練習中、ケネディ(右)と笑顔で言葉を交わす闘莉王=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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20日にJ1優勝を決めた名古屋グランパスは22日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、23日のFC東京戦(豊田ス)に備えた。右太もも裏の肉離れからの復帰が濃厚なDF田中マルクス闘莉王(29)は、FWケネディの得点王をアシストするためにもプレーする。
FC東京戦のメンバーに闘莉王が帰ってきた。シュートを入れれば、体全体で喜びを表現し、外せば、悔しさをあらわにした。「痛みはない。ステップも問題ないので、大丈夫。鹿島戦(7日)に前線で復帰したときより状態はいい」と、表情も明るかった。
けがでメンバーを外れていたとはいえ、J1優勝という目標は達成した。ただ、ピッチに戻りたいと奮い立つ理由はほかにもある。「ジョシュアに得点王を取らせたい。個人タイトルは喜ばしいし、彼は今までチームに貢献してきた。自分が出たときはアシストを意識するよ」。現在、16得点で得点ランク単独トップのケネディのバックアップを約束した。
5月9日の仙台戦(ユアスタ)、7月17日の大宮戦(NACK)では、実際にアシストも記録している。ケネディは、「闘莉王がいいパスをくれるよ」と、2トップも組んだ“相棒”の復帰に期待した。
満身創痍(そうい)の闘莉王だが、「今までは(優勝への)プレッシャーがあり、楽しみきれていない。残りの3試合は思い切り楽しむことが大事だと思う」。もちろん、チームを引き締める役割も忘れない。「勝つことが大事」。最後の1戦まで、こだわり続けた勝利は求めていく。 (伊東朋子)
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