2010年11月24日23時27分
自民党が、昨夏の衆院選で公認候補が落選した東京21区を公明党に譲ることを打診していたことがわかった。自民党が自党の候補擁立を見送り、公明党候補を支援することで、自公両党の共闘関係を維持する狙いだ。ただ、公明党側は提案への態度を明確にしていない。民主党との連携も模索しつつ、よりよい条件を見極める方針だ。
関係者によると、自民、公明両党の幹事長、国対委員長らが22日夜に都内の日本料理店で会った際、自民党の石原伸晃幹事長が「東京12区と21区はいつでも空けてます」と両選挙区に候補者を立てない考えを公明党側に伝えたという。
東京12区は公明党の太田昭宏前代表が民主党候補に敗れた選挙区で、もともと自民党の候補者はいない。東京21区は自民党前職が民主党候補に敗れており、自民党が次回選挙で候補者を立てなければ、公明党に選挙区を譲る形になる。