていたものだったし、花瓶に差したあじさいの花というのも、私が部屋に飾っていたもの。
当時の私たちの会話や生活が、『クリスタル』の中にあまりにも多く取り入れられているので、私はあの小説を客観的に読むことはできなかった。
(だからといって、私は作品の共作者だと主張するつもりはありません)
第二作も初めは前の時と同じでした。
彼の方から意見を求めてくるので、私なりに答えました。
去年の8月初めのころは、まだうまくいっていて、
<「恵子ちゃんとはこうやって小説の話ができるからいい」
と、いってくれてました。
それなのに原稿を勝手に書き直したといわれるのは心外です。
確かに一度、彼が書き損じた原稿にイタズラ書きみたいにして会話の部分を書き込んだことはありますが、その時の彼はすごく喜んでくれた。
それが11月くらいから、180度変ってしまったのです。
拘束のない男女関係はない
<正月のホテルでの“事件"があってからは、私の彼に対する気持は冷え切ったものになってしまいました。
二、三日後、田中は家に帰ってきましたけど、お互いにほとんど夫婦らしい会話を交わしませんでした。
彼の口から出るのは、お掃除の仕方が悪いとか、私のやっていることにケチをつけるようなことばかり。
2月になってもずつと険悪な状態が続きました。
私が家を出る覚悟を決めたのは、3月3日のことです。
その日は、心臓を悪くした父が、都内の病院で治療を受けるため、茨城から出てきていました。
ホテルオークラで昼食を取ったんですが、その直後に軽い狭心症の発作を起したのです。
私は父を家に連れて帰って少し休ませていいか聞くために田中に電話をしました。
そしたら
<「あ、そう、大変だね」
といったきり、ガチャンと切ってしまった。
このひと言で、私は家を出る決心を固めました。
幸い父は薬を飲んだだけで気分がよくなりましたので、上野まで送ってから家に戻りました。
田中はホテルで仕事をするということで留守でした。
その翌日、私は三千五百万円相当の預金通帳、有価証券類を持って家を出たのです。
これは、父の知合いの弁護士さんの指示によるものです。
私はその日以来、田中とは一度も顔を合わせていません。
あとのことは弁護士さんにまかせてあります。
数日後に、こちらの弁護士と田中家とで一回目の話合いが持たれましたが、こちらが5千万円の慰謝料を請求したのに対し、向う側はたったの3百万円しか提示しなかったそうです。
年収8千万円以上ありながら、どう計算すればそんな金額がはじき出されるのか、あきれるばかりでした。
その根拠は、『クリスタル』は結婚以前に出したもので、結婚後の収入は六百万円しかない、その半額を払うというもの。
現在は2千万円対1千万円までお互い歩み寄っていますが、これからは離婚調停の場で解決していくことになります。
私はこの一年間、25歳の新婚夫婦としては経済的に大変に恵まれた生活を送らせて頂き、その点では感謝しています。
家賃が月18万4千円もするマンションに住み、40万円の生活費を頂いてました。
ふつうのサラリーマン家庭なら、こんな贅沢な生活はできないでしよう。
しかし、だからといって、
<「浮気は作家の特権であり、取材行為である」
という田中の主張に同調することは、私にはできません。
お互いに全く拘束し合わない男と女の関係は有り得ないと思います。
そんなことになれば、今のアメリカと同じように男女関係が荒廃するだけではないでしょうか。
『週刊新潮』昭和57年4月29日号
なんとなくグロテスクな離婚狂騒曲
『週刊文春』昭和57年4月29日号田中康夫クンの妻が暴露した
<「あの人の異常な不貞は許せません」
有名人の離婚はちっとも珍しくないけれど、これほど「下半身」の話がアケスケに語られたケースは聞いたことがない。
しかもその主役が、堂々150万部を売り尽して一大ブームをまき起こした”クリスタル作家”田中康夫クン。
夫人いうところの「異常な不貞行為」とは何だったのか。
ここは一つ、彼の小説ふうに“注釈”を加えてみる必要がある
まだあどけなさの残る恵子夫人(25)の口から、あんな“クリスタル”でない言葉が出てこようとは、誰も想像しなかったにちがいない。
(注1水晶のように透明なガラス。転じて、さわやか、滑らか、なとの意味に用いられる)。
テレビ・レポーターに「離婚の真相」を尋ねられた恵子サン
<「それは夫の”異常な不貞行為”でした。
……夫は下半身のことを朝から晩までベラベラとしゃべってばかりでした」
それこそベラベラと、夫の”異常性癖”をしゃべっちゃったのである。
田中康夫クン(26)といえば、ちょうど一年前の今ごろ、クリスタル・ブームをまき起こして文壇にデビューした新進作家である。
一橋大学法学部に在学中に投稿した『なんとなく、クリスタル』(『文藝』55年12月号)で『文藝賞』を獲得。
ブランド志向の若者楓俗を描いたその清新な作風が話題を呼び、”クリスタル族”なる流行語が生まれたことも記憶に新しい。
田中クンが、その”クリスタル族”代表として世間に受けとめられたのは、自然の成りゆきである。
ブーム最中の昨年5月3日、長野県の教会で挙式(もちろん今回の離婚劇の相手、恵子さんと)したのも“クリスタル”なら、同月22日、わずか52日間勤めただけで『モービル石油』を退職したのも“タリスタル”――しかし残念ながら、離婚だけは、とても“クリスタル”とはゆかなかった。
テレビ朝日『アフタヌーンショー』のインタビューにこたえて、恵子さんはこう語っている。
<「とにかく私生活では下半身の話だけ。
去年の9月からは特にひどくなりました。
それが職業になっちゃった。
<『女と寝ることが作家の特権である』
と主張しはじめたんです。
<『自分の性格からいって、この商売を選んでよかった』
って……。
妻と親密になるために、わざとそんなことをいったと思われるかもしれませんけど、そうじゃない。
彼の場合は朝から晩までそれだけ。
急に
<『ああ、女としたい』
っていいだすんです。
(浮気の相手の数は?)
