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米原タンク殺人 主張、最後まで対立検察側「うそ重ねた」弁護側「推定無罪を」 来月2日判決22日に結審した、米原市で長浜市今川町の会社員小川典子さん(当時28歳)が殺害された事件の裁判員裁判。地裁(坪井祐子裁判長)で行われた論告求刑公判で、検察側が無期懲役の判決を求め、弁護側が無罪を訴えるなど主張は真っ向から対立した。裁判員らは数日間の評議を経て、12月2日に〈審判〉を下す。 森田繁成被告(41)はこの日も、これまでの公判と同じく黒いスーツに青いネクタイ姿で出廷。弁護人の隣に腰掛けると、「ふぅ」と大きく息を吐いた。 論告で、検察側は〈1〉2人は深刻な交際トラブルを抱えていた〈2〉被告が会ったのを最後に、小川さんの生存が確認されていない〈3〉被告の車に小川さんの血痕が付着し、タンク近くで似た車が目撃された――などの点を根拠に、「森田被告が犯人であることは明らかだ」と強調した。 さらに「被告が犯人だからこそ、といえるうそや言動」として〈1〉懇意にしていた人に、小川さんとの関係を否定した〈2〉携帯電話の通信履歴やメールをすべて消した〈3〉小川さんの「罪滅ぼしか、笑わす」という最後のメールを、「ママと帰ります」だったと説明した――などを挙げ、「次々とうそを重ね、罪を免れようとする姿からは反省が期待できない」と糾弾した。 弁護側は最終弁論の冒頭で、刑事裁判の原則である〈推定無罪〉に言及、「疑わしきは森田氏の利益に」と強調。森田被告が逮捕の約1週間後から黙秘を続けたことについて、「憲法上の正当な権利行使で、予断を持たないでほしい。殺人罪で逮捕された人間が、積極的に話すのは難しい」と裁判員らに訴えた。 さらに〈1〉検察側の言う供述の変遷は、逮捕時から警察に脅され、あいまいな記憶のまま話したため〈2〉携帯電話のメールはSDカードに記録し、血のついたマットも捨てておらず、証拠を隠滅していない〈3〉車やマットに血痕が付いたことについての被告の説明は、鑑定人も「矛盾しない」としている――と反論した。 検察側と弁護側の双方が意見を主張する間、森田被告は表情を変えず、資料に視線を落としたまま、説明に聞き入った。最後に、一礼して証言台に立った森田被告は「私には動機もありません。傷つけられた典子さんのご冥福を祈ります」と、淡々と述べた。 (2010年11月23日 読売新聞)
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