美樹がエンタープライズに収容されてPGシリーズによってパイアールのところに連れて行かれている途中だった。
そして一枚の扉の前で止まる。
「パイアール様、リトルプリンセス様を連れてきました。」
「わかった。今開けるからちょっと待って。」
しばらくすると扉が開いた。PGシリーズも「失礼します」と言って美樹と一緒に入って行く。そこにはポツンと10歳くらいの魔人がいた。
「初めまして、僕はパイアール。君をケイブリスに渡すために捕まえたんだよ。」
「ひぃ、い、いや。こ、来ないで。」
「おいおい、パイアールお遊びそこまでにしとけ。」
美樹は恐る恐る声をする方を見てみると緑の甲冑とマントしている人がいた。そしてこっちに向かって歩いてくる。
「ひさしぶりだな、美樹ちゃん。」
「お、王様?何でここに。」
美樹が驚くのも当然である。死んだ人間が目の前にいるのだ。美樹は頭がこんがらがって言葉にはできないでいた。
「がはははは、俺様は不死身だからな。」
説明になってないこと言っている。いきなりまじめな顔になり説明をし始めた。内容は神によって生き返させられた事、力を手に入れたことなど話していた。
「パイアールの姉を病気を治してやる代わりに俺様言うことをきてもらった。」
「それと俺様はもう死んだことになってるから、王様じゃない。適当に呼んでくれ。」
「美樹ちゃん、君の魔王の血取り除いて普通の人間に戻してあげよう。ああ、ついでに時が来たら健太郎と一緒に元の世界にも返してあげるからよ。しばらく待っててくれ。」
「ええっ! 王様そんなことできるんですか? 」
「王様じゃないというのに。まあ、いい。さっき言ったとおり力でどうにかできる。」
「今じゃ駄目なんですか? 」
「健太郎には魔王と戦ってもらう。」
「何で健太郎君なの王様はどうするんですか。」
「俺様には他にやることがある。大丈夫だ健太郎を見殺しにはしねえよ。」
「さて魔王の血でも抜くか。ちょっとがまんしろよ。」
ランスの右手が赤く光りだした。そして美樹の体も赤く光りだした。
ランスの右手に血が集まり始めた。
「ああっ! 」
美樹からどんどん魔王の血を吸い取っていく。
「よし、終わりだな。後は美樹ちゃんの回復だけだな。」
「それ」という掛け声だけで美樹の体力は回復した。
「さて今度は美樹ちゃんそっくりの人形でも作るか。パイアール、PG一体よこせ。」
「わかったよ、ランス。」
パイアールはPGを一体つれてきた。ランスはPGに手を触れた瞬間光り輝き美樹そっくりの人が立っていた。そしてランスが今度は魔王の血を美樹そっくりの人に注いでいた。
「よし、完成だな。俺様は天才だ。がははははは。」
「さて美樹ちゃんはここに居てくれ。そうだパイアールこの腕輪を付けとけ。俺様の魔力が込めてある。付けていれば魔王の命令を聞かなくてすむ。」
「うん。」
「わかったよ、ランス。姉さん助けてもらった恩があるからこれからもよろしく。付けるだけでいいんだよね。」
「ああ、じゃあにせものをケイブリスにくれてやれ。俺様は行くところがある。」
ランスはそういい残して目の前から消えていった。
「さてとじゃあ届けますか。出発、進行。」
「パイアール様、魔王城上空に到達しました。」
「さてじゃあ僕はケイブリスに届けてくるから。」
偽美樹を連れて行くパイアール。その次の日魔王が誕生した。
名を魔王ケイブリスという。
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あとがき
前編が短くて、後編が長くなりました。
私は魔王ケイブリスは見たこと無いので話が変に成ると思いますが
そこら辺は寛大なお心でお読みください。
後ランスの配下を作るんですけど戦闘面2人侍女2人欲しいです。
ちなみに戦闘面ではシィル、マリア、千鶴子、アールコート、サテラ、ホーネット、五十六が決まってます。
ちなみにに侍女ではシャリエラ、エレナ、レベッカです。
他に配下にして欲しいキャラいたらメールください。努力して出して見せます。
マリスは駄目です。マリスは良いんですけど何せ作者はリアが嫌いなもので。
nagasemk@hotmail.com
までお願いします
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道場主の感想
魔王ケイブリス。萌え萌えですな!
……。
すんません。嘘です。(笑)
オリジナル路線突っ走ってますね〜。
配下にして欲しいキャラですか……。
侍女にミネバ。
メイド服とか筋肉ではち切れそうな彼女が、トレイに紅茶のせて、ふてくされつつ仕事する……。
ついでに夜のお相手も……。
いいですね。燃えます。(熱くなってどうする?)
(平成14年3月16日掲載掲載作品(210)号)
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