浦和、来季監督に“元赤い悪魔”ペトロビッチ氏

　浦和の来季監督にウェストハムで監督補佐を務めるゼリコ・ペトロビッチ氏（４５）が就任することが決定的となった。関係者によると、１０月下旬に浦和の強化担当者がイングランドに渡り就任を打診。ペトロビッチ氏も前向きな姿勢を示しており、年俸や契約年数など条件面の最終調整に入っている。柱谷ＧＭら複数の後任候補をリストアップしていたが、一本化した。

　モンテネグロ人のペトロビッチ氏はディナモ・ザグレブやセビリアなどを経て、９７〜００年に浦和に在籍。９８年にはユーゴスラビア代表としてＷ杯フランス大会に出場して、名古屋のストイコビッチ監督とともにプレーしている。０４年に現役を引退して、０６年にポルトガル１部ボアビスタ監督として指導者のキャリアをスタート。ハンブルガーＳＶのコーチなどを歴任した。

　橋本社長は２３日の横浜戦後に後任の条件に言及。「ゲームのイニシアチブを取れる」「フェアプレー」「勝ちに行く」「若手を積極的に起用する」などを挙げた。今月末までにフィンケ監督の去就について最終決断を下すことを強調したが、成績不振と人気低迷により契約延長はしない方針。次期監督の発表時期は「他クラブとの兼ね合いもある」とリーグ戦終了後とする意向を示した。１２月４日の今季リーグ最終戦神戸戦後にも正式発表される見通しだ。

[ 2010年11月24日 ]