北朝鮮が砲撃、2人死亡 民間人ら19人負傷

家屋炎上 韓国も応戦

2010年11月23日 22時33分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録
(22時間27分前に更新)

 【ソウル共同=角田卓士】韓国国防省などによると、北朝鮮の朝鮮人民軍が23日午後2時半(日本時間同)すぎ、韓国が黄海上の軍事境界線と位置付ける北方限界線(NLL)付近にある延坪島に向け陸上から砲撃、韓国軍も応戦し、砲撃戦となった。延坪島では家屋多数が炎上。韓国軍兵士2人が死亡し6人が重傷、10人が軽傷を負ったほか住民3人も負傷した。

 北朝鮮の朝鮮人民軍最高司令部は朝鮮中央通信を通じ、砲撃は黄海で実施されていた韓国軍の演習に対抗した「断固とした軍事的措置」とし、演習が続けば「ちゅうちょなく無慈悲な打撃を加える」と警告した。

 韓国軍によると、北朝鮮による陸地への砲撃も、北朝鮮の砲撃による民間人被害も、1953年の朝鮮戦争休戦以来初めて。韓国のKBSテレビは韓国側の死傷者が数十人に上ると報道。3月下旬の韓国海軍哨戒艦沈没に続き、南北の緊張が再び高まるのは必至だ。

 韓国側は戦闘機を緊急出動させ、警戒水準を最高度に引き上げた。韓国大統領府は「明白な武力挑発。民間人にまで無差別砲撃を行ったことは決して容認できない」とする声明を発表。25日に予定されていた南北赤十字会談は無期延期になった。

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