<12、3人。
(みんな素人?)
<はい。自分の□からそういいました。
(結婚後も浮気してたのは?)
<10人ちょっとじゃないかしら」
浮気の最中も、ブランド志向が強かった点だけは”クリスタル”的――。
<「どこそこの誰々さんと関係をもって帰って
<『こういうブランドの服を着ていた、下着はこうだった、ああいう下着は趣味がよくない』
なんて話すんです」
恵子さんの友人と称する女性も援護射撃してー
<「あるとき電話で恵子さんと話してたら、電話のむこうで彼が大声で
<『キミとやりたい、キミと寝たい』
といっているんです。後日、なんであんなこといったのか訊いてみると、
<『社交辞令的なものだよ。本気でいってるんじゃない
……でも、冗談とは思えませんでした」
恵子さんの"暴露"はさらに続く。
<「ノゾキの癖もありました。
ドライブに行ったとき、クルマがたくさん止まってるところに急に止めて、彼ひとりで散歩に出るんです。
グルグル歩き回って帰ってくると『あのクルマの中では男と女がどうしてた、こうしてた』と報告する。
<『自分はスポットライトを浴びたスターだ』
といったこともあります。
鏡をのぞき込んでは陶酔してたこともあるし……。
彼が私から離れていったのも、お互いに昔をよく知りすぎてるからやり辛い、という気持があったんでしょうね」
たしかに恵子さんは、昔ふうの言葉で"糟糠の妻"といえなくもない。
“3500万”持ち出した妻
文化女子短大を卒業後、共立女子大に入学、いずれも家政科で学んだのち、環境庁に非常勤職員として就職。
田中クンと昨年五月に結婚するまで3年ほど勤めていたというからまあ、いわば普通のお嬢さん。
二人が知り合ったのは、田中クンが彼女の叔母さんの子供の家庭教師をしていたのがキッカケだという。
彼がまだ「一介の一橋大学生」にすぎなかった時代のことである。
だから、ブームの渦中にあった田中クンが結婚相手に恵子さんを選んだとき、周囲は、映画女優でも富豪の娘でも、よりどりみどり、なのに、さすがクリスタル」と妙な感心の仕方をしたものである。
――それが、どこでどうまちがったのか。
3月4日に港区麻布台のマンションをとび出した恵子さん、目下、ホテル住まいだが、小誌の取材に応えてこう語った。
<「"下半身"の話がとくに頻繁になったのは、去年の9月頃からです。
結婚当初からストレートにいう人ではあったんだけど、作家が商売なんだから、そんな資質があったとしてもしようがないのかな、と思って……。
田中のお母さんに相談すると『特殊な職業だから』といってました。
でも、堂々と浮気する彼の態度は、絶対に許せません」
それにしても、テレビであそこまでしゃべることはなかったのではないか。“性格の不一致”といっておけばすむものを。
<「むこうが先に約束を破ったんです。
マスコミに訊かれても慰籍料の話などはしないことになってたのに……」
恵子さんのテレビ出演は4月15日。
その前日、田中クンが第一回調停のため東京家裁に姿をみせたとき報道陣にとり囲まれ、記者会見までやってのけたのだが、そこで彼が語ったのはおおむね三点……‥。
<
夫人は家を出る際、貸金庫の鍵を持ち出し、預金通帳、有価証券、ダイヤなど、3500万円相当を自分のものにした。
第二作『ブリリアントな午後』(河出書房新社より5月に刊行予定)の原稿に夫人は“無断で”書き込みをした。
朝帰りするようになった。
<「確かにビデオ収録は14日以前ですけど、もし田中が離婚について何もしゃべらなかった場合は放映しないでほしいとテレビ局の人にいってたんです。
それなのに、むこうが約束を破ってしゃべったものだから、テレピ局の人にオーケーを出しました」
(恵子さん)これが田中クン側の言い分だと
<「13日の夜、彼女がテレビに4時間ほどしゃべったことがわかったから」
ということになる。
恵子さんの代理人、酒井亨弁護士がいう。
<「3500百万円を持ち出したのは、私が指示したからです。
仮りに慰籍料として3000万請求する場合、仮差押えするには法務局に1000万の保証金を積む必要がある。
しかし彼女にそんな大金はない。
それなら仮差押えの方法はやめて、貸金庫の中にあるものを確保しよう、ということになったわけです」
口では言えないような性癖
田中クンが会見で暴露した残りの二点については、恵子さんが反論する。
<「原稿に書き込みといっても、まだ二人の仲がうまくいってた去年の8月頃、ジャレ合ってやっただけ。
それをあとになって怒り出したんです。
こじつけとしか思えませんよ。
朝帰りなんて、一度もありません。
11月に三週間、茨城の実家に帰ったことがあって、この時、東京に朝の7時半頃もどったことはあります。
でもこれは朝帰りじゃなくて、早朝むこうを出発したんですよ」
二人の言い分の食いちがいはこの他にも多々あって、その最たるものが、どっちから別れ話を持ち出したか、であろう。
恵子さんは「彼からいい出した」というし、田中クンは「3月4日に彼女が家出するまで、離婚の話などなかった」――-ま、そんなことはどちらでもよろしい。
問題は、亭主に"異常な不貞行為"と"異常性癖"があったのかどうか。
<「田中の女性の好みは“オジン趣味”なんですよ。
水商売とか芸能人はダメ。
ロリータ・コンプレックスがあるのか、浮気の相手もほとんどが女子高生か女子大生です。
ストレートなヌードにも興味を示さなくて、ヒラヒラのレースの付いたパンティで隠されてるところがいいらしいんです」
