真・鬼畜王ランス


第6話 俺様の女

     

      

ランスはエンタープライズから降りた後リーザス上空にに転移していた。

「とりあえずみんなと会うか」

ランスは夜の中庭に下りていった。

「俺様自ら行ってやるか。」

ランスは各自の部屋に転移した。
そしてシィル、マリア、千鶴子、アールコート、五十六、エレナ、シャリエラ、レベッカに会っていく。
最初はみんな戸惑った。目の前にいる人間が本物かどうか、だがランスはいつもの調子だった。といってもランスが死んだぐらいでは性格が変わらないことは全員がわかっていたことだろう。
そして最後にランスは香に会っていた。
香はケイブリスが魔王になったことで多少影響を受けていた。
香は信長の娘で、魔人の血が流れているからである。
香は部屋を出れないで居た。人を見ると攻撃を仕掛けたくなるからである。今香は眠っているがかなり衰弱していた。ルドラサウムの夢と魔人の血のせいで苦しんでいた。

「香今楽にしてやるからな。」

ランスは香の頭まで手を持っていった。ランスの手が赤く光だした。

「王様、何をしたんですか。」

後ろの五十六から声が聞こえる。

「ああ、夢を見えなくしたのと魔人の血と俺様の血を入れ替えた。」

「これで香も俺様の女だな。がははははは。」

「ランス様静かにしてください。みなさんにばれてしまいます〜。」

「うるさい。」

「ひん、痛い」

ランスはシィルの頭を殴った。

「さて確かにばれるとやばいな。この分だとかなみにばれるからな。」

「おい、みんないくぞ。」

でも香の部屋の前を偶然通っている人影にはきずかなかった。

ケッセルリンクの城の手前の骨の森では志津香とナギが歩いていた。

志津香は魔人の戦いの前にナギに呼び出されていた。

志津香もこの呼び出しを受けてナギと魔法勝負をした。

最初は志津香も苦戦していたが経験と魔法研究ビルでレベルを上がっていたので5分後には攻守が逆転していた。

「ファイヤーレーザー」

ナギも避けていたが体力が残り少なかったか最後にはファイヤーレーザーを避けることができずに志津香の勝ちであった。

その後志津香はナギの手当てをして、帰ろうとしたがナギが起き上がり志津香についてこようとしたので、少し待ち話を聞く事にした。

「魔想の娘なぜ私を助けた。」

「そんなの決まってるでしょ。私が憎いのはラガールだけよ。あんたを憎んでるわけじゃないわ。」

「私は魔想の娘だけを倒せと父様に言われてきた。」

「だが、私はどうすればいい? 私は何をすればいい?」

「そんなの自分で決めなさい。少なくとも今は人間同士で争ってる場合じゃないわ。」

「……。」

ふいに志津香は言葉を止めた。

「あんた魔法後何発撃てる? もしくは走れる?」

「何を言っている?」

「魔物に囲まれてるわ。」

話に夢中で周りの様子にはきずいてなかった。志津香も少し前にきずいたばかりだった。

「走って逃げれる数じゃないわね。やっぱ倒すしかないか。」

「ナギとりあえず今は協力しなさい。このまま死ぬのは御免よ。」

「わかった。協力する。」

今睨み合っていた姉妹が協力し始めていた。

ランスはエンタープライズに帰ってきたがランスは固まっていた。なんと扉の前にいたのはミルだった。

彼女曰く「トイレ帰り」らしいのだが見つかってしまったのでとりあえず城にずっといるわけにもいかず連れて来てしまったのである。

ミルは無邪気に喜んでいた。

「ランスって生きてたんだね。」

ランスもミルの頭じゃ理解できないと思ったのか。「ああ。」しか答えなかった。だが説明がめんどくさいという理由もあるだろう。

ランスは今の状況を見ようと頭の中で考えた。魔王の状況である。
創造神の力ですべての知識がわかるようになったのだ。
千里眼と言っても過言ではない。
ランスは魔王城のほうに考えを向けると途中の森で志津香とナギがモンスターに囲まれている映像が映った。

「みんなここにいろ。志津香とナギが死にかけてるから冷やかしに行って来る。」

ランスはそう言うと転移していった。

志津香とナギは魔法力が切れて肩で息をしていた。

「やばいわね。このままじゃやられるわ。」

志津香は何か手はないか確認するが敵の数が倒しているのに減らないからである。

(駄目かもしれないわ。まったく今までいいことはなかったはね。これも全部ランスに会ったからいけないのよ。生きてたら呪ってあげたい気分だわ。)

いきなり志津香はこの責任をランスになすりつけた。だが魔物は待ってくれる筈もなく2人は木に叩きつけられて気を失ってしまった。

「がはははは、最強のランス様登場!!」

ランスは2人の反応見るために振り返ったが2人は気絶していた。
魔物は新た獲物が来たとしか思ってないようだ。

「なんだ2人とも気絶してんのか。俺様がいない間に弱くなったんじゃねえか。」

「とりあえずゴミの処理でもいくか。いくぜぇぇぇぇ! ラーーーーンスアタック!! 」

剣から衝撃波が生まれた瞬間あたり一面は青白い光に包まれた。
そしてあたりには魔物の姿はおろか骨の森自体が消えていた。

「さてとりあえず2人ともかなり怪我してるみたいだから連れてくか。」

こうして2人ともランスに巻き込まれてしまった。



あとがき

長瀬トオルです

みなさん意見ありがとうございます。

せっかく意見もらったので大変ですが全員の意見を採用しました。

次は人間以外のランス配下です。

6話は遅かったので7話は早めに書きますので応援してください。

Sumikoさんメール2回もありがとうございます




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 道場主の感想
 
 侍女ミネバ……(笑)
 ま、それは別として、
突っ走ってますねぇ。
 クジラ神の思惑もあるんでしょうが、自分に都合良く世界を造り替えていくランス。
 いやラプソディ3とは違うので、造っていく……か。
 しかし、女性しか連れて行かないんですかね。
 誠志としてはキンケード希望。無理か。
 じゃあレイラと抱き合わせでリック。(笑) 

 
(平成14年3月26日掲載掲載作品(224)号) 

玄関の間 第7話