インタビュー:杉田成道(演出家・映画監督)
ドラマ以上に壮絶な『北の国から』演出家の私生活
(SPA! 2010年11月16日号掲載) 2010年11月16日(火)配信
'43年、愛知県生まれ。'67年にフジテレビ入社、'81年より『北の国から』シリーズを手がける。映画監督作品『最後の忠臣蔵』は12月18日公開。現在、日本映画テレビプロデューサー協会会長、フジテレビエグゼクティブディレクター、日本映画衛星放送代表取締役社長 [拡大]
――30歳も年下の女性から惚れられるというのは、どういう気持ちなんですか?
杉田 あんまりうれしさはないね。どっちかっていうと「参ったな」のほうが強いですね。
――好きになる、という感情はあるわけでしょう?
杉田 うーん、好きな感情とも違いますね(笑)。それでも、結婚というのはするんです。人生なんて成り行きで、自分の意思で動かせるようなら苦労しませんよ。
――最新監督作品の『最後の忠臣蔵』でも、役所広司さん演じる赤穂浪士の生き残りが、桜庭ななみさん演じる16歳の少女に思いを寄せられて、参ったなという顔をしますね。
杉田 自分を投影したわけではないですけど、まあ、若い娘に惚れられたら、中年の男はみんなそういう顔をするんじゃないですか(笑)。そんなにロマンティックなもんじゃない。
――そうハッキリ言われると、奥様も複雑ですね……。
杉田 それはあいつもわかってるから。この本を書くときも、どうしても二人の馴れ初めを入れなくちゃならないわけで、女房に「書いてもいい?」って聞いたら「いいわよ」と。ただし「変に書かないでね」と言うので、「よくは書けねぇよ」とクギを刺しておきました(笑)。初めのほうは、少し書いたら女房に見せて「このへんでよろしゅうござんすか?」と許可を得ていたんですけどね。
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