中華人民共和国 People's Republic of China

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本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

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中国に対する渡航情報(危険情報)の発出(2010/05/26)


 ●新疆ウイグル自治区
    :「渡航の是非を検討してください。」(引き下げ)
 ●チベット自治区
    :「十分注意してください。」(引き下げ)
 ●青海省,甘粛省,四川省
    :(「十分注意してください」の解除)

地図1 
☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)新疆ウイグル自治区では,区都ウルムチ市で2009年7月5日夜に暴動が
  発生し,暴徒による車両の焼き討ちや武装警察隊との衝突がありました
  が,現在では治安状況は好転し,ほぼ平穏を取り戻しています。ウルム
  チやカシュガル等の都市では,現在も武装警察隊が市内各所に駐留し,
  徒歩や車両による巡邏が行われていますが,特に際立って緊張した雰囲
  気はありません。
   一方,ウルムチでの暴動からまだ1年も経っていないため,1周年前後
  の動向を見極める必要があります。特に,2008年の北京オリンピック開
  催中に同自治区で武装グループが公安施設などを襲撃するという事件が
  発生しており,2010年5月1日に開幕した上海万博の期間中(10月31日ま
  で)にも同様の事件が発生する可能性も排除できませんので,引き続き
  注意が必要です。
   なお,暴動発生当初使用できなかった各種通信手段は,その後徐々に
  回復してきており,国際電話は問題なくかけられるようになっています。
  また接続が制限されていたインターネットも,中国の他の地域と同程度
  にウェブサイトをほぼ自由に閲覧でき,電子メールも問題なく送受信で
  きるようになっています。

(2)チベット自治区では,2008年3月の暴動から2年が過ぎましたが,その
  後,特に目立った動きはなく,現在,ラサ市内は平穏を取り戻していま
  す。しかし,依然として警戒態勢が敷かれていますので,引き続き注意
  が必要です。なお,健康面については,チベット自治区は標高が高いた
  め,高山病に対する十分な準備と注意が必要です。

(3)2008年3月に甘孜チベット族自治州,アバチベット族・チャン族自治
  州などでチベット関連の騒乱が発生した四川省や,チベット族自治州や
  自治県が所在する青海省,甘粛省は,現在は平穏になっており,治安上
  の問題はみられません。
   ただし,甘孜チベット族自治州は2010年4月14日に発生した青海省玉
  樹県付近を震源とする大地震の被災地であることには留意する必要があ
  ります。

(4)アフガニスタンとの国境付近は,アフガニスタンの不安定な国内情勢
  の影響を受け,治安が不安定です。

2.地域情勢
(1)新疆ウイグル自治区
  :「渡航の是非を検討してください。」
   新疆ウイグル自治区では,2009年7月5日夜,同自治区の区都ウルムチ
  市で暴動が発生し,暴徒による車両の焼き討ちや武装警察隊との衝突が
  あり,多数の死傷者が出ました。同6日からは,カシュガル,アクス,
  イリ等でもデモが発生したとの情報もありました。しかし,その後の政
  府当局等による対処により,現在,これらの地域の治安状況は好転し,
  ほぼ平穏を取り戻しています。
   ウルムチやカシュガル等の都市では,現在も武装警察隊が市内各所に
  駐留し,徒歩や車両による巡邏が行われていますが,その数は暴動発生
  当初に比べて格段に減っており,際立って緊張した雰囲気はなく,人の
  多く集まる広場やバザール等も,従来どおり大勢の人々で賑わっており,
  社会的な安定が回復している模様です。
   しかしながら,この地域は従来から東トルキスタン・イスラム運動等
  により時々過激な行為が行われてきていることから,今後も一定の注意
  は必要です。特に,2008年の北京オリンピック開催中に同自治区で武装
  グループが公安施設などを襲撃するという事件が発生したことから,
  2010年5月1日に開幕した上海万博の期間中(10月31日まで)にも同様の
  事件が発生する可能性は排除できず,ウルムチでの暴動から1周年前後
  の動向を見極める必要があること等から,不測の事態に備え,引き続き
  現地情勢を慎重に見極める必要があります。
   なお,暴動発生当初には使用できなかった各種通信手段は,その後徐
  々に回復し,2010年5月現在,新疆ウイグル自治区内と日本国内との国
  際通話に支障はありません。また,インターネット接続も制限が解除さ
  れ,中国の他の地域と同程度にウェブサイトをほぼ自由に閲覧でき,電
  子メールも問題なく送受信できるようになっています。
   アフガニスタンとの国境付近では,アフガニスタン国内の不安定な治
  安情勢が,同国と隣接する地域に影響を及ぼす可能性があります。(ア
  フガニスタンについては,別途「危険情報」が発出されています。)

   以上の状況から,同自治区に対する危険情報を「渡航の延期をお勧め
  します。」から「渡航の是非を検討してください。」に引き下げること
  としますが,上述のとおり,同地域の不安定要因は完全には消えたわけ
  ではなく,また不測の事態が発生するおそれは依然として排除できませ
  んので,同自治区に渡航・滞在を予定されている方は,上記情勢を踏ま
  え,現地情勢に関する最新の情報を入手した上で渡航・滞在の適否を検
  討してください。また,現地滞在中は十分な安全対策を講じて不測の事
  態に巻き込まれないよう慎重に行動してください。また,万一不測の事
  態発生等治安が悪化する場合には現地を離れる等の対処ができるよう準
  備と心構えをおろそかにしないようお願いします。

