北朝鮮
【ソウル=仲川高志】韓国紙、中央日報は25日、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記が、後継者に確定した三男の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長を伴い、延坪島への砲撃を行った北朝鮮の黄海南道(ファンヘナムド)ケモリ海岸砲基地と茂島(ムド)基地の砲兵大隊を事前に視察していたと報じた。 韓国政府当局者らの話として伝えた。視察は砲撃の2日前の21日とされ、同紙は、「金父子主導の計画的挑発」だったことの裏付けだと指摘している。
この当局者によると、金総書記は基地で海岸砲の性能や、韓国海兵隊が延坪島で行ってきた射撃訓練について説明を受けた。別の当局者は、「総書記は攻撃の最終裁可を下した」との見方を示した。
北朝鮮メディアは2人の基地視察に触れていないが、朝鮮中央通信は22日、金総書記がケモリ基地から約80キロ離れた黄海南道竜淵(リョンヨン)郡の養魚場などを視察したと報じた。視察日は不明。朝鮮人民軍の金明国(キムミョングク)総参謀部作戦局長ら軍幹部が同行したとしている。(2010年11月25日13時50分  読売新聞)
*読売新聞 国際