北朝鮮が砲撃 韓国は対応協議
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北朝鮮が砲撃 韓国は対応協議

11月23日 17時59分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

23日午後、朝鮮半島西側の韓国のヨンピョン島に北朝鮮が数十発の砲弾を撃ち、韓国側も砲弾を撃ち返して南北の間で砲撃戦となり、韓国軍の兵士1人が死亡、住民にもけが人が出ています。韓国政府は、安全保障にかかわる担当閣僚による会議を開いて対応を協議しています。

23日午後2時半すぎ、朝鮮半島西側の黄海に浮かぶ韓国のヨンピョン島に、北朝鮮が海岸から数十発の砲弾を撃ち込み、韓国軍も砲弾を撃ち返して、南北の間でおよそ20分にわたり、砲撃戦になりました。この砲撃戦で、韓国軍の兵士1人が死亡、3人が重傷、10人が軽傷を負いました。また、島の一部の住宅が燃えたり、山火事になるなどの被害も出ており、連合ニュースは韓国軍の話として、今回の砲撃で、ヨンピョン島の村で民間人少なくとも3人がけがをしたと伝えました。島には退避命令が出され、1700人余りの住民は、防空ごうに避難したり、一部は船でインチョン港に避難したりしました。現場周辺では、砲撃の音が断続的に続いていて、韓国軍も戦闘機を上空に出して警戒を続けています。今回の事態を受け、韓国政府は、23日午後4時半からイ・ミョンバク大統領が主宰して国防相や外交通商相など安全保障にかかわる閣僚による緊急の会議を開いて対応を協議しています。また、韓国軍は、北朝鮮による侵攻が予想される場合に、韓国軍がとる警戒態勢を最高レベルに引き上げて北朝鮮側の動きを注視しています。韓国軍は、22日から30日までの9日間、砲撃戦のあった海域近くで通常の軍事演習を行っていて、韓国の大統領府によりますと、23日に北朝鮮からこの演習に抗議する文書が送られてきたということで、今回の砲撃に関連があるかどうか、慎重に分析しています。今回の砲撃について、北朝鮮の国営メディアの朝鮮中央テレビや朝鮮中央通信はこれまでのところ一切触れていません。