(2)チベット自治区
  :「十分注意してください。」
   チベット自治区では,2008年3月10日以降僧侶などによるデモが相次
  ぎ,デモ参加者の一部が現地公安当局の建物に対し投石したり,公安関
  係者を棍棒で殴打したりするなどして暴徒化し,また,大昭寺付近の広
  場では,数百人のデモ隊が暴徒化して町に火を放ったり,また商店街を
  襲撃したりするような略奪行為が行われました。
   暴動から2年が過ぎた現在,ラサ市内は平穏になっており,これまで
  に特段の危険な状況は生じていませんが,ラサ市内には依然として警戒
  態勢が敷かれていますので,同自治区に渡航・滞在を予定されている方
  は,引き続き自らの安全につき真剣に検討し,渡航される場合には十分
  な安全対策を講じることをお勧めします。
   また,チベット自治区は区都ラサの標高が3,650mあり,観光客のよく
  訪れるシガツェは3,850m,チベット鉄道は最高地点が5,072mで全線の平
  均海抜が約4,500mと,高山病にかかりやすい地形で,高山病による邦人
  旅行者の死亡・発病事例が毎年発生しているので,十分な準備と注意を
  要します。

   以上の状況から,同自治区に対する危険情報を「渡航の是非を検討し
  てください。」から「十分注意してください。」に引き下げることとし
  ますが,上述のとおり,同地域の不安定要因は完全には消えたわけでは
  なく,また不測の事態が発生するおそれは依然として排除できませんの
  で,同自治区に渡航・滞在を予定されている方は,上記情勢を踏まえ,
  現地情勢に関する最新の情報を入手した上で渡航・滞在の適否を検討す
  るとともに,現地では不測の事態に巻き込まれないよう慎重に行動して
  ください。

(3)青海省,甘粛省,四川省
  :「十分注意してください。」の解除
 (イ)青海省
    2008年3月10日のチベット自治区ラサ市における情勢の悪化は,チ
   ベット自治区周辺の青海省にも波及し,青海省黄南チベット族自治州
   で,チベット族によるデモが発生したとの報道がありましたが,その
   後,暴動等が発生したとの情報はありません。
    なお,青海省玉樹県周辺は2010年4月14日に発生した大地震の被災
   地であることには留意が必要です。
 (ロ)甘粛省
    青海省と同様に,同省でもチベット自治区における暴動の際に暴動
   等が発生しましたが,最近では暴動等が発生したとの情報はありませ
   ん。
 (ハ)四川省
    2008年5月12日に発生した四川大地震では大きな被害が発生しまし
   たが、被災地では復旧が進んでおり、九寨溝、黄龍を含む大部分の観
   光地において観光客の受け入れは既に再開しています。また、甘孜チ
   ベット族自治州及びアバチベット族・チャン族自治州では、2008年3
   月にチベット自治区の暴動が波及して騒乱が発生しましたが、その後
   暴動等が発生したとの情報はありません。一部の地域は道路事情等に
   より立入りが制限されている可能性もありますので、事前に最新情報
   を入手し、渡航に際しては十分御注意ください。
    なお,甘孜チベット族自治州は2010年4月14日に発生した大地震の
   被災地であることには留意が必要です。

   以上の状況から、これまでこれら地域に発出されていた危険情報
  (「十分注意してください。」)を解除しますが,上述のとおり,不測
  の事態が発生するおそれは依然として排除できませんので,これら地域
  に渡航・滞在を予定されている方は,上記情勢を踏まえ,現地情勢に関
  する最新の情報を入手するとともに,現地では不測の事態に巻き込まれ
  ないよう慎重に行動してください。また,地震等自然災害が身近に発生
  した場合は,速やかに関係者に連絡を取るなどの準備と心構えをおろそ
  かにしないようお願いします。

3.渡航・滞在に当たっての注意事項
  デモや騒擾が発生している場合,(1)不要不急の外出は控え,興味本
 位でデモ等が行われている,又はその可能性がある場所には近づかない,
 (2)身辺に危険を感じた場合には,速やかに安全な場所に避難する,
 (3)万一,トラブルに巻き込まれた場合には,安全な場所まで避難して
 から支援を求める等を心掛けてください。
  新疆ウイグル自治区,特にカシュガル等同自治区の西部地域及びチベッ
 ト自治区並びにその周辺地域は,大使館のある北京から遠距離にあり,邦
 人保護を目的とした日本国大使館員の現地入りには相当の時間を要するた
 め,事件・事故が発生した場合の迅速な対応が困難であることも御留意く
 ださい。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3678
 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
              http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
 ○在中国日本国大使館 領事部
  住所:7 Ri Tan Road, Jian Guo Men Wai, Chaoyang District,
      Beijing, People's Republic of China
      (北京市朝陽区建国門外日壇路7号)
  電話: (86-10) 6410-6971(※中国国内からかける場合は,国番号の86を
      外し,市外局番に0を付けて,「(例)010-6410-6971」とする。)
  ホームページ: http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm
 ○在上海日本国総領事館
  電話: (86-21) 5257-4766(※)
  ホームページ: http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/
 ○在広州日本国総領事館
  電話: (86-20) 8334-3090(※)
  ホームページ: http://www.guangzhou.cn.emb-japan.go.jp/
 ○在瀋陽日本国総領事館
  電話: (86-24) 2322-7490(※)
  ホームページ: http://www.shenyang.cn.emb-japan.go.jp/
 ○在大連日本国出張駐在官事務所
  電話: (86-411) 8370-4077(※)
  ホームページ: http://www.dalian.cn.emb-japan.go.jp/jp/index.html
 ○在重慶日本国総領事館
  電話: (86-23) 6373-3585(※)
  ホームページ: http://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm
 ○在青島日本国総領事館
  電話: (86-532) 8090-0001(※)
  ホームページ: http://www.qingdao.cn.emb-japan.go.jp/jp/index.html
 ○在香港日本国総領事館
  電話: (86-852) 2522-1184
  ホームページ: http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/opentime.html



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