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裁判員裁判異例の非公開 米原タンク殺人きょう被告人質問

 滋賀県米原市で、交際相手の女性を汚水タンクに落とし、窒息死させたとして、殺人罪に問われた会社員、森田繁成被告(41)の裁判員裁判の第4回公判が11日、大津地裁であり、坪井祐子裁判長は、12日に予定している被告人質問について「公序良俗に反する恐れがある」として非公開にすると宣言した。裁判員裁判で、審理が非公開となるのは異例。

 憲法82条は、裁判を公開の法廷で行うと定めているが、公序良俗を害するおそれがあると裁判官が全員一致で判断した場合に限り例外的に非公開にできるとしているが、地裁は詳しい理由を明らかにしていない。

 12日の公判は、午前9時50分から被告人質問が始まり、続いて鑑定人の尋問調書の取り調べなどが予定されている。

 起訴状などによると、森田被告は昨年6月、米原市の汚水タンク付近で、交際していた滋賀県長浜市の会社員、小川典子さん=当時(28)=の頭などを鈍器のようなもので殴り、瀕死(ひんし)のけがをさせ、タンク内に落とし窒息死させたとされた。

 裁判員裁判は今月4日に始まり、12月2日に判決が言い渡される予定になっている。

 裁判員制度に詳しい新潟大法科大学院の西野喜一教授(法社会学)の話「被害者のプライバシー保護のため審理を限定的に非公開とする例はあるが、被告人質問の非公開は極めて珍しい。裁判の公開は公正さを保つためのものであり、大津地裁は国民が納得できる言葉で説明しなければならない」

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