(恵子さん)取材の過程で「とても口ではいえないような」田中クンの性癖を耳にしたので、恵子夫人に確かめてみると、スンナリと肯定された。
とても口ではいえないので文字で記すと、「田中家に遊びに来た某女が風呂に入っている最中、田中クンは、脱ぎ捨てられたパンティで○○○○を始めた」(小誌の品位を保つため、文字でもやっぱり記せませんでした。)
<「いえ、これは田中から聞かされたんじゃなくて、私の目の前でやられたんです。
彼の中学時代のこんな話を聞いたこともあります。
『近所で夜になって洗濯物がなくなるというので、警察が聞き込みにきた。
親は心当りがないと答えてたけど、実は離れの小屋に一杯コレクションがあったんだ』
って」
(恵子さん)もしこれが本当だとしても、作家としての田中クンに対する評価とは、まったく無縁であることはいうまでもない。
いや、むしろ第二作が楽しみになってきたというものである。
目下、2DKのマンションに一人住まいの田中クンは、終始落ち着いた口調で語った。
いささか文学的な言い回しはあるものの、そこはご容赦をー。
<「結局、一年の間にボクが急激に変わり、彼女はそれについてゆけなかったのかなあ。
第二作の主人公は、二十三歳のファッション・モデルなんです。
だからファッションの世界の取材のために、モデル、デザイナー、スタイリストなんかと接触する機会は多かったけど、関係を持ったことはなかったですよ。
彼女は自分のアイデンティティを保つために、ボクが誰と接触してるか知りたがった。
ボクも仕事のことはしゃべりたくないから、そのうち(浮気をしているのではと)疑い出したんでしょうね。
ボクの原稿に書き込みをしたのも、ボクの"社会的変化"についてゆくことによってアイデンティティを保ちたかったんだと思いますよ」
小説の才能は夫人の方に?
”異常性癖”についてはこうおっしゃった。
<「バンティに対する興味?とくにないですよ。普通の男性と同じじゃないですか。
ボクは女性誌の顧問をしてますから、下着に関するアドバイスを求められて電話でしゃべることはありますよ。
でも、浮気の相手のパンティを報告したなんてことはない。浮気したこともないんですから。もちろん、口ではいえないようなことも」
と、中学時代のコレクションも全面否定。
すると、アイデンティティとやらを失った恵子さんの「妄想」でしかなかったのかしら。
<「奥さんの作り話だとしたら、奥さんのほうがよほど小説家としての才能がある」
(芸能レポーター・須藤甚一郎氏)長野県松本市に住む田中クンの父親・田中博正氏(信州大学教授=心理学=52)によると、どうやら破局の裏には"家風の違い"があったらしい。
<「なんとなくクリスタルというのは我が家のことなんですよ。康夫は私にだって『どこそこのバーにいい子がいた』なんて平気でいうし、こちらも『どんな子だった』と訊いたりする。テレビに都はるみが出てると『あの着物の下は裸かな』『履いているのかねえ』なんて話をする。彼女は、そんな家族に溶け込めなかったのかな」
恵子さんの実家は、茨城県新治郡出島村でスーパーを営業、父親は村会議員の経歴もある。
ところが、田中家の要望により結納も交わさず、両家の間でひともめしたこともあるという。
田中クンを発掘した金田太郎河出書房新社・編集部長の話。
「結婚当初、お宅にお邪魔すると、彼はすぐに酔っぱらって奥さんにわがままをいう。
足をバタバタさせたりしてね、母親と幼児の関係みたいなんです。
こういう形でうまくやってるんだなと、その時は思ってたんですけどねえ。
恵子さんを悪くいうんじゃないんですが、彼が1月にホテルに罐詰めになって(別居状態になって)からは、筆がのびのびしてきました。
家庭がうまくいってなかったんですね」
第二回の離婚調停は4月28日。
二人が復縁する気配はほとんどないが、
<「家裁では康夫クン、すぐ隣りの地裁では角栄サン、二人の田中サンは目が離せません」
(前出・須藤氏)
『週刊文春』昭和57年4月29日号
まあ、現在の田中康夫のウソつきっぷりを見れば、ああ昔から変わってないんだな、と思うだけですが。
『女性自身』昭和57年5月6日号
彼女が金とダイヤを持って家出した 田中康夫・恵子さん夫妻衝撃離婚の全貌
<夫の不貞です
わずか1年たらずの結婚生活でひびわれたクリスタルカップル。離婚調停はますますドロ仕合の様相を呈して…‥
暖かい日ざしの下で、花壇のツツジがほころびかけている。東京家庭裁判所前。
4月14日、午前9時50分。タクシーが止まって離婚調停の渦中にある作家・田中康夫氏(26才)がおりてきた。濃紺のスーツ。
端正なヘアスタイル。だが、憔悴しきった表情には、クリスタル族の元祖らしい面影はなかった。
「離婚調停を申し出たのはぼくのほうです。いまは急ぎますので、また後で…‥」
調停室に入って1時間半。ふたたび報道陣の前に現われた田中氏は、疲れきっていた記者会見は改めてその日の午後5時にー。
田中氏がべストセラー『なんとなく、クリスタル』を書いたのは一橋大学法学部在学中。
当時、田中氏はアルバイトの家庭教師をしていたが、その教え子のいとこでもあった女性と2年問の恋愛をへて、卒業後、結婚をした。
それが、恵子夫人(25才)で、文化女子短大をへて、さらに共立女子を卒業した才媛。
OL生活(環境庁勤務)の経験もある。田中氏の実家のある松本市の教会で、祝福されて結婚式を挙げたのは、昨年の5月3日。わずか1年足らずの破局であった。
―彼女はいま、どこにいるんですか?
