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病院外出産の悲劇 ブログで警鐘 母子の安全、まず考えて (2/2ページ)
このニュースのトピックス:ライフスタイル
もちろん病院での出産でも赤ちゃんや母親が命を落としたり、重篤な障害を負ったりすることはゼロではない。しかし琴子ちゃんの場合は、病院で帝王切開で産んでいれば助かった可能性が高く、1年後に起こした民事訴訟でも助産師の過失が認められている。
子供を救える場所か
病院でのトラブルは医師らの過失として大きく報じられるが、助産院や自宅出産でのトラブルを目にする機会は少ない。病院に比べて出産数が少ないことや、病院以外の出産を選択した自己責任と考える人が多いためだ。一方で、自然なお産を無条件にすばらしいとするテレビ番組やネットの情報は氾濫(はんらん)している。
「同じ過ちを繰り返してはいけない」との思いから、琴母さんは出産から2年後の17年、「助産院は安全?」というブログ(http://d.hatena.ne.jp/jyosanin/)を開設。助産院や自宅出産の問題点をはじめ、妊娠・出産する女性に知ってもらいたい情報を発信している。
琴母さんは「順調な妊娠経過でも、突然危険な状態になることがあり、そのときの対応で子供の生死や障害の度合いが異なってくる。これから出産する人には、出産する場所が万が一のときに子供を救える場所なのか見極めて選んでほしい」と話している。