いつまでも手を繋いでいられるような気がしていた。
今日は誠に残念なお知らせがあります。
本当はブログに書こうかどうか迷いました。
こんなことを書いたところで誰が得するのだろう。
悲しむ人しかいないんじゃないだろうか、と。
しかし、これは誰かが、いつかは言わなければならないことです。
なら、敢えて僕がそれを言う役となろう。
責められるのは僕だけで十分だから。
皆様をその立場に置きたくないから。
こんなことを言う以上、いくらでも批判や苦情は受け止める覚悟です。
この悲劇を二度と繰り返さないためにも、今、決意を持って言います。
それでは皆様、心の準備はよろしいでしょうか。
とてもとても悲しいお知らせです。
必ず、聞いて後悔するでしょう。
人にとっては吐き気を催し、精神的苦痛を引き起こすかもしれません。
それでもいい。私は真実が知りたいのだ。
そういう方だけ、下にスクロールしてお読みください。
今年もクリスマスがあるらしいぞ。
こんばんは、佐藤です。
いやあ、本当驚きましたね。どうやら今年もあるらしいですよ、クリスマス。
去年やったんだから今年はないだろうとばかり思っていたのですが、いやあ、裏をかかれた。
しかもですよ、今年はクリスマス・イブ・・・失礼、イヴがですね、
なんと12月24日にあるというのだから驚きを隠しきれません。
多分モニターの前の皆さんも「えっ！！」と驚かれたかもしれませんね。
そうなんです。
今年はなんと、クリスマスの前日にクリスマス・イヴがあるのです！！
あ、大丈夫ですよ。わかって言ってるから。（フォロー
もうね、凄い絶望感。
あんだけ苦労して倒した戸愚呂がＢ級妖怪だと知った時並みの絶望感。
何が絶望って、今年のクリスマス・イヴは金曜日ってことね。
これは恐ろしいですよ。
僕の秘技『アシタヨ・テイアル・カーラ』が使えない事態によもや陥ることになろうとは。
金・土曜日という翼・岬コンビを彷彿とさせる最強タッグで襲いかかってくる今年のクリスマス。
正直勝てる気がしないわけですよ。
「おーっと、佐藤くんふっ飛ばされたー！」と実況されるに決まってるんですよ。
思いますもんね。バスターコールかけてくんねえかなって。
もう俺ごと日本壊滅させちゃえよと。
まああんだけ騒いでたわりにいざバスターコール発動しても一人も死ななかった時点でたかが知れてるわけですが。
僕はもうねキリストが憎い。
何もキリストもクリスマスに生まれなくても良かったのにと思うわけですが、
だいたい何ですか。日本人ってそんなにクリスチャンがいるわけ？
みんな名字がキャンドルだったりするわけ？
クリスマス近くになると毎年急いで探しますからね。ううん、彼女じゃなくてバイト。
高校の時かな、ドラッグストアでバイトしてた頃、クリスマスに僕と同い年くらいのカップルが入ってきて、
「ねー、どれにするーｗ」「えー、どうしようかｗ」なんて言いながらゴムを選んでるのを見たの。
あのな、マックじゃねえんだぞと。
チーズ入りのゴムとかあんのかと。とっとと買って帰れと。
「あっ、ピクルスは抜いてください」とか言われんのかと。
「今夜抜くのは果たしてピクルスですかな？（ニヤリ」と。（最低
そんなわけでクリスマスに胸キュン（死語）な思い出なんてないわけだけどさー（私語）
しかしですよ。そんな僕にも一緒にクリスマスを過ごす相手というのがいるのです。
僕の友達かつい彼女がいないＯくん、Ｋくん、Ｙくんの３人！
クリスマスはいつも彼らと「日本人なら和風だろうが！」と鍋会を開くんですよ。
それが凄い楽しくて。みんな学校が違うので、一年に一度、クリスマスくらいにしか集まれなくて。
というよりクリスマスに集まれるんならいつでも集まれるんじゃないか？
そんな気がしないでもありませんが、
それはともかくとして、僕はもうその会を開くのが毎年楽しみなわけですね！
そこで今年もそろそろ会を開く準備をするために彼らに電話をすることにしました。
一年ごとに幹事が変わるシステムで、今年はちょうど僕が幹事なんですよ。
ようし、まずはＯくんに電話をかけよう！
Ｏくんは僕の一番の親友と言ってもいいくらいで、中学の頃はよくゲームの話で盛り上がったものです。
「俺は、お前のことを親友だと思ってる」と彼に言われた時は嬉しかったっけ。
僕にとっても彼は数少ない本音を離すことができる相手のひとりだったりします。
ふふ、Ｏくん元気にしてるかな。
プルルルルル・・・
『もしもし？』
「あ、Ｏ？ 今年の鍋会について話したくて電話したんだけどー」
『あ、えっと、すまん』
「ん？」
『俺、今年はちょっと、無理っぽいわ』
