(cache) 高裁、一審量刑めぐるミス指摘 「裁判員判決に法令違反」 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 高裁、一審量刑めぐるミス指摘 「裁判員判決に法令違反」

     強盗強姦罪に問われ、高松地裁の裁判員裁判で実刑判決を受けた運転手鈴木健二被告(49)の控訴審判決で、高松高裁の長谷川憲一裁判長は18日、一審で検察官が誤った求刑をしたのに裁判官が指摘せず、判決理由にも必要な記載をしなかったとして「一審の訴訟手続きに法令違反があった」との判断を示した。

     その上で、ミスが量刑に影響していないとして懲役9年の一審判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

     2004年の法改正で強盗強姦罪の法定刑は「無期懲役または7~15年の懲役」から「無期懲役または7~20年の懲役」に厳罰化。事件は2003年に発生しており、改正前の法定刑が適用されるが、一審で検察側は、誤って改正後の法定刑を示して懲役12年を求刑した。

     高松高裁の長谷川裁判長は判決理由で「変更前の法定刑で刑の重さを決めることを判決文に記載しなかったのは誤り」と指摘。さらに「裁判官が裁判員に正確な法定刑を教えないまま評議したと考えられ、訴訟手続きに法令違反があった」と判断した。

      【共同通信】