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渡辺恒雄氏を元部下が提訴 「虚偽の発言で名誉棄損」
渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長に対し、読売新聞東京本社の前沢猛元論説委員が25日、社論をめぐる虚偽の発言で名誉を傷つけられたとして150万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求め東京地裁に提訴した。
訴状によると、渡辺会長は、日本新聞協会のインタビューで自衛隊に言及し「社論と反対の社説を執筆した論説委員に執筆を禁じたこともあった」などと発言。協会発行の平成19年10月16日付の新聞協会報に掲載された。
前沢元論説委員は「この論説委員は自分」とした上で「社説は常に社論に基づき執筆していた。(発言は)誹謗中傷でジャーナリストとしての社会的評価を失墜された」などと主張している。
渡辺会長の代理人弁護士は「記事は個人を特定する記述を一切含んでおらず、名誉棄損に当たらない」と反論している。