「どうした？ 生き別れの兄でも見つかった？」
『いや、俺にそんな裏設定はない。そうじゃなくて、あの、えっとさ』
「なんだよ、はっきり言えよｗ」
『ゼミでさ、彼女ができｔ（ブツッ！）
電話を切る僕。
一回深呼吸して落ち着きます。
可哀想に……。
Ｏくん……ゲームのやり過ぎで幻覚が見える様になっちゃったか……。
一度林先生に見てもらうことを勧めておこう……。（まさかとは思いますが
まあこうなってしまってはＯくんを誘うことはできません。
だいたい僕は前からＯくんのことが気にいってませんでしたしね。
わざわざ自分で親友とか言っちゃう辺りが白々しいとしか思えないよね。
胡散臭いですよね。何が望みだよこいつ、金でも借りる気かと思ったものですよ。
言っておくけど、俺、お前に本音を見せたことなんて一度もないからな。
ったく、とんだ時間の無駄だったよ。
だいたい、僕の一番の親友と言えばＫくんなわけですよ。
今どうしてるかなぁ、Ｋくん。帰り道はよく一緒に純文学の話して帰ったっけ。
そうそう、「俺の成績が落ちたのは佐藤と友達になったからだ」なんて言ってたな。
それだけ僕らは仲良くて、いつも一緒に遊んだりした仲だったのです。
ふふ、Ｋくん元気にしてるかな。
プルルルルルルル・・・
『もしもし？』
「あ、Ｋ？ 今年の鍋会について話したくて電話したんだけどー」
『あー・・・んと、悪い』
「ん？」
『俺、今年は行けないと思うんだ』
「どうした？ 世界を救えとでも王に命じられた？」
『いや、15歳の誕生日はとうに過ぎた。そうじゃなくて、なんていうかさ』
「なんだよ・・・はっきり言えよ・・・」
『彼女がでｋ（ブツッ！！）
目眩がしてきたので眉間を指で押さえます。
そうかー……。
Ｋくん、とうとう二次元と三次元の区別がつかなくなったか……。
さっき見栄張って「純文学の話」なんて書いちゃったけど、
実際にしてたのは「To Heart」の話だもんなぁ……。
「俺たちずっと友達だよな、ヒロユキ！」
ってバッドエンドの台詞言いあって笑い合ったりしてたもんなぁ……。
まあそれ以前に僕はＫくんのことを友達だなんて思っていませんでしたからね。
毎日毎日ギャルゲーの話してきて、正直うんざりしてましたからね。
なんだよセンチメンタルグラフィティって。
そんなことを嬉々として話すＫくんにこっちがセンチな気分になったよ。
だいたい、「お前のせいで成績落ちた」とか、
責任転嫁もいい加減にしてほしい。
俺の方は成績上がってたんだから、俺に責任があるわけじゃないんだよ。
その差は何かって？ 慢心、環境の違い。
ほんとね、今までは友達だから仕方ないと黙ってたけど、
マルチのどこがいいのかわからない。
もうＫくんはそんなにマルチが好きならマルチ商法にでもハマればいいじゃない。
僕はね、最初からＹくんが一番の親友だと思ってたわけですよ。
むしろＹくん以外とか何？ ゴミ？ って感じでしたからね。常に。
Ｙくんはクラスでもかなり成績が良くて、僕といつも成績で争っていた言わば好敵手。
好敵手と書いて読みはライバルなわけですよ。
お互い切磋琢磨して競い合った過去があるからこそ今の強固な信頼関係があるわけですよ。
ＯくんやＫくんなんて最初からいらんかったんや！
Ｙくんならきっとどんな用事を擲ってでも僕と鍋会を開いてくれるに違いありません！
Ｙくんは絶対に僕を裏切らない。彼はそういう男だ。それは僕が一番よく知っている。
ふふ、Ｙくん元気にしてるかな？
プルルルルルルル・・・
『おう佐藤、俺彼女出来たから！ じゃっ！』
プツっ
ツー・・・ ツー・・・
「もしもし、Ｙくん？」
ツー・・・ ツー・・・
「今年の・・・鍋会について・・・なんだけど・・・」
ツー・・・ ツー・・・
「な・・・べ・・・」
ツー・・・ ツー・・・
「あ・・・ああ・・・」
メ゛リ゛ーク゛リ゛ス゛マ゛ス゛！！（涙声で
だいたいさ、僕は最初っからＹくんは裏切ると思ってた。
昔っからあいつはどこか信用ならない奴だったんだよ。
成績良かったのも中学までで高校から物凄い右肩下がりだったし。
よくそれで俺と競い合ってたなんて言えるよね。
あのさ、Ｙ。今までは友達だと思って黙ってたけど、
これからはもう勝手に好敵手とか名乗らないでくれる？
正直言うけど、俺はお前に心開いたことは一度だってないからな。
まあ、あれですね。
三人とは親友でも友達でもなんでもないけど、これだけは言っておくぞ。
どうか幸せなクリスマスをお過ごしください。
楽しいといいね、みんな！ おめでとう！
一ヶ月早いですが、当日に言うのは恥ずかしいので今言っておきます。
メリークリスマス。
皆様に幸あれ。