準天頂衛星:「みちびき」軌道投入に成功

2010年9月27日 19時15分 更新:9月27日 19時22分

「みちびき」のイメージ図=JAXA提供
「みちびき」のイメージ図=JAXA提供

 今月11日に打ち上げられた準天頂衛星「みちびき」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、予定した日本のほぼ真上(準天頂)を通る軌道への投入に成功したと発表した。みちびきは米のGPS(全地球測位システム)を補完する測位衛星。10月19日にも測位情報の送信を試験的に始め、12月以降、利用のための実証試験に入る予定だ。

 衛星は赤道面から41度傾いたほぼ高度3.3万~3.9万キロの楕円(だえん)軌道を通る。日本標準時子午線(東経135度)を軸に、西太平洋上空で約24時間かけて「8の字」の軌跡を描く。最低3基あれば、常に1基が日本上空にある計算だが、2号機以降の開発は未定。

 会見した寺田弘慈プロジェクトマネジャーは「今後年1回程度の軌道修正が必要だが、打ち上げが正確で衛星の燃料はだいぶ余っている。12年以上の寿命を目指したい」と話した。【山田大輔】

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