「わかりません…‥。3月4日、家内のすすめで、ヒルトンホテルに原稿書きのため入ったわけですが、何度、自宅に電話しても、いないんです。心配になって夜11時ごろ自宅に戻ると、部屋はまっ暗でした」
―なぜ、離婚を?
「直接の原因は彼女が家を出たことです。それも、ただ出て行ったのではなく、信じらないことがあって…‥」
―それは何ですか?
「貯金通帳とか貸し金庫のキーがなくなっていて、翌日、貸し金庫を調べたら、ダイヤの指輪も有価証券もなくなっていて…。その金額は3500万円以上だと思います」
―離婚の理由はそれだけですか?
「いや、第2作目にとりかかった昨年の9月ごろから、彼女との間に精神的な亀裂が出てきたんです。家内はぼくの書く小説にまで、意見をのべたり、ぼくが寝ているのに、自分が考えていることをいい出したり。書くことでナーバスになっているぼくとしては耐えられないことでした」
―田中さん白身の浮気が原因ではないんですか?
「(キッパリと)それはありません。家内は僕が仕事で女性モデルと会ったのを浮気と誤解したのかもしれません。が……」
田中氏は絶えず苦悩の表情を浮かべながら、記者会見を終わったが、最後に自分の気持ちを、このようにのべた。
「彼女がこれから先いいスタートを切れるように、静かな形で結婚生活を終わりたいと思っているんです」
”根のあるガラス玉”のような結婚生活を送ろうと約東したのに…
この離婚調停に対して、恵子夫人が最初に要求した慰謝料の額は5千万円。
これは現在2千万円に妥協しているが、1千万円を主張する田中氏との間で、交渉は難航をつづけている。
そして、恵子夫人が財産を持ち出した理由について、代理人の酒井亨弁護士は、
<「あれはですね、田中さんの性格などを聞いたうえで、まず財産を押えたほうがいいと私が判断して、恵子さんにやらせたことなんです。
当然、田中さんからは、財産返還要求'はきていますし、こちらとしても、いつでも返せる状態にあります。
しかし、相手が不貞を認めないかぎり、調停に応ずることはできません。
そうなれば地裁で争うことになりますが、そのときは田中さんの不貞の具体的事実を、全部のべるつもりです」
“なんとなくドロ仕合的”な様相をおびてきたこの離婚劇が、さらに深刻になったのは4月15日の深夜。
テレビ朝日『アフタヌーンショー』のインタビューに答えた恵子夫人が
<「夫の主張は偽善的」
であるとして、裁判を待たず”具体的事実”を暴露。次のような衝撃的発言をおこなったのである。
<「私生活では下半身しかない人です。それだけしかないんです」
紺のスーツに純白のプラウス。恵子夫人は小柄な体を、こきざみにふるわせていた。
<「私が離婚を決意した理由は彼の異常な不貞行為です。
私がその現場を目撃したこともありました。
ホテルの彼の仕事部屋へ行ったとき、ちょうど女が出たあとで、バスキャップに長い髪の毛が残っていて、タオルには口紅がついていました。
それだけではありません。
<不貞行為もブラブラ遊ぶことも、作家の特権だ
と自分でいっていたくらいですから、本人がベラベラとしゃべるんです。
<あのコはどこどこのメーカーの下着を着ていた
とかいって……。
相手がシャワーを浴びている間に、そんなとこまで見ているんです。私の友人に対して
<”関係を持とうか”
と強引に誘って、その友人から苦情がきたこともありました」
―あなた自身が離婚を決意したのは、いつですか?
<「昨年の秋ごろです。、
<”女を征服することに生きがいがある。
そのために仕事をするしどんな犠牲も払う。
こういう商売について、本当によかった”
…‥という言葉を聞いたときからでした。
若くして名声とお金を得たとが、彼を狂わせたんでしょうか。
もう、戻るつもりはりません。
はじめは”根のあるガラス玉でいようね”と、約束していたのに、クリスタルではなくなったんです」
恵子夫人の頬には、いくすじもの涙がつたわっていた。
恵子夫人の実家は、茨城県でスーパーを経営している。
父親・晃さんは悲しげな表情を見せながらいった。
<「どの父親もそうでしょうが“おまえさえ我慢すれば”とそれだけをいいつづけてきました。
でも、これ以上耐えろとは、むごくていえません。
”なんとなく、クリスタル”を書いたときには、娘のアドバイスを聞いて”恵子に感謝している”といった人が、それをわずらわしいとは、どういうことでしょう。
もともと日常生活では口やかましくて、娘も
”姑と暮らしているようだ”
とはいっていましたが…。
不貞行為にしても、複数のしかも普通の娘さんを相手にして、それが作家の特権だという心理がわかりません。
娘がいよいよダメだとさとったのは今年の3月になってからのことで、それは私もかかわっていたので、よくわかっています。
上京した私がホテルのロビーで、持病の心臓発作を起こしたとき、娘があわてて田中さんに連絡したんですが、
<父親のことなんか、どうでもいいじゃないか
という返事だったとかで、娘も
<”お父さん、もうダメ”
と…」
しきりに目頭をおさえる父親の姿が印象的だった。
いっぼう、田中氏の父・博正さん(信州大学教授)は学者らしく、たんたんとした口調で、
<「康夫がいうように、いまは静かに幕を引きたいということですね。
こうなったのも、ぼくが親として失格だったのかもしれません。
うちは冗談の多い家庭で、少々エッチなことでも、平気でいい合うんですが。
家庭環境の違いが決定的だったんてしょうね。
それにしても、康夫が第2作目で苦悩していたときに、恵子さんがそっと見守っていてくれたらと…‥。
それだけが悔やまれてなりません」
クリスタルとは、結局はただキラキラ輝いているだけのこわれやすい実体でしかなかったのだろうか。
『女性自身』昭和57年5月6日号
「離婚した妻から
<『結婚後も10人以上の女と関係を持ち、私の姉のパンティーを手にして欲情したあげく、体液でびしょびしょにした』
