出雲市との合併をめぐり、島根県斐川町議会(16人)は18日、臨時会を開き、10月に否決した関連議案をすべて可決した。市議会も近く同様の議案を可決し、両市町は来年10月1日に合併する見通し。約10年にわたって町を二分してきた合併論議に終止符が打たれた。
無記名投票とした前回の採決で、反対とみなされる白票を投じた町議が「(町民の批判が)十分あった」などとして賛成した。
単独町制派7町議のうち6町議は審議を最後まで欠席。黒田充議長の判断で、開会直後から約1時間15分の休憩を挟むなど混乱した。再開後、議長を除く起立採決で賛成8、反対1となった。
10月17日の住民投票で合併賛成が過半数を占めた。26日の臨時会では市が町を来年10月に編入する廃置分合議案など4議案を賛成少数で否決。勝部勝明町長は「民意の実現」を掲げ、再提案した。
閉会後、勝部町長は「就任から3年半、合併に向けて全力投球してきたので感慨無量。合併反対の住民にも理解を得ていく」と述べた。
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