広島東洋カープの存続危機を救った2度の「たる募金」のレリーフが、マツダスタジアム(広島市南区)に設置される。球団創設60周年を記念し、ファン投票で選ばれた歴代19選手のレリーフを掲げた「カープの星」(中国新聞社主催)の一環。23日にあるファン感謝デーで披露する。
草創期の1950年代に経営難にあえぐ球団を支えた「昭和」と、球界再編の動きが起きた2004年に新球場建設機運を高めた「平成」のたる募金。ファンがカープを支えた歴史を、スタジアムに刻むため設置する。
縦30センチ、横40センチ。厚さ約2センチの銅板を削り、昭和のグラウンドで目録を受け取る石本秀一初代監督や、平成の街角で老若男女がたるへお金を入れる写真を基にデザインした。
カープの松田元オーナーは「たる募金は、みなさんがカープを愛する思いの象徴で、後世に語り継ぐべき広島の歴史」と話す。レリーフは、球場正面入り口に取り付けられる。
【写真説明】マツダスタジアムに設置される「昭和」(左)と「平成」のたる募金のレリーフ
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