と暴露されたり、若い女性を乗せてたて続けに3度、交通事故を起こした。
また電動コケシとムチを使ってのSMプレーを強要し、女子大生とトラブったことも。
さらに、情事の相手を特定した内容の小説を発表して物議をかもし、生番組で
<『僕のSEXが下手だと言いふらしているOLがいる』
と実名攻撃して、降板させられた」
『女性自身』1996年10月22日号
共産党の女性議員が、田中康夫の過去の醜聞について「問題ない」と明言
共産党石坂県議の問題発言
2003年 6月 7日 11:46
投稿者:kerakerahaiya共産党の石坂千穂県議の掲示板で以下のような遣り取りがあった。
石坂県議は嘘をついて、問題を矮小化し遣り過ごそうとしていると思う。
普段は不正を追及するのに熱心なのに田中知事の問題となると、「たいしたことない、なんでもない」と庇う態度に失望する。
http://plaza.rakuten.co.jp/?user_id=1712256&action=bbs
石坂掲示板は容量が少なく書き込みがすぐ消えてしまうので、主な遣り取りをここに採録した。
私は真に県政の改革を望むものである。共産党の対応は間違いである。
過去において重大な犯罪を犯した者が、その罪を償わないまま知事職に就くなどもってのほか。
本来なら共産党が先頭に立ってこのような不正を糺すべく厳しく追及すべきなのに、あろうことか県議が嘘までついて犯罪者を庇っているのには驚きを禁じえない。
田中知事の本当の姿にビックリ
昔からの共産党支持者ですさん(****.ne.jp)これを見て驚きました。古い話なので皆さん知らないと思いますが、ウワサは本当だったのですね。
毎日新聞や、いろんな週刊誌でこんなに沢山書かれていたなんて知りませんでした。
こんなひどい人が知事だなんて信じられません。
石坂千穂さんや共産党支持者の皆さんは知っていて田中知事を応援しているのでしょうか?
知らないで応援していたとしても問題だと思います。
こんな人と共産党は同類なのでしょうか?
私は共産党こそ信頼できる政党と思っていましたが、これを見た後は今の共産党の田中知事に対する態度は間違いだと思うようになりました。
ごく一部だけコピペしました。詳しくは下記のものをよく読んで下さい。石坂さんの意見もぜひ聞きたいものです。
古いことだとか陰謀だとかではなく、きちんと答えてもらいたいと思います。
デビュー作「なんとなく、クリスタル」で芥川賞候補にノミネートされている一橋大法学部四年、田中康夫氏(24)に、「なんとなく、クリミナル(犯罪的)」な経歴がー。
サークル活動の資金集めのため、大学内で発行した就職ガイドブックの収入約八百五十万円の一部を個人的に流用したとして、…
(6月5日9時46分)
*注 下記は、上記書き込みに対する石坂県議の返答であると思われる。
Re:田中知事の本当の姿にビックリ
石坂千穂さん(****.ne.jp)昔からの共産党支持者ですさん
あなたがおっしゃるこの事実は、長野県民の多くの人はすでに知っていることで、私も知っています。
田中康夫氏自身が県議会の議場を含めて、みずからこの事実を述べて、若き日の過ち、そのために両親を心配させたことなどを反省したうえで、現在、「県民の目線にたった県政のためにがんばろう」と言う部分について、私たちは支持していると言うことです。
私自身も欠点や誤りの多い人間ではありますが、田中康夫氏について、過去の過ちや現在の言動や考え方のすべてを支持しているわけではなく、私たちの基準は、吉村県政の時代も田中県政になってからも、県民の目線で、県民の利益第一にと言う基準を持って、支持できる部分を支持しています。
(6月5日11時2分)
田中知事の過去は問題です
共産党よしっかりしろさん(****.ne.jp)石坂千穂さん
<>多くの人はすでに知っている
というのは嘘です。20年以上前に報道されただけで、最近は報道されていないのにどうして知ることが出来るのでしょうか。
インターネットで知ることが出来るのはごく限られた人です。
これは重大なことですから大々的に報道されるべきでしょう。
私の周りでも知っている人はいません。
それに、知っているから許されるのだ、という論法はまったくおかしなものです。
田中康夫が選挙公報や演説の中で繰り返しこのことを告白したうえで、それでも田中康夫に投票されたならいいでしょうが、そうでなければ重大な事実を告げないまま投票させたことになり、有権者をだましたことになります。
実際私は知らずに投票してしまいました。
知っていたらしなかったでしょう。
<>田中康夫氏自身が県議会の議場を含めて、みずからこの事実を述べて、
というのも事実と違います。
他の人に問い詰められて、あいまいに言い逃れているだけです。
公人なのに、肉親に心配云々、というのもおかしな話です。
県民に向かって納得のいく説明をすべきです。
<>若き日の過ち
といった捉え方もおかしいです。
酒を飲んで騒いだようなものとは悪質度が全然違います。
21歳の学生が、今の金にすると一千万円近くの大金を横領したと言うのですから立派な犯罪です。
<>県民の利益第一
といいますが、本当にそうでしょうか?
県内の景気はどん底で、企業の倒産は相次いでいます。
そのために事件も数多く起きています。
県民のためというなら、まずしっかりした経済対策をすべきでしょうがそれについては田中知事は無策です。
共産党には真実と正義の党として期待していたのに田中知事の悪いところを
庇 うようなところばかりしていてがっかりです。ダメなところはダメとしっかり批判しなければ共産党の価値はありません。
(6月6日10時34分)
田中氏に本当の改革は出来ないでしょう
本当の改革さん(****.ne.jp)共産党よしっかりしろさんは田中知事の犯罪性を言っているのでは?
