事件・事故・裁判

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

過労自殺:有料老人ホーム職員 損賠訴訟で認定 群馬

夫の過労自殺が前橋地裁で認定され、会見に臨む小林康子さん(中央)ら=前橋市大手町の群馬弁護士会館で2010年10月29日、沢田石洋史撮影
夫の過労自殺が前橋地裁で認定され、会見に臨む小林康子さん(中央)ら=前橋市大手町の群馬弁護士会館で2010年10月29日、沢田石洋史撮影

 群馬県桐生市の有料老人ホーム運営会社「メディスコーポレーション」の事務職員だった小林克弘さん(当時43歳)が、うつ病を発症して自殺したのは過労が原因として、妻康子さん(50)ら遺族4人が慰謝料など計約1億1580万円を求めた訴訟で、前橋地裁(西口元裁判長)は29日、同社に約6590万円の支払いを命じた。西口裁判長は「過重な緊張と長時間労働を強いられて発症し自殺に及んだ」と述べた。

 判決によると、小林さんは財務経理部長としてジャスダック上場を目指していた04年7月ごろ、うつ病を発症し、同年8月、前橋市内の路上に止めた車の中で練炭自殺した。発症前の半年間のうち5カ月は時間外労働が月100時間を超え、月約229時間に及ぶこともあった。同社は「弁護士と今後の対応を決める」としている。【鈴木敦子】

毎日新聞 2010年10月29日 19時44分(最終更新 10月29日 20時09分)

PR情報

事件・事故・裁判 アーカイブ一覧

 
共同購入型クーポンサイト「毎ポン」

おすすめ情報

注目ブランド