馬淵澄夫国土交通相は19日、瀬戸内しまなみ海道の自転車歩行者道で、通行料が徴収される自転車などの軽車両の無料化を検討する考えを示した。しまなみ海道を管理する本州四国連絡高速道路(神戸市)に要請する方針。参院予算委員会で答弁した。
民主党の友近聡朗氏(参院愛媛)が「生活者の負担が大きく観光客もいる。無料化を」と求めたのに対し、馬淵氏は「負担を軽くしないといけない。会社が判断することだが、自転車の部分は、歩行者と同様に無料化できないか要請していく」と強調。「しっかりと要望を出して進めていく」と付け加えた。
同高速道路が管理する7橋のうち、因島▽生口▽多々羅▽大三島▽伯方・大島▽来島海峡―の6橋に自転車歩行者道があり、自転車や原付きバイクなどを対象に各橋50〜200円を徴収している。2009年度の収入総額は3550万円だった。
通行料をめぐっては同高速道路が変更案を作り、最終的な許可権限を国交相が持っている。
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