田中康夫さんが学生のころにしたことは、どうみても犯罪だと思います。
だからこそ大学を停学になり、就職もフイにしたのではないですか?
暴走族などとは比較にならない悪質さです。
本来ならこのような人は知事になる資格などなかったのではないでしょうか。
こんな人と付き合ってはいけません。
田中知事が県民の前で過去の罪をハッキリ謝罪するならともかく、誤魔化して隠し通そうとするようでは支持できません。
今の共産党さんはそんな田中知事の悪事を隠すのを手伝っているようなもので、信じられない思いです。
共産党さんはいつからこんなに善悪の区別がつかなくなってしまったのでしょうか。
田中さんは自分を改革できないのに、どうして県政の改革など出来ましょうか。
過去の長野県政は確かによくありませんでしたが、改革は悪魔の手によってはできません。
改革は正しくやってこそ改革なのです。
犯罪歴があるような人の言うことを、心底から納得して聞く人はいないと思います。
守旧派の県議や職員がどうして犯罪者まがいの知事の言うことなど聞くでしょうか。
かえって、それを改革をサボタージュする理由に利用するだけです。
「田中知事は過去に悪い事をやっている、だからそんな知事の言うことは聞かなくてもいいのだ」と腹の中で思うでしょう。
人間、腹の中で思っていることまで指図できません。面従腹背ということになり、本当の改革など出来ないでしょう。
共産党さんは田中知事とはキッパリ手を切って、独自の路線を歩まれることを願ってやみません。
(6月6日19時50分)
Re:田中知事の本当の姿にビックリ
半可通さん(61.193.*.*)田中知事が学生時代に停学処分を受けていて、その理由は部費の着服が露見したため、というのは、石坂県議が発端の投稿へのレスで「事実」と書いているので、恐らく事実だろう。
本件については、平成15年12月28日知事会見が、私にとっての初見だ。
議会での発言というのは知らない。
知事が議会でどのような釈明をしたのか、石坂県議のレスでは具体的にはまったく分からないが、件の知事会見での奥秋氏の質問に対する回答の内容が妥当なものかどうか、石坂県議はじめ、本件で知事を擁護する方々の見解をお聞きしたいものだ。
議会でまともな釈明したなら、こんな回答にはならないだろう。きちんとした釈明もできない人に「県民の目線にたった県政のために」と言われても、そらぞらしいだけである。
また、長野県政に注目さんは
<>最初の知事選の時から、そんな話題はいっぱい出ていた
と書いてるが、部費着服の件は、一般には知られていなかったと思う。
一応「犯罪に類する」事だから、ペログリなんかよりずっと大きな攻撃材料に、対立陣営にとってなったはずだから。
new romromさんの指摘に反して「致命的なスキャンダルは徹底して隠した」としか、今となっては思えない。
知事としての実績を積んだ今ならともかく、当時なら「部費をちょろまかした経歴」だけで、私は田中候補を投票対象から外しただろう。
(6月7日6時33分)
解説コピペ長野県の田中知事にアドバイスしよう(73)http://society.2ch.net/test/read.cgi/mayor/1054679901/より
132
名前:名無しさん投稿日:2003年6月5日 13:13
石坂千穂狂ったりぃ〜。千穂BBSで共産支持者の田中知事の昔の悪行を暴いた週刊誌記事の質問について、
<「そんなの皆知ってる、昔のことだ、両親に謝っている」からいいのだ!
と強弁してる。
あははー、笑ったね。
http://plaza.rakuten.co.jp/?user_id=1712256&action=bbs
皆なんて知らないだろう、あんたたちだけだよ知っていたのは、横領の過去があると知っていたら投票しない有権者だって大勢いたはずだ。
公人なのだから両親に謝ったって駄目だよ。千穂の頭の中はグチャグチャだ。
こういう大事なことを、選挙公報に書いてなければ隠したということだ。
共産党は泥棒していても昔のことで皆が知っていればそれはOKということですか?
犯罪者でもOKということですね。千穂さんはどんな過去があるのか知りたいですね。
少なくとも田中知事と同程度のことはやっているということですか?ほぉ〜っ、多趣味ですね。(爆藁
139
名前:名無しさん投稿日:2003年6月5日 13:49
»137
千穂さんはこれを自分だけは知っていて、県民の多くには隠していて、田中康夫が自分にとって都合がいいから利用するだけ利用するために擁護して、これを批判する追撃を攻撃しているというわけですね。
怖いです、恐ろしいですね、共産党の天下になるとこういうことがもっと酷くなるということです。
163
名前:名無しさん投稿日:2003年6月5日 21:47 ID:b2XA9KSx
<片山善博・鳥取県知事「議会の方々の(不信任に至る)反応は理解できる。
私が知事室で女性タレントをひざに乗せてシャンパンを飲んだりすれば、問責なんかでは済まないだろう。
長野県民の皆さんがほとんど不問に付したというところに新鮮な驚きを覚える」
これが議会で意外と盛り上がらなかったのは女性タレントが県議の身内だったため?
345
名前:名無しさん投稿日:2003年6月7日 14:16
ヤフ板「長野県の地方議員・首長を考える」
http://messages.yahoo.co.jp/bbs
に嘘つき千穂の証拠あげ。
「共産党石坂県議の問題発言」
千穂たん康夫ちゃんの横領事件を
<「この事実は、長野県民の多くの人はすでに知っていることで、私も知っています。」
と認めてしまった。
だけど、多くの人が知っていると言うのは無理がある。
知っているのはごく一部だろう。
それに知っているから許されるというなら、県議の海外視察も許されるのか?
