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中国のCO2排出量65億トン、2位米と差拡大 08年

2010年10月8日1時45分

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 【天津=山口智久】中国の二酸化炭素(CO2)排出量が2008年に世界最大の65億トンに達し、2位の米国との差が広がったことが、国際エネルギー機関(IEA、本部・パリ)が7日までに公表した統計でわかった。インドの排出量も伸びており、新興国に温暖化対策を求める声がさらに強まりそうだ。

 08年の世界全体の排出量は294億トン(前年比1%増)。中国は前年より8%増えたが、米国は3%減って56億トンに。07年に約3億トンだった両国の差は、約10億トンに広がった。

 インドは8%増の14億トン。一方、欧州連合(EU)は2%減の38億トン、日本は7%減って11億5千万トンだった。先進国の多くはリーマン・ショックなどによる景気後退で工業生産などが鈍り、それに伴って排出量も減った。

 中国の排出量は00年に米国の半分程度だったが、その後急激に増え、07年に米国を抜いて最大排出国に。昨年11月には、国内総生産(GDP)当たりのCO2排出量を05年の水準に比べて2020年までに40〜45%減らすという目標を掲げた。天津で開かれている国連気候変動枠組み条約の作業部会でも、セミナーや記者会見を通じ、政府が検討中の温暖化対策を説明し、積極姿勢をアピールしている。

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