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 ご意見をください
[1] globefish[Mozilla]  2010/08/29 02:26:12   [削除]
 久しぶりの投稿となりますglobefishです。
経験豊かな皆様方のご意見を頂戴したく書き込みます。

さて、画像掲示板3002にUPした木星なのですが、他のサイトの
木星画像を見ると、同程度の口径の望遠鏡で撮影されたものと
比べると格段にシャープさに欠けてしまいます。
専用の画像処理をすると眼視レベルよりも格段に詳細な模様が
現れるようなので、そのような処理をしていないということも
原因にはあるのでしょうが、やはり精密球面による像のボケが
大きいのかなぁと考えています。

ニュートン反射15cmF5の精密球面での高倍率惑星観望は無理が
あるということは承知なのですが、もしも眼視での場合でも、
放物面と精密球面では他サイトでよく見られるような精密さの
違いが明らかに現れるのであれば、放物面鏡に換装しようかと
考えています。

なにぶん廉価な望遠鏡しか覗いたことがないため、実際に
眼視した上での比較をしたことがなく、他の方が撮影された
画像をもって判断するしかありません。
ご意見を頂戴できれば幸いです。
※他サイト=アストロアーツ
[3] みやてつ[MSIE 8.0]  2010/08/29 12:27:14   [削除]
 globefishさん、こんにちは。

画像掲示板の「3002」ですが、コリメート1枚撮りでなかなかここまで写ってくれませんよ、撮影データを見るまでコンポジット画像と思いました。素晴らしい画像です!

私も含めアストロアーツ等に掲載されている木星画像はToUcam Pro等のwebカメラ、凝った人ですと産業用CCDカメラを使用して動画を撮影し、その動画をRegiStax(フリーソフトです)等のソフトで処理します。 内容を簡潔に申しますと、RegiStaxでは撮影した動画を撮影設定に応じて自動で数百〜千数百枚の静止画に分け、それらを重ね合わせてからWeveletという模様を浮かび上がらす処理をします。 
ですので一枚撮りと像質に大きな差が出て当然で、精密球面と放物面の差が決定打ではございません。

眼視に関してですが、F5ニュートンの精密球面鏡はお察しの通り一定以上の高倍率では正直若干辛いかもしれません。 しかし、先程申しましたように画像での差は撮影+処理方法の差ですので球面と放物の違いでは眼視であのような差はございません。
でも放物面化すれば高倍率での眼視像質は改善されるでしょうから鏡を換装されるのは無駄ではないと思います。 愛機の改造は楽しいですものね。
それ以外の選択肢ですと、国際光器のWHITEY DOBの鏡筒やケンコー扱いのSE鏡筒等、安価な15−20センチのニュートン鏡筒をお考えになってみるのも如何でしょうか。(架台が課題になるかもしれませんが。。)

昨夜は偶然にもSE200(新品で2万円台後半です)で同時間帯の和歌山市での木星を撮像しています。 コリメート撮影ではないので参考になるかは分かりませんが、後で処理して投稿しておきます。(^^)

スミマセン、投稿ミスをやらかしましたので「2」は自己削除しました。 m(_ _)m
[4] まき[MSIE 8.0]  2010/08/29 13:40:48   [削除]
 
私も、15cmF5のコリメート画像としては良好だと思います。
#トーンカーブを少し調整するともう少しコントラストが着きますが・・

デジカメでの撮影の場合、Webカメラのように大量の画像からの
コンポジットはできませんが、5枚程度重ねるだけでもかなり
効果がありますので、お試しください。
#デジカメで動画として撮影する方法もあるらしいですか私は未経験

放物面と球面の違いの観点で見てみますと、放物面の場合、
視野の中心では点に近い結像になるのに対し、球面の場合、
中央部と周辺部の焦点位置の違いから、点像にはなりません。

シミュレーションソフトで確かめてみると、放物面の中心像は
スポットダイアグラムで点になりますが、球面の場合は、多数の
光が集まる点が本来の焦点から少しずれる(デフォーカス)のと、
どこにピントを合わせても全体が点に結像することはありません。
#デフォーカス自体は良像の範囲としては影響ないですが・・

【15cmF5放物面と球面のスポットダイアグラム】
http://park12.wakwak.com/~maki/image/15cmF5Spot.jpg

上記の画像では、主要な光(何%かは不明)の範囲を微調整して
試行した結果ですが、25ミクロン程度にある程度結像しています。
#一部は50ミクロンの範囲を超えています

一方、木星は視角が50秒角程度なので、750mmの焦点像は約182ミクロン
程度の大きさになりますが、主要な光が25ミクロン程度の範囲に結像する
とすれば、どうしても像はあまくなります。

私は、10cmF10ニュートンという貧弱な鏡筒を使っていますが、それでも
球面らしい鏡を放物面らしいジャンク鏡に変えて効果がありました。

一般的には、波面誤差で1/4λまでを許容する場合、F8くらいが
球面と放物面の境目のようです。
(F8以下の短焦点は放物面でないと波面誤差で1/4λ未満にならない)
[5] globefish[Mozilla]  2010/08/29 23:22:06   [削除]
 >みやてつ様

