韓国西部の島・延坪(ヨンピョン)島に北朝鮮が砲撃しました。アメリカは、今回の北朝鮮の動きをどう見ているのでしょうか。
砲撃の一報は23日午前2時過ぎに入ってきました。ホワイトハウスのスタッフは徹夜で対応にあたり、それから2時間半ほどで正式なコメントが発表されました。このなかで、北朝鮮の攻撃を強く非難して、北朝鮮が好戦的な行為をやめて休戦協定を守るよう呼びかけています。また、韓国との緊密な同盟関係を強調して、アメリカは、韓国の防衛と地域の平和と安定の維持に努めると述べています。実は、ウラン濃縮問題を受けて、ちょうどボズワース特別代表が北京に入っていて、今後の対応策を中国と協議する方針でした。中国は北朝鮮とは特別な関係で、6カ国協議の議長国としても特別な責任があるとプレッシャーをかける一方で、アメリカは、北朝鮮との協議には応じず冷静に対応する構えでした。しかし、オバマ政権の北朝鮮外交は甘かったのではないかという声が、すでに野党・共和党や一部のメディアからも上がり始めています。今回の砲撃を受けて、さらに厳しい対応を迫られることになりそうです。