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合併推進派と出雲市側に喜び '10/11/19

 約10年間の合併議論をへて、ようやく出雲市との合併を議会が決めた島根県斐川町では18日、合併推進派や出雲市の関係者に喜びと歓迎の声がわき上がった。採決を拒否した6人に厳しい批判が相次ぐ一方で、対立を解消し、新たな地域づくりを求める声もあった。

 賛成8、反対1で合併関連議案が可決された正午ごろ。町議会の傍聴席を埋め尽くした推進派住民らから大きな拍手が鳴り響いた。

 「目的が達成できて一安心だ」。合併派の住民団体の鶴島国夫幹事(74)は喜ぶ。可決後、中央公民館で代表者会を開き、リコール運動は続ける方針を決めた。黒田清子女性部長(69)は「歴史的瞬間を迎えられてうれしい。議決を放棄するのはおかしい。驚いた。議会を変えないといけない」と憤りをみせ、運動継続の理由を説明した。

 推進派の多々納弘町議は「審議拒否は議員として恥ずかしい行為だ」と6人を批判。単独派の町議は報道陣の質問に答えず、次々と議場から去った。

 融和を求める声も。町内の会社員男性(52)は「心の中の雲がやっと晴れた気分。時間はかかったけど可決は当然の結果だ。対立は済んだことにしてほしい」と願う。

 出雲市関係者からは歓迎の声が目立った。長岡秀人市長は「町議のみなさまに深く感謝しており、大変うれしく思う。反対票を投じた人の不安や懸念の払拭(ふっしょく)に町長と一緒になって努める」とコメント。記者会見した山代裕始議長は「民意を尊重した結果で良かった。合併すれば、うまく楽しくやっていける」と強調した。

【写真説明】6人が欠席する中で合併関連議案に賛成し、起立する議員


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