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【格闘技】長谷川余裕 ブルゴス挑発をサラリ2010年11月23日 紙面から
長谷川はニワトリか、パッキャオか−。WBC世界フェザー級王座決定戦(26日、名古屋市・日本ガイシホール)で対戦する前WBC世界バンタム級王者長谷川穂積(29)=真正=と、同級1位のファンカルロス・ブルゴス(22)=メキシコ=が22日、名古屋市内のジムで練習を公開した。先に練習したブルゴスがこれまでバンタム級で戦ってきた長谷川に「ニワトリとクマくらいの違いがある」と挑発。長谷川はサラリと受け流した。 ブルゴスがバンタム級(53・5キロ)からフェザー級(57・1キロ)に2階級上げてくる長谷川に“先制パンチ”を放った。 「長谷川は軽量級だからニワトリとクマくらいの違いがある。彼は私の階級ではない。6ラウンドまでに試合が終わる」 デビュー以来、フェザー級で戦い続けているプライドがある。身長差もリーチ差もある。いくら長谷川がニワトリのようなスピードでチョコチョコと手を出しても、一発のクマにはかなわないということだ。 伝え聞いた長谷川は冷静にブルゴスの“パンチ”をかわした。 「パッキャオとマルガリートで体重差は関係ないことは十分証明している。(当日体重)7キロ差ですよ。今のボクシングはそういう傾向。その流れに乗りたい。日本でも証明したい」 13日にマニー・パッキャオ(フィリピン)が大差判定勝ちを収めたアントニオ・マルガリート(メキシコ)との一戦を例に挙げた。 長谷川は6階級を制覇した王者パッキャオのビデオを何度も見直している。リーチ差、体格差をどのように克服しているのか−。導き出した結論は「一つの場所にとどまらないこと」。パンチを打っては即座に動き、ステップを踏む。スピードがあり、たえず動き続ければ、大きい相手に勝てないことはない。 この日、2ラウンドのミット打ちでは、ジム内からため息が漏れるほど速いパンチ、華麗なコンビネーションを披露。自らが長所と言う「スピード」を存分に見せつけた。 4月、バンタム級王座から陥落。再起戦が国内初となる“飛び級”2階級制覇への挑戦になる。長谷川はブルゴスが言う通りニワトリなのか、それとも体格差を克服するパッキャオになるのか−。 (森合正範) PR情報
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