あれならみんな知ってる。
そりゃー、へんだぞ。(藁
千穂りん狂ったか?
2006年6月23日(金)
エイズ検査態勢強化 知事、補正予算に費用計上
田中知事は22日開会した6月県会冒頭の提案説明で、県内でのエイズ対策について、
「エイズウイルス(HIV)とエイズに対する正確な知識を共有し、1人でも多くが検査を受ける県民運動を展開すべきだ」
との考えを述べた。
知事は、人口10万人当たりの県内の患者、エイズウイルス(HIV)感染者は、過去3年の平均で東京都に次いで全国2番目に多いと指摘。
「感染初期に対応すれば、半永久的に発病を防げる」
とし、今県会に提出した補正予算案に、検査態勢強化のための費用を計上したことを説明した。
一方、県営ダム計画を中止した浅川(長野市―上高井郡小布施町)の治水対策については、
「他の河川でも着実に進んでいる『ダムを造らない新しい治水対策』を実現すべく、国土交通省と精力的に河川整備計画を吟味している」
と説明。
今後20年間は、同計画案に盛った河川改修や遊水地、ため池を活用して対策を進め、これに放水路を加えることで将来目標の「100年に1度の大雨」に耐える治水水準を達成する―とあらためて述べた。
2006/7月3日(月)
東京駅6時24分発の始発で長野駅8時03分着。ガラス張り知事室で県議会一般質問5日目の打ち合わせ。
「週刊新潮」O記者に、「HIVが猛威を振るうアフリカでの最初の状況と酷似」する長野県でのエイズ患者・HIV感染者に関する取材を、医師である副知事の澤田祐介と共に昼休みに受ける。
議会初日の提案説明を再録すれば、以下の如く「誇り高き220万県民が集う信州・長野県は今、存亡の危機に直面」状態。
「エイズ(AIDS:Acquired Immunodeficiency Syndrome:後天性免疫不全症候群)患者及びHIV(Human Virus:ヒト免疫不全ウイルス)感染者の報告数の人口10万人に対する割合は過去3ヶ年平均で、大阪府や神奈川県、愛知県を遙かに上回り、東京都に次いで全国ワースト2位」。
「全国平均の1.6倍」。
のみならず、HIV感染者報告数は2005年に至っても全国28位にも留まるも、発症したエイズ患者報告数は同年が全国ワースト3位、前年の2004年は全国ワースト1位。
「それは、概ね10年前後と言われる潜伏期間を経て、発病後に初めて医療機関に駆け込む県民が圧倒的」な現実を示す。
「本県に於ける感染原因の79%は異性間の性的接触」。
「国家的犯罪だった血液製剤に因る感染、或いは同性間の性的接触に因る感染とは比較にならぬ割合」。
「本県に於けるエイズ問題とは最早、一部の人々の問題」に非ず。
「既に発病したエイズ患者の中で日本国籍の方が占める割合は65%、全体の3分の2に達」する。
「早期発見の検査機会を逸し」、「闘病生活を送る、それも長野県で生まれ育った」「ごくごく普通の、恐らくは気立ても良く、親切で優しく、仕事や勉学に励む、貴方の周囲の隣人であったりする」「彼等や彼女等は潜伏期間中に、愛する家族や恋人や友人や、或いは母子感染を通じて未来の子供にも、負の連鎖を与えてしまっているかも知れない」。
「エイズ危機NAGANO アウトブレイクを阻止するために」と題し、「産経新聞」諏訪通信部のT記者が5回に亘って連載した秀逸なる記事も手渡す。
とまれ、「清く正しい県民性の県だと」“建前”を掲げ続けてきた長野県人に突き付けられた、「『排除』の発想では乗り越えられ」ぬ試練。
一般質問終了後、新党日本長野県第一支部。地元新聞社のカメラマンが超〜望遠レンズで、議場の知事席に途中で届けられた書類を写し取っていましたよ、と前日に引き続いて同行取材の「週刊ポスト」O氏。そうだったのね。でも、僕は情報ザル公開状態だから、痛くも痒くも無いんだよね。
長野駅前。法務省が主唱の「社会を明るくする運動」街頭啓発に参加。蒸気機関車が牽引していた往時、田毎の月で知られる姨捨山を通過する篠ノ井線には、スイッチバックが存在。一息吐いて再び登る。失敗を認めない効率一辺倒の社会は、「排除と翼賛」の悲劇を生み出す。無給で尽力下さる保護司の方々に改めて深謝。
しんそう−深層・真相・心想:解説編 深刻化する「いきなりエイズ」 /長野
◇背景に感染への無関心
全国で感染の拡大が懸念されているHIV(エイズウイルス)・エイズ問題。長野県も例外ではなく、02年からの3年平均で人口10万人当たりの感染者と患者の報告数は、東京都に次いで全国ワースト2位を記録した。
また感染段階で気づかず、エイズを発症して初めて病院に担ぎ込まれるといった「いきなりエイズ」の問題も深刻化している。
県内の専門家は病気に対する無関心が背景にあると指摘。県やNPO(非営利組織)も対策に乗り出している。
【川崎桂吾、谷多由】HIVに感染した場合、10年程度の潜伏期間を経てエイズを発症する。
発症するまでの間、自覚症状はほとんどなく、知らぬ間にパートナーなどを感染させてしまう危険性がある。
現在では新薬開発により、半永久的に発症を抑えることができ、感染の早期発見の重要性が増している。
全国のHIV感染者・エイズ患者届け出件数は、感染者が約7割、患者が3割で推移しているが、長野県ではこの割合が逆転しているのが特徴。
97〜05年の平均では感染者4割に対し患者が6割。
「いきなりエイズ」と呼ばれるケースが多いことを意味しているが、発症した場合、重篤な合併症を伴うため死亡率は極めて高い。
