広州アジア大会サッカー男子準決勝で、日本がイランに2−1で逆転勝ちし、2002年釜山大会以来、2大会ぶり2度目の決勝進出を決めた。25日にアラブ首長国連邦(UAE)と対戦する決勝で初の金メダルを目指す。同日の決戦を日本代表ザッケローニ監督(57)が再び広州を訪れて観戦することが決定。A代表入りを目指すU−21(21歳以下)日本代表にとっては御前試合となる。
日本の快進撃の原動力はサッカー界の“ドラフト1位”、福岡大のストライカー・永井謙佑(21)だ。前半6分に速攻を許して今大会初失点を喫したが、38分に永井の突破から水沼(栃木)が同点ゴール。後半15分には永井が得意のスピードを生かしたドリブルで相手DFを振り切って決勝点を挙げた。
準々決勝(タイ戦)で左太ももを痛めて本来の調子とはほど遠かった永井だが、「学生時代に犬を追い越した」という元日本代表の岡野より「間違いなくスピードは上」とJクラブのスカウト陣からの評価は高い。
「野球でいうと今年のドラフト1位。複数のクラブの指名が競合している」といい、J1の8クラブが争奪戦を展開。東京、浦和、名古屋に絞り込んだとされるなか、永井の地元でもある福岡が5季ぶりにJ1昇格を決めて再びアタック…というモテモテぶりである。
ただ、あるJリーグのスカウトによると、永井本人の胸の内は固まりつつあるようだ。クラブ創設18年目でJ1優勝を決めた名古屋の練習を訪れた際、ストイコビッチ監督自らが運転する車で送迎されたことから「永井のグランパス入りは決まりですよ」というのだ。
日本サッカー史上初となるアジア大会金メダルを手みやげに、永井はピクシー監督の胸に飛び込むことになるか。