ご丁寧に画像で説明までいただきありがとうございました。
他の方の精密な画像が写真技術によるものだとわかり安心です。
眼視ではあんなに差は出ないんですね。
ならば当面はまだこの精密球面のままにしておき、低倍率で
星雲星団の撮影に挑戦してから放物面を考えることとします。
架台は昔のミザールAR赤道儀に換装してあるので、そこそこ
思い鏡筒にも対応できるかもしれませんが、あくまでこの
LTH-150の鏡筒を改良していく予定なんです。笑

お隣の県で同じ頃に木星を撮影されてたなんて、ちょっと
親近感を覚えて嬉しかったです♪


>まき様
たしかに高倍率(といっても180倍とかですが・・・)にすると
恒星が点ではなく面積のある見え方をします。
10cmF10の鏡筒でも球面と放物面で差がでるんですね?!
子供の頃に10cmF8の精密球面鏡を使っていたのですが、
今の15cmF5は明らかに昔のそれよりも像が甘いとは実感
していました。
一年後くらいには放物面に換装してみようかと思います。
それまでに画像処理の技術も身についていればいいんですが。

ご指導ありがとうございました。
[6] まき[MSIE 8.0]  2010/08/29 23:59:37   [削除]
 globefishさま、こんばんは。

>10cmF10の鏡筒でも球面と放物面で差がでるんですね?!
鏡の個体差の可能性もありますが・・

10cmF8(球面鏡)も持っていますが、こちらは出番なしです。

簡易的なロンキー像で見ても、木星をサイドバイサイド
で見ても、10cmF10と10cmF8(球面)はあきらかに差が
ありました。
#比較の際は、大赤斑か、衛星の影などで見え方を見ます

【簡易ロンキー像】
http://park12.wakwak.com/~maki/Ronchi.htm
#F10鏡のは撮影できていませんが恒星でのロンキー
#像でもほぼまっすぐです

F10は、某所の観望会でこと座ダブルダブルに向けたら、
きれいに分離したので、そこそこかと思っています。
#6cm屈折のテストスターだと突っ込みが入りそうですが・・
[7] globefish[Mozilla]  2010/08/30 02:30:06   [削除]
 >まき様

そうですね、「放物面とは名ばかりで、精密球面よりも精度が
落ちるものもある」と何かで読んだことがあります。
その点で子供の頃に使っていたミザールの10cmF8精密球面も
今使っている同社15cmF5も、精密球面の中でも高精度な鏡で
あると思います。

ミザールはパーツとして主鏡も販売されてるのですが、
カタログには放物面か球面かの記載がないので、購入の
際には確認しなきゃですね。

まき様のHPを拝見しました。
ベランダ観望でもここまで本格的にされているんですね。
ちょっと難しい部分もありますが、色々と参考にさせて
いただきます。ありがとうございました。
[8] しゃいん[MSIE 8.0]  2010/08/31 03:35:57   [削除]
 妄想以上の勝手な憶測ですが…

ミザールとしては初期の発注分の頃の物はおそらく正真正銘の球面鏡だったのだろうと思います。
その後受注先が良好な放物面鏡を安価に製造しだし、それに伴いミザールへの供給分も知らされることなく放物面鏡に切り替えられていたとか??

とりあえず現在の鏡面に対し星像などでナイフエッジを切ってみてはいかがでしょうか?
[9] globefish[Mozilla]  2010/09/01 00:50:28   [削除]
 >しゃいん様

LTH-150自体はカタログで堂々と「精密球面」と書かれて
いますんで、放物面ってことはないと思いますが、もし
そうだとしたら超ラッキーですよね。笑

ナイフエッジ?とか、色々とチェック方法はあるようですが
とりあえずは性能にこだわるのではなく、色んな天体を
観て回るほうに専念しますww
[10] しゃいん[MSIE 8.0]  2010/09/01 03:08:16   [削除]
 globefishさま

製造元が必ずしも同じとは思いませんですが、ケンコーや米オライオンなどに卸されていることを考えれば150mmF5鏡は精密球面鏡より圧倒的に放物面鏡の方が市場に出回っていると考えられます。
であるならば、わざわざミザールのために球面鏡を特別に少量生産してまで卸すより光学性能的に上回りこそすれ決して落ちはしない放物面鏡を流用してしまう方が‘自然な状況’とも思えるのですが、実際どんなものでしょうかねぇ?