県医師会の「エイズ等感染症対策委員会」で委員長を務める斉藤博・県立須坂病院長は「病気への関心の低さ」がエイズ患者の比率の高さに表れていると指摘する。
「県内では潜在的な感染者が多いにもかかわらず、病気や検査についての関心が低く、感染が見過ごされるケースが多い」
と話す。
県もこうした現状を憂慮。啓発活動と検査体制の充実に乗り出した。
9月半ば以降、県内8カ所のエイズ治療の拠点病院と保健所で、無料検査を受けられる体制を整備する。
即日検査も可能で、検査を受ける人が増えることが期待される。
草の根レベルでの活動も広がっている。
北信地方の市民や医療従事者が設立した「HIV・エイズネットながの」は、啓発・予防活動を展開する一方、差別や偏見をなくす活動にも力を入れる考え。
エイズ問題に取り組む南アフリカの写真家を招き、今年6月に開かれた1回目の研修会では、代表のフリージャーナリスト、内山二郎さんが
「感染者や患者が『共に生きる』社会にしたい」
と話した。
またメンバーの一人である斉藤院長は
「無知ゆえに死んではいけない。無知ゆえに愛する人を死なせてはいけない」
と、検査を受けることの重要性を訴えた。
毎日新聞2006年9月3日
しらかば帳:HIV・エイズ問題を取材している関係で… /長野
◆HIV・エイズ問題を取材している関係で、ちょっとした会合での講演を頼まれた。
薬の開発でHIVが「死ぬ病気」ではなくなっていることを説明すると、何人かの参加者から
「知らなかった」
の声。
そうした反応は意外に多い。
「うちの会社で『どうせ死ぬなら検査を受けても仕方がない』という若い社員がいるけど、それは間違いだね」
とある会社の経営者。
その通り。重篤化やパートナーへの感染を防ぐためにも、早期発見が重要なのだ。
(桂) 毎日新聞2006年10月30日
ニュース追跡・「エイズ」低い関心
松本で感染者確認から20年 県、普及・啓発に本腰
松本市で働いていたアジア人の女性が1986年12月、エイズウイルス(HIV)感染者であると確認された。
全国初の女性の感染者が見つかったことで、“エイズ・パニック”に陥ってから約20年。
長野県で最近3年間(2002年〜04年)に報告されたエイズ患者・HIV感染者数の平均は、人口10万人に対して1・26人と、東京都(3・02人)に次いで全国で2番目に多い。
厚生労働省から“対策重点地域”に指定された県は
「HIV感染や検査への関心が低かったことが一因」
と、検査の普及や啓発に本腰を入れ始めた。
(石川有希子)●早期発見逃す
2005年末までの17年間の累計では、本県のエイズ患者数は131人、HIV感染者数は221人。
県医師会の「エイズ等感染症対策委員会」委員長の斉藤博・県立須坂病院長は、長野県の特徴として
- 〈1〉早期発見ができていない
- 〈2〉「異性間の性的接触」による感染が多い
――点を挙げる。
県の調査では、5〜10年の潜伏期間に感染に気づかず、エイズを発症して初めて感染していたことに気づく「いきなりエイズ」と呼ばれる事例が患者・感染者数の約6割と、その割合は全国平均の2倍に上る。
HIV感染への関心の低さから検査を受けず、早期発見の機会を逸しているためとみられる。
感染経路として全国的に多い「同性間の性的接触」は本県では2・3%とわずかで、圧倒的に「異性間の性的接触」(79・0%)だ。
ただ、不明も17・6%ある。
斉藤院長は
「患者・感染者は何ら特別な人たちではない。現在付き合っている人が1人でも、過去には互いに別の人と性的交渉をしている場合もある。
コンドームを使わない性的接触をすれば、誰にでも感染の可能性はありうる」
と指摘している。
●検査利用者2倍
こうした現状を受け、県は検査を身近に受けられる機会を増やそうと、10月から県内10の保健所と8つのエイズ拠点病院で無料の「迅速検査」を開始した。
ほかに長野市保健所でも検査が受けられる。
従来の検査では、結果の判明に約1週間かかったが、通常で1時間と飛躍的に短縮された。
試験的に6月に迅速検査を導入した長野、松本両保健所では、3か月間で利用者数は約2倍に増えており、県は効果に期待している。
●治療薬が進化
感染後の潜伏期間中は自覚症状がほとんどないが、放置すると自らの体を守る免疫機能が正常に働かなくなる。
以前は「死の病」と言われたエイズだが、抗HIV薬が進化した現在では、感染段階で把握できれば、発症を遅らせることが可能な病気になった。
斉藤院長は
「早い段階での発見が命を守ることにつながる」
と、積極的な検査受診を呼びかけている。
2006年10月31日
読売新聞
長野県議会がエイズ学習会
2008.7.1 03:26
HIVやエイズについて学ぶ県議会の学習会が30日、開催され、信州大名誉教授の山田喜紹さんを講師に県議らが県内の実情について学んだ。
山田名誉教授は
「人口当たりのHIV感染者・エイズ患者の割合は全国の都道府県で3番目」
「異性間の性的接触が感染経路となるケースが約8割」
など県内のエイズをめぐる状況や、
「潜伏期間が8−10年と長い」
「女性のほうが感染しやすい」
といったHIV感染の特徴を紹介。
異性間接触を経路とする感染では
「夫が家庭外で感染し、それを妻にうつすことでさらに感染を広げる。県内では現在、この夫から妻へ広がる段階にあるのでは」
と懸念を示した。
学習会後、山田名誉教授は
「長野県民は異性間交渉による感染について注意が不足している。(性風俗などで)遊んだ経験のある人はすぐに検査を受けてほしい」
と呼びかけた。