JR山口線の蒸気機関車「SLやまぐち号」の今季の運行最終日の式典が21日、山口市の新山口駅であった。貴婦人の愛称で親しまれるC57―1の前で大勢の鉄道ファンや家族連れが記念撮影し、来春までの別れを惜しんだ。
公募で「一日子ども車掌」に選ばれた岩国市の麻里布小2年藤本悠希君(7)と福岡市東区の青葉小5年長妻舞子さん(11)が車掌制帽を着用。多和弘明駅長の合図で力強く出発の汽笛を鳴らした。SLに初めて乗った藤本君は「夢がかなった。力強い走りがかっこいい」と喜んでいた。
運行日数は昨季と同じ86日間。利用客は約4万8千人で、復活30周年だった昨季に約6千人届かなかった。
【写真説明】今シーズン最後の運行となるSLやまぐち号の出発前に、記念撮影する鉄道ファン
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