2010年11月23日19時18分
【ソウル=稲田清英】韓国国防省によると、23日午後2時半ごろ、黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に近い韓国の延坪島(ヨンピョンド)に、北朝鮮軍が発射した砲弾が多数着弾した。島付近に落下したものも含め、発射された砲弾は50発にのぼるという。KBS(韓国放送公社)によると、韓国軍兵士2人が死亡し、十数人が重軽傷を負った。
韓国メディアが伝えた現地住民の目撃情報などによると、着弾により、延坪島では一部の家屋が破壊され、民間人にもけが人が出た。住民は島内の防空壕へ避難したり、船で対岸に避難したりした。
韓国軍は、砲撃があったとみられる北側に向けて約80発の対応射撃をしたほか、警戒レベルを最高段階に引き上げた。