>>ナイフエッジ
3等以上の輝星を視野中心に導き、アイピースを取り外して接眼部の開口あたり面に沿わしてナイフや剃刀刃などを当てます。
ナイフ等の代用に撚れていない紙片等も使えます。
アイピースを外した接眼部から主(斜)鏡を覗けばピンぼけ時の星像のようにドーナツ状の星像が見えると思いますが、それをナイフの刃で「切る」わけです。
あたり面が焦点位置より前(奥)にあればナイフを動かす方向から星像が翳っていきます。
焦点より後ろ(手前)なら星像の翳りは反対側から切れていきます。
あたり面が焦点位置に来ればナイフがちょうど良い位置へ来た時に星像が暗くなります。
(以上は一昔前の直焦点撮影時のピント合わせでよく用いられていた手法ですね)
この暗くなった星像が一様な暗くなり方でなお且つフラットな感じであったなら主鏡は放物面だと言うことになります。
立体感が感じられれば非放物面でしょうね。
(この星像を用いた鏡面テストは「ゼロテスト」「ヌル(ナル)テスト」等と呼ばれています)
[11] globefish[Mozilla]  2010/11/20 02:45:46   [削除]
 今更ながらですが、しゃいん様にご提案いただいていたナイフエッジテストというものを試してみました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
あたり面が焦点位置より前(奥)にあればナイフを動かす方向から星像が翳っていきます。
焦点より後ろ(手前)なら星像の翳りは反対側から切れていきます。
あたり面が焦点位置に来ればナイフがちょうど良い位置へ来た時に星像が暗くなります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

上記の通りに星像が暗くなりました。焦点位置では一瞬で真っ暗になるといった感じです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この暗くなった星像が一様な暗くなり方でなお且つフラットな感じであったなら主鏡は放物面だと言うことになります。
立体感が感じられれば非放物面でしょうね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

このご説明部分がイマイチ解りませんでした。汗
暗くなり方に違和感はなく、立体感というのも感じませんでしたが、逆にどのような場合を「一様でなく立体感があるような状態なのか」が解らないというか。

結局は放物面と球面の両方を見比べてみないことには判断できないと言うことですかね・・・

最近はもう放物面でないことへのこだわりは薄くなり、純粋に月や惑星、メシエ天体のコリメート撮影に挑戦しています。
というのも、鏡面精度よりもシーイングや筒内気流の方がもっと観え具合に影響するような気がして、良い条件の探求と極軸合わせに奮闘しているといった感じです。

とはいえ、もしかして放物面では?!という淡い期待がないわけではありませんが。笑
[13] globefish[Mozilla]  2010/11/23 01:56:08   [削除]
 >ほしづきよ様

球面かパラボラかという話題に没頭する余りに忘れていました。
仰るとおり、私の愛機は斜鏡サイズが足りておりません。

そもそも購入前に店頭で展示されているものを確認した際に
V社のR130sfと比べ斜鏡が小さいことに気づき、接眼部から
覗いてみたところ、斜めから覗くと主鏡セルが見えるも
まっすぐ除いた際には主鏡セルが見えませんでした。
でも主鏡サイズが絞られていることを承知で購入したんです。

もともと10cmF8のニュートンのイメージしかなかったもので
最近の短焦点ニュートンの斜鏡の大きさにはびっくりでした。
これでは斜鏡遮蔽が大きくて、せっかくの主鏡サイズなのに
光量がかなり損なわれてしまうのが否めません。

そこで私の愛機の場合、15cmが絞られて実質13cmの性能しか
なかったとしても、それでも斜鏡が小さい分斜鏡遮蔽による
損失が少ないという利点があるのではないかと考えました。

ちょっと計算してみたところ、私の愛機の場合は42mmの斜鏡が
必要になりますが、実際は38mmくらいの斜鏡となっています。
なので斜鏡の反射面で計算しなおすと、主鏡が13.5cmくらいに
絞られていることになります。

ので、R130sfと同程度の口径であると考えることができます。

正直、当初はR130sfとどちらを購入するかを迷ったのですが、
13cmに絞られて球面収差抑えた主鏡で、斜鏡遮蔽は少なめ、
華奢ではあるが赤道儀、なにより値段が安いという観点から
購入に踏み切ったしだい、というわけなんです。

まぁ、ファインダーや接眼レンズ、さらには赤道儀まで買い
足す結果となりましたが、購入したままの形で使い続ける
よりも色々と改良したり、パーツを探しまわることに楽しさ
を見出す性分なんで、とても楽しんでます。もしR130sfを
購入してたら、今頃は別の望遠鏡が欲しくなってるかも。笑


でも一番の理由は、子供の頃に使ってたコメット100Mという
ミザール製品への懐古主義から復活した天体望遠鏡熱なので、
ミザールにこだわりたかったと言うのが正直なところです。

昔を懐かしんで、改造も楽しんで、画像掲示板3002のような
木星が撮影できているという点で、個人的に満足してます♪
[14] ほしづきよ[MSIE 7.0]  2010/11/23 09:13:47   [削除]
 >仰るとおり、私の愛機は斜鏡サイズが足りておりません。

 そうですか・・・。とても残念です。

 一応収差を計算してみました。口径135mm、中心遮蔽38mmとして、0.606λP-V(λ=546nm)です。まだまだ大きいですね。