2010年9月28日 11時45分 更新:9月28日 13時19分
参院外交防衛委員会は28日、沖縄県・尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件に関する閉会中審査を開いた。前原誠司外相は「漁船が巡視船に体当たりしてきた。ともすれば沈没していたかもしれない事案だ。公務執行妨害での逮捕は当然だ」と述べた。斎藤嘉隆氏(民主)への答弁。
外相は衝突の際に海上保安庁が撮影したビデオについて「中国漁船が故意ではなくミスで当たってきた場合、当たる瞬間や直前、当たった後にエンジンを逆回転させて離れる措置を取るはずだが、そういった形跡はまったくビデオからは見られない」と述べ、中国漁船の行為は故意だったと強調した。
ビデオ公開について、海上保安庁の鈴木久泰長官は「処分保留の状況なので、関係省庁と協議しながら適切に判断する」と答えた。
船長釈放の経緯では、佐藤正久氏(自民)が「検事総長が法相に事前に相談したか」と質問したのに対し、小川敏夫副法相は「していない。決定後に報告を受けた」と答弁した。【犬飼直幸、大貫智子】