2009年05月10日号: ◎人、教会が行き交う「つなぎ目」−−ルーク19が8月にポータルサイト起ち上げへ | |||
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「人と人、人と教会、教会と教会をつなぐポータルサイトを」 こんな願いを込めて新たなプロジェクトMU1(Make Us One)を立ち上げた渡辺明日香さん(新宿シャローム教会員、〔株〕ルーク19代表取締役社長)。04年に立ち上げたルーク19では、メーカーと消費者のニーズをマッチングさせたサンプル(試供品)配布サイト事業を立ち上げ、経済各界から注目を集めている。その渡辺さんが「信仰により聖霊に押し出されるようにして」MU1プロジェクトのビジョンを与えられたのは、昨秋だった。 昨年9月、サンデー・アデラジャ牧師の聖会で証をした渡辺さんは、アデラジャ牧師から声をかけられ、「神様はあなたにさらなる大きな計画をもっている。祈りなさい」と言われたという。「すでにルーク19がありますし、何のことかわからずにいました」。アデラジャ氏の著作を読んで「何かある」と確信は与えられたが、明確に示されたのは教会の礼拝だった。「海外のバンドが来日していて、演奏の後、献身の招きがありました。滅多に応答しないのですが、この時は自分の意志を超えて体が前へと向かっていました」 そして祈ってもらった瞬間、「そうだ! クリスチャン、教会、クリスチャンでない人たちをつなぐ使命があるんだ」と突如示されたという。 「日本中の教会にネットワークをもつ五十嵐さん、たまたま私の本を読んだ米留学中のユースパスター、アップル社でiphoneのエンジニアをしていたジョンさん、ベネッセなど大手企業のデザインも手がけたウェブデザイナーの富田さんなど次々と必要なメンバーとの出会いがありました。何かに導かれるようだった」と渡辺さん。そして先月、メッセージの奉仕をした教会でkirisuto.info というサイトを独自で作っていた澤崎さんに出会った。MU1のプロジェクトに賛同し「システムやデータを活用してください」と提供してくれた。「人知をはるかに超えて、神様が人も知恵も力も備えてくださっていると日々実感します」 サイトは「クリスチャンでない人たちが入りやすく、居心地のよいもの」を意識している。 「ろすふぁん」と名付けられたサイト名は「lostfound」のことだ。「愛、時間、友だち、お金、自殺など悩む人が多いのに相談しづらい9つのキーワードに対して答えやヒントが得られるようになっています」。具体的なコンテンツは、これらに加え、全国にある教会の所在地、連絡先、集会内容などの情報や、Q&A、ニュース、メールマガジンなど広範だ。ホームページをもたない教会でも、ろすふぁんに登録されればネット上で情報を公開することも可能になる。「1人1台以上携帯電話を持つ現代」のニーズに応え、「モバイルで閲覧しやすいことも必須条件」と五十嵐さんは語る。 ヤフーやグーグルを始め、ポータルサイトは数多く存在する。最大の課題は「見てもらえるかどうか」だ。「開かれたものであると同時に、ネットならではの速報性も生かし、様々な意味でブリッジビルダーとしてのポータルサイトを目指しています」と渡辺さん。「サンプル百貨店は、メーカーがよりよい商品を消費者に届け、消費者は必要な情報を得る手段として有効です。ろすふぁんも同じ。迷ってる人、困ってる人の求めに応じ、その答えを届けたいと願うクリスチャンの『つなぎ目』と考えています」。 毎週開かれる会議ではおよそ3時間、議論が続く。プロジェクトメンバーは、プランナーであると同時にネットユーザーでもある。 ある日の会議で話し合われた「自殺」の項目では、「死なせないためのサイトで、福音を届けたいよね」というのが共通した願い。「アクセスした一人ひとりに合った御言葉を届けたい」、「藁をもすがる思いの人たちに何とか神様に愛されてると伝えたい」と議論を白熱させながら、パズルのピースを組み立てていくように内容を細やかに決めていった。一方、「愛」や「友だち」の項目では「愛とは? という哲学的なことだけでなくて、くすっと笑える小話もあってもいいね」などサイトの緩急を作り、ユーザーにとって「いかに魅力的なポータルサイトにするか」も忘れない。 「グランドオープンは8月8日の予定です。このポータルサイトで、福音に触れ、神様に出会う魂が多く起こされるよう願っています」と渡辺さんは熱を込めて語る。 人々の「オアシス」となるポータルサイトがまもなく立ち上がる。 |
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