今朝のフジテレビ「新報道2001」の世論調査(18日実施)によると、菅内閣の支持率は26.6%(不支持率は66.2%)でけっこう厳しいところに来ましたね。不支持が4割も上回っては、これはもう国民の信を失ったというしかありません。
4週間前の10月21日調査では、支持率が43.6%で、不支持率が46.4%とほぼ拮抗していました。菅内閣は着実に、しっかりと、まごうかたなく坂道を転げ落ちているようです。秋の日はつるべ落とし、ですからねえ。諸行無常を感じます。
そして、今回の調査で何より驚いたのは政党支持率でした。なんと、民主党が18.4%と10%台に転落したのに対し、自民党は30.0%と3割台に到達していました。これは大きい。もちろん、報道2001の調査は対象は首都圏だけだし、サンプル数も少ないので誤差は大きいのでしょうが、それにしてもこの数字は重大な意味を持ちそうです。
これでは、いま国政選挙があれば、確実に自民党の勝ちだと言えますからね。週明けの国会で、野党側が勢いづくのは間違いありません。自民党が特段、何かをやったわけではありませんが、それだけ、民主党政権に対する国民の怒りが、燎原の火のように燃え盛っているのでしょう。
と、こういう局面であるにもかかわらず、本日、柳田稔法相は自任拒否の考えを強調しました。いや、別に私はこの人が辞めようと続けようとどうでもいいのですが、民主党にとってはさらにダメージを抱え込むだけだろうになあと不思議ではあります。菅政権のこれまでの節目、節目の判断はことごとく間違っているように思いますし、それが結果に出てしまっているのに、どうして行動パターンを改めないのか。
昔、麻雀の本を読んでいて、「負ける奴は、その負ける己のパターンに固執して負けるのだ」という趣旨の解説を読み、なるほどなと納得したのですが…。まあ、みんなもういい年した人たちだから、いまさら変われないのか、その気がないのか。
それでは、どうしてここまで民主党はダメだという評価になったのか。いろいろ理由は挙げられますが、私が一番、腹が立って仕方がない点は、このなんとも言いようのない陰湿な隠蔽体質、卑怯・未練・姑息さにあります。私と同様に感じた方もけっこう多いのではないでしょうか。
菅直人首相は、鳩山由紀夫前首相の辞任表明を受けた6月の民主党代表選の立候補にあたって、こんな党・政権運営の基本的考え方を発表していました。
「国民に開かれたオープンな党風をつくる」
そして、9月1日の小沢一郎元代表との共同記者会見ではこう述べました。
「クリーンでオープンな民主党をつくっていきたい」
また、9月2日の小沢氏との公開討論会でも繰り返しこう語っています。
「クリーンでオープンな政治を目指していきたい」
「クリーンでオープンな政治、クリーンでオープンな民主党を実現し、発展させていく」
…私は、最低限、この「オープン」という部分だけでも実行できていれば、こうまで国民に嫌われなかったろうにと思います。その後、菅内閣がやったことといえば、中国漁船衝突事件の映像隠蔽だの、自衛隊施設を来賓として訪れる民間人の政権批判封じだの、オープンの逆を行くことばかりでしたしねえ。
(味付けは、昆布、鰹節、干し椎茸、市販の白出汁、沖縄の塩と醤油。具は大根、こんにゃく、竹輪、さつまあげ、焼き豆腐、卵、うずら卵揚げ、真たこ、牛すじ)
…まあ、明日には、フジテレビと産経の合同世論調査の結果も出る(紙面的には明後日)ようです。どういう数字となっているのか。たかが世論調査ですが、されど世論調査でもあるので、注目しています。
※上のどうでもいいおでんと炊き込みご飯の写真は、家人の留守中、在宅勤務で原稿を書く間に、なんとなく作ったというだけで、他意も含意もありません。たいした内容のないエントリなので、せめて写真で変化でももたせようかと…すみません。
by bigbadjohn
政治家の人